発刊にあたって
騒音、振動低減技術として制振材料が重要な位置づけにある。更に付け加えると、制振材料は自然災害の地震対策としても建築用ダンパー、高減衰免震アイソレーターとして実用化されている。制振技術は機械的ダンパー、油圧ダンパー、磁性ダンパー、高分子粘弾性ダンパー等に分類されるが、高分子系制振材料は優れた加工性、低価格、軽量性と高い制振性等の特徴を有しており、自動車用、電子電気機器、OA機器、車輌、建築、航空、宇宙産業の各分野で広く使われている。従来、これら高分子制振材料に関する技術書は世界的にも少なく、1997年に「高分子制振材料・応用製品の最新動向」として出版させて頂いた。(同書は2004年に普及版「高分子制振材料と応用製品」としても発行された)その後、技術的進歩による新しい材料、技術が登場してきている。
こうした背景もあり、また皆様から更新を希望する声も頂いたこともあり、今回、改訂版を出版する運びとなった。本書は内容的には前回とほぼ同じ分類に従って最近の進歩を入れる方針で編集されている。必ずや研究開発、設計技術をはじめ関連分野に携わる皆様のお役に立てるものと確信している。皆様のご活用を心から期待している。
(「はじめに」より抜粋)
2009年10月 西澤技術研究所 西澤 仁