弊社ではこのほど、富士工場において2008年4月稼動開始を目標に、スーパーエンジニアリングプラスチックの液晶ポリマー(LCP)「ベクトラ 」のポリマー重合能力の増強工事に着手します。
本増強実施により富士工場のベクトラ LCP重合能力は、現時点の5,200トン/年から、8,200トン/年に増強されます。
LCPは、高耐熱スーパーエンジニアリングプラスチックとして、パーソナルコンピューターや携帯電話等情報通信機器に使用される電子部品を中心に幅広い産業分野で活用され、その市場は高い成長率で拡大を続けています。特に電子部品の超小型化や、環境に配慮した鉛フリーハンダ使用の表面実装化に適合できる欠くべからざる先端素材として、その地位を確固としたものにしてきました。弊社のベクトラLCP販売量は2003年から2005年の3年連続で年率20%を超える成長を続けてきており、2006年も約25%の成長が見込まれるなど急成長を継続しています。また2006年には世界のLCP市場規模はコンパウンドベースで約30,000トンに達すると推定されますが、そのうち3/4がアジア地域に集中しており、アジア地域でのLCP需要は今後も高い成長が継続すると予想されていることから既存生産能力だけでは対応できなくなってきたため、能力増強により近年の需要拡大に対応することになりました。
ベクトラ は、特長ある低反りシリーズの成長も寄与してLCPの最大用途であるコネクター市場向けの販売が特に好調であり、さらに成形性の優れた新しいタイプの高耐熱†型LCPが市場で好評を得てハイエンドのコネクター等へ採用が拡大しています。さらにはLCPの新規市場であるフィルム・繊維等押出用途への材料・市場開発が進展してベクトラの需要が拡大しつつあり、新規分野の成長も期待されます。
弊社ではLCP事業のさらなる成長戦略のもと、従来同様に市場ニーズにマッチした新規製品開発・市場投入を継続すると共に、今回の能力増強の実施によって成長が継続するアジア地域のLCP市場へのベクトラLCPの安定供給を確保していく所存です。さらには、数年内の10,000トン超への次期能力増強計画も視野に入れた積極的事業展開を行ない、LCPのトップメーカーとしての立場を維持・強化し、高性能・高品質・安定供給をもってお客様の信頼に引き続き応えていけるよう努める所存です。
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