日本ゼオン:画期的新製法によるLCD用光学フィルムの製造、販売開始

2002年10月23日

日本ゼオンは、熱可塑性高機能透明樹脂のシクロオレフィンポリマー(COP : 商品名 ゼオノア、英文名 ZEONOR)を用いた、画期的新製法である溶融押し出し法によるLCD用光学フィルム(商品名 ゼオノアフィルム)の製造、販売を開始した。生産は光学部品製造子会社オプテス(栃木県佐野市、社長 山垣宜─砲旅皺††譟壁抻蓋†皺†圈砲如†塾呂錬毅娃伊†進†瓠璽肇襦診†■横娃娃鞠†戮烹毅芦†澆稜箴紊卸弉茲任△襦†
ゼオノアフィルムは高透明性、低複屈折、低波長分散、低光弾性などの優れた光学特 性を有するとともに、市販の光学フィルムに比べて低吸湿性、高耐熱性などの特徴を有 しており、LCD用光学フィルムとして優れた耐久性を提供できる。また、FPD(フラットパ ネルディスプレイ)分野においては、大型液晶TVの急速な市場拡大が予想されており、 大画面LCD用光学フィルムとしてゼオノアフィルムの展開に注力していく。

光学フィルムの製造方法には、溶液キャスト法と溶融押出し法があり、現行の光学フィ ルムは溶液キャスト法で製造されている。溶融押し出し法は、樹脂ペレットをそのまま加熱溶解した後、押し出し機で押し出してフィルムを作るので、生産性が高く、設備投資金額も比較的小さいという特徴を有している。しかし、本法では膜厚精度を上げることが困難であり、かつ、フィルム上にダイラインという細かいスジができるため、要求品質が極めて高い光学フィルムの製造は不可能とされていた。

日本ゼオンとオプテスは、優れた光学特性を有するゼオノアを用いて溶融押し出し法による光学フィルムの製造に挑戦し、加熱溶融時の流動性に優れたグレードの開発や、多くの製造ノウハウを確立することにより、初めて商業的生産に成功し、この度販売を開始した。

1.ゼオノアフィルムの主な特長
 1.優れた光学特性
  1)高透明性
  2)低複屈折
  3)低波長分散
  4)低光弾性
 2.低吸湿・低透湿性
 3.低脱ガス
 4.高耐熱性(ポリカーボネート並み以上)

2.主な用途
 1.光学フィルム全般
  1)位相差フィルム
  2)大画面LCD用偏光板保護フィルム

3.COPに関する補足説明

日本ゼオンは、ナフサからエチレン、プロピレンを製造する際に副生されるC5留分の総合利用を推進しており、熱可塑性高機能透明樹脂COPはC5留分を抽出分離して製造するジシクロペンタジエン(DCPD)が主原料。
当社が1990年に世界に先駆けて独自に開発、上市したCOPの高級グレードである「ゼオネックス」は、加熱溶融時に流れやすいため精密成形性に優れ、複雑な金型で製造する成形が可能であり、ガラス等で作られていた製品よりトータルコストが安く、安定的に大量生産が可能である。ゼオネックスは透明性樹脂の中でも吸水性が極めて低いことにより精密加工成形品であるレンズ、プリズムの画像歪みが無く、また、競合の透明樹脂であるPCやPMMAに比べて比重が小さいので製品が軽くでき、携帯用製品の材料に適するなどの特性を持つ。さらに本樹脂は高透明性や低複屈折性などの優れた光学特性を有しており、コンパクトカメラのレンズやプリズム、OA機器のピックアップレンズなどの光学用途、CDやMD、DVDなどの光ディスク用途、その他幅広い分野で使用されている。
また当社は98年に、高透明性を維持し、耐衝撃性と耐熱性を改良したCOPの汎用グレードである「ゼオノア」を上市した。LCD用大型バックライト導光板、フロントライト導光板、食器や哺乳瓶などの食品用容器、医薬品分野の容器や包装材などに採用されている。

お問い合せ先:
日本ゼオン株式会社
広報室
電話:03-3216-2747



日本ゼオン株式会社ホームページ
http://www.zeon.co.jp/

EnplaNet 日本ゼオン株式会社TOP

戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ