世界最大の超大型薄肉製品用射出成形機を開発


平成14年3月11日

株式会社名機製作所
最近のプラスチック業界では、成形品の薄肉軽量化はもちろんコストダウン、最歪み・ソリなど成形不良の解消、高転写性等の品質向上がより一層強く要求されています。
 
また、付加価値の高い新製品の開発を行なうためには、従来と違った成形法を取り入れています。

その手段として射出圧縮成形法があり、DVD・導光板等の光学部品をはじめ、パソコン筐体、自動車用ドアトリムなど様々な分野で応用されています。
 
今回、当社が開発したのは、射出圧縮成形の一つである射出プレス専用成形機「MDIP−1700−DM」で、型締力は33,540kN(3,400トン)、台盤サイズは2,600×2,600mmと射出プレス機としては世界最大級です。
 
射出プレス成形は、射出工程中にプレス工程を行いますが、樹脂の反力により金型に偏荷重が加わり易く、金型が大きくなるほどその傾向が強くなります。
 
同機は、従来の射出成形機はもちろん一般の射出プレス機でも成形が不可能であった大型で薄肉の部品(サイズ1,500×1,100×1.5mm)を成形するもので、1号機が3月初旬、国内のユーザ−に納入されます。
 
尚、当社では更にお客様の商品開発をサポートするため型蹄力850トンの射出プレス機を常設し、共同開発先を募っています。
【 MDIP機の特徴 】
1.軸平行制御
(1) 可動盤に4本の型締シリンダを組込み、各シリンダのストローク量をリニアスケールで計測し、サーボバルブで制御するため台盤の平行度を確保しながらのプレスが可能。
(2) そのため、超薄肉製品の1点ゲートでの成形やサイドゲートしか採用できない偏荷重製品でも、均一肉厚でしかも歪み・ソリのない成形を実現。
(3) 平行制御することで、大切な金型のカジリを防止。
2.高速プレス
(1) 型閉工程は、アキュームレータの採用により射出された樹脂が冷える前に毎秒35mmの高速プレスができるため、樹脂の流動性低下を防ぎ、展延効果による超大型薄肉製品の成形を実現。
3.高剛性台盤の採用
4.MPPS制御( MEIKI PRE-PRESS SYSTEM )
(1) 射出プレス成形は、射出充填量のバラツキはそのまま製品重量・肉厚のバラツキにつながり易い。
(2) MPPS制御とは、ニードル式シャットオフノズルのバルブを閉めた状態で、一旦スクリュ前進(予圧)することにより、逆止弁を確実に閉鎖させて溶融樹脂の密度を一定にし、予圧完了位置からのストローク制御を行ない、射出充填量を安定させるシステム。
(3) これにより、重量・肉厚のバラツキを大幅に低減。
5.制御装置
(1) TFTカラー液晶画面で見やすく、操作が簡単な高応答・高機能の制御装置VISTAC SUPER†を搭載。
【 MDIP機の用途 】
MDIP機が持つ高性能・高機能性と射出プレス成形法自体のメリットである低圧で均一加圧による歪み・ソリの低減などの相乗効果により、次の成形品に対して活用が期待されています。
1. 薄肉大面積成形品
2. 均一肉厚成形品
3. 低歪み・低ソリ成形品
4. 複合成形品(貼り合せ成形品)
5. 発泡成形品

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