刊行にあたって
昨年から今年にかけて日本のフラットパネルディスプレイ(FPD)メーカーの再編が進んでいる。シャープとパイオニアの提携、松下電器産業-日立製作所- キヤノンの3社が提携して液晶(LCD)を生産する。東芝はテレビ用LCDパネルをシャープから購入する。ソニーは、(韓)サムスン電子との合弁生産の一方で、シャープとも第10世代の大型LCDパネルを共同生産する。
ユビキタス時代、インターネットキーデバイスとして、FPDへの期待は大きい。FPDは、最終目標の1つに「壁掛けテレビ」や「壁貼りテレビ」を掲げ、これを実現すべく、LCD、プラズマディスプレイ(PDP)、有機 EL(エレクトロルミネッセンス)、FED(フィールドエミッションディスプレイ)、電子ペーパーの各種の薄型パネルが技術開発を競ってきた。
FPDパネル市場は、韓国・台湾・中国の勢いに押されているが、パネルを構成するデジタル部材料では日本企業がシェア6~7割と圧倒している。
LCDもカラーPDPも有機ELも、発明は西欧だが実用化は日本であり、素材・部品開発の歴史が厚い。FPDは化学デジタル素材の固まりであり、材料・部材メーカー期待の成長マーケットである。
本書では、FPDの構成部材料40品目に焦点をあて、その市場をまとめた。
部材料メーカー、高分子メーカー、エレクトロニクスメーカーをはじめ、フラットパネルディスプレイ関連業界の方々に本書が情報収集の一助となれば幸いである。
(「はじめに」より)
2008年5月 (株)シーエムシー出版 編集部