特殊機能コーティングの新展開Advanced Technology of Functional Coatings |
| 株式会社シーエムシー出版 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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コーティング技術の歴史をポリマー技術の進展という観点から眺めてみると、ポリエステル、アクリル、エポキシ樹脂といった多くの合成樹脂塗料が開発された戦後から1970年にかけての第一段階、その樹脂をより精密化・高度化した1970年から1995年にかけての第二段階を経て、現在は「環境負荷低減と高機能化」の第三段階に入っていると考えられよう。 「環境負荷低減」では、塗料組成面から重金属の使用中止やVOC(揮発性有機化合物)の削減がなされ、自動車用水性塗料に見られるように塗装面でも大きな進展が見られる。一方、「高機能化」は、砂地に水が浸透していくように各分野で開発が拡がっている。機能性発現のためのポリマー技術では、表面を意識した樹脂の開発、例えば特定基の表面への配向、濃度傾斜型樹脂の設計、ポリマー粒子表面の活用といったことや、分子設計どおりの合成技術が重要である。こうしたポリマー技術と近年開発されてきているさまざまな新素材、例えば有機/無機ハイブリッド、ナノ粒子、各種機能性顔料、機能性薬剤が組み合わせられて多くの機能性コーティングが開発されている。また、当然ながら機能性コーティングにも環境問題を踏まえた開発が要請されている。 機能性コーティングのマーケットは一般的にはニッチであろう。しかし、機能性コーティングは知識集約型・高付加価値型コーティングであり、周辺分野の機能材料の開発とも深く関連し、相互に影響を及ぼしあっている。 本書は、コーティングと各機能を結びつけた形で主構成をなし、2002年に発行した『特殊機能コーティングの開発と展望』の後、5年を経た現状を非常によく示している。執筆にご協力頂いた皆様に深く御礼申し上げると共に、読者にとって、今後の大きな技術課題である「環境負荷低減」と「高機能化」へ向けての研究開発の一助になれば幸甚である。 (「はじめに」より) |
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