高耐油性熱可塑性エラストマー ノフアロイ TZ330-L

 1 ノフアロイ TZ330-Lについて
 ノフアロイ TZ330-Lは、当社が長年蓄積してきたグラフト化技術を駆使して開発した、優れた耐油性を持った熱可塑性オレフィン系エラストマー成形材料です。
地球環境の保護の観点から、種々の生産工程でのゼロエミッション化が進んでおり、特に従来の加硫が必要な各種ゴム材料から、熱可塑性エラストマーへの転換が切望されています。
しかしながら、特に熱可塑性オレフィン系エラストマーは、その耐油性に劣るため、適用用途に大きな制限がありました。

 ノフアロイ TZ330-Lは、従来の熱可塑性オレフィン系エラストマーの優れた高生産性、成形加工性、低比重、機械的物性、耐熱性等はそのままに、耐油性能を飛躍的に改善した画期的な熱可塑性オレフィン系エラストマー成形材料です。
また、ノフアロイ TZ330-Lは、オレフィン系材料を主成分とするエラストマー材料で、地球環境に優しい材料です。

 ノフアロイ TZ330-Lは、耐油性の要求される自動車部品(各種チューブ、ホース、パッキン、ブーツ、外装部品等)に最適で、加硫ゴム(NBR、ヒドリンゴム等)の代替に好適です。

 2 ノフアロイ TZ330-Lの基本物性

物性項目 試験方法 単 位 ノフアロイ TZ330-L
物理的性質 比 重 ASTM D 792
(JIS K 6268)
1.04
メルトフローレート1) ASTM D 1238
(JIS K 7211)
g/10分 15
硬 度 ASTM D 2240
(JIS K 6253)
ショアA 71
機械的性質
(引張特性)2)
引張破断点強度 ASTM D 412
(JIS K 6251)
MPa 4.5
引張破断点伸び 260
100%モジュラス MPa 2.4
熱的性質 脆 化 温 度 ASTM D 746
(JIS K 7216)
-43
圧縮永久歪み3) ASTM D 395
(JIS K 6262)
42
 1)190、10kg
 2)3号ダンベル試験片、引張速度:500 mm/min.
 3)120 × 22時間、25%圧縮

  * 表中数値は、代表値であり、保証値ではありません。

 3 ノフアロイ TZ330-Lの標準成形条件

 ノフアロイ TZ330-Lは、射出成形、または、押出成形による加工が可能です。

それぞれの成形方法におけます標準成形条件を、以下に示します。

【射出成形】
シリンダー温度:200〜235
金型温度:20〜50

【押出成形】
シリンダー温度:170〜200
ダイス温度:170〜200

【乾燥条件】(成形前に必ず乾燥してください。)
熱風乾燥の場合:90、4時間以上
除湿乾燥の場合:70、3時間以上

 4 ノフアロイ TZ330-Lの動的粘弾性

<測定条件> 昇温時間:2、周波数:1Hz

 5 ノフアロイ TZ330-Lの流動特性

 6 ノフアロイ TZ330-Lの耐油特性


 6−1 IRM 903オイル浸漬試験前後の物性変化

サンプル 100×168時間
硬度変化
(−)
強度変化率
(%)
伸び変化率
(%)
重量変化率
(%)
ノフアロイ TZ330-L -4 15 20 -3
PP/NBR系 TPE -17 -11 -18 -6
PP/EPDM系 TPE -20 -55 -48 76
* 試験方法:ASTM D 471 (JIS K 6258)

サンプル 120×70時間
硬度変化
(−)
強度変化率
(%)
伸び変化率
(%)
重量変化率
(%)
ノフアロイ TZ330-L -6 15 13 -1
PP/NBR系 TPE -7 -27 -32 -3
PP/EPDM系 TPE -20 -55 -52 83
* 試験方法:ASTM D 471 (JIS K 6258)

サンプル 130×70時間
硬度変化
(−)
強度変化率
(%)
伸び変化率
(%)
重量変化率
(%)
ノフアロイ TZ330-L -10 -10 0 5
PP/NBR系 TPE -10 -37 -45 2
PP/EPDM系 TPE -21 -63 -59 90
* 試験方法:ASTM D 471 (JIS K 6258)

 6−2 軽油 浸漬試験前後の物性変化

サンプル 23×70時間
硬度変化
(−)
強度変化率
(%)
伸び変化率
(%)
重量変化率
(%)
ノフアロイ TZ330-L -5 10 6 4
PP/NBR系 TPE -4 -15 13 3
PP/EPDM系 TPE -13 -46 -34 1
* 試験方法:ASTM D 471 (JIS K 6258)

 6−3 Fuel C(イソオクタン/トルエン=1/1(wt)) 浸漬試験前後物性変化

サンプル 23×70時間
硬度変化
(−)
強度変化率
(%)
伸び変化率
(%)
重量変化率
(%)
ノフアロイ TZ330-L -18 -27 -15 20
PP/NBR系 TPE -18 -33 -23 17
PP/EPDM系 TPE -18 -28 -14 45
* 試験方法:ASTM D 471 (JIS K 6258)



 7 ノフアロイ TZ330-Lの塗装性


 7−1 塗膜の密着性および耐温水性 (40℃)

サンプル ノフアロイ TZ330 PP/EPDM TPE
外観変化 剥離試験 外観変化 剥離試験
剥離回数 結 果 剥離回数 結 果
初  期 10 剥離せず 2 剥 離
72時間後 な し 10 剥離せず な し 7 剥 離
240時間後 な し 10 剥離せず な し 1 剥 離
* 試験方法:ASTM D 471 (JIS K 6258)

 7−2 塗膜の密着性および耐軽油性 (23℃)

サンプル ノフアロイ TZ330 PP/EPDM TPE
外観変化 剥離試験 外観変化 剥離試験
剥離回数 結 果 剥離回数 結 果
初  期 10 剥離せず 2 剥 離
0.5時間後 な し 10 剥離せず 反りあり 1 剥 離
22時間後 僅かに
反りあり
10 剥離せず 反りあり
塗膜剥離
測定不能 測定不能
* 試験方法:ASTM D 471 (JIS K 6258)

 
 試験方法
【試験方法】
JIS K 5600 準拠 (135°剥離)

【剥離評価基準】
剥離せず カットの縁が完全に滑らかで、どの格子の目にも剥がれがない。
剥離 塗膜がカットの縁に沿って、及び/または、交差点において剥がれている。
(クロスカット部への影響: 5%〜15%)

【評価に使用した塗料】
アクリル系塗料 (自動車外装塗装用)

 8 ノフアロイ TZ330-Lの耐熱老化特性


 a) 120℃ 耐熱老化試験での物性変化

<試験方法 : JIS K 6257 準拠>

 b) 130℃ 耐熱老化試験での物性変化

<試験方法 : JIS K 6257 準拠>

 9 ノフアロイ TZ330-Lのオゾン劣化特性

サ ン プ ル オゾン照射時間 (時間)
72 96 168 240
ノフアロイ TZ330-L 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
PP/NBR系TPE 異常なし 亀 裂 亀 裂 亀 裂
PP/EPDM系TPE 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし

 試験方法
【試験方法】
JIS K 6259 準拠

【オゾン濃度】
50 ± 5 ppm

【試験温度】
40 ± 2

【試験片形状】
JIS K 6251 ダンベル1号試験片

【引張ひずみ 】
静的 20 % 伸長

【判定基準】
亀 裂 : 肉眼では見れないが、10倍の拡大鏡で確認できる亀裂が少数発生。

 10 ノフアロイ TZ330-Lと市販他社品との物性比較
 11 ノフアロイ TZ330-Lの荷姿
◆ 形状:ペレット

◆ 荷姿:20kg入、ペーパーバック包装
 12 ノフアロイ TZ330-Lのの保管上の注意事項

 ノフアロイ TZ330-Lは、冷暗所(30以下が望ましい)で、直射日光が当たらない場所にて保管してください。

 13 ノフアロイ TZ330-Lのご使用上の注意事項
 ノフアロイ TZ330-Lは、 成形直前に必ず乾燥してから ご使用ください。

 本資料記載内容は、現時点で入手できた資料、情報、データ等に基づいておりますが、物理的性質、化学的性質、危険・有害性等に関して保証するものではありません。

 ノフアロイ TZ330-Lは短柱状ペレットであり、床にこぼした場合は非常に滑りやすくなりますので、直ちに回収除去して下さい。

 本製品の使用にあたっては、用途に対応する法規制、および用途への適合性・安全性等を試験・確認下さい。

 その他の一般的な事柄につきましては、製品安全データシート( MSDS)をご参照下さい。

 ノフアロイ TZ330-Lは開発品ですので、予告なく製品仕様を変更する場合があります。
 

 貴社でのテスト用サンプルがご入り用の節は、弊社担当者、もしくは弊社代理店までご連絡下さい。


詳細は日本油脂株式会社のホームページへ
モディパー / ノフアロイシリーズ

このページについてのお問い合わせメールアドレス
modiper@nof.co.jp

日本油脂株式会社のホームページ

http://www.nof.co.jp/

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