DLCの応用技術―進化するダイヤモンドライクカーボンの産業応用と未来技術―Application and Technology of DLC Films―Evolving Industrial Application and Future Technology of Diamond-Like Carbon― |
| 株式会社シーエムシー出版 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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DLCが注目されている。2度目のブームとも呼ばれているが、1990年前後の第1次DLCブームから約20年を経て本格的な市場の拡大が続いている。一昨年辺りから自動車部品へのDLC応用が本格的に始まったことが大きく、研究開発の刺激にもなっている。ブームは日本だけではない。欧米では以前から自動車応用がかなり進んでいるし、韓国でも1人で立ち上げたコーティング会社がわずか8年でビルを持つまでに成長している。 成長のバックグラウンドにあるのは地球環境問題と法規制である。つまり、従来のコーティングや流体潤滑にかわる環境負荷の小さい材料として白羽の矢が立てられた。DLCが注目されたのはたまたまではなく、材料として優れた特性を持つからだが、その根底になるのは炭素=CというIV族最高位元素が主役の材料だからだと筆者は思っている。IVという中庸の位置を占めているからこそ、ダイヤモンドの四面体構造があってそれがDLCの特性に関わっているし、化学的安定性や生体親和性の高さにも関わってくる。このDLC技術が環境問題の決め手とまで言うつもりはないが、キーテクノロジーの一つであることは疑う余地がない。毎年熱となって消費される摩擦損失は20兆円と言われている。世の中のあらゆる動いているものの摩擦係数を0.1下げることが、どれだけのエネルギー損失低減になるかは明らかであろう。 今般本書を纏めた目的は、このDLCをもっと世の中に知ってもらい、もっと使ってもらうことである。そのために厳しい開発競争を続けている電源メーカーからDLC装置関連、コーティング関連、応用関連に至る第一線の方々に執筆を依頼した。日本のDLC技術は現在この状態で、こんなこともできるようになっていると理解してもらうためである。さらに、DLCの性格付けと評価についてもページを割いた。応用の多くの割合を占めるトライボ特性についてはプロセストライボロジーの専門家の方々にご執筆いただき、かなり掘り下げた内容となった。 本書により読者の皆さんにDLCの応用技術についての現状を把握して頂き、新しい応用の姿を発見して頂ければ幸甚である。 (「監修にあたって」より) |
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