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本レポートは、「次世代携帯電話とキーデバイスの将来展望」シリーズとして今回で8回目の発刊となる。当初は、「IMT−2000」と言うことばを用いて、文字通り、次世代携帯に関する技術的な動向分析からスタートさせている。今回では、ついに携帯電話は、10億台に届く規模にまで成長し、かつ次世代携帯電話と呼ばれる携帯電話も、UMTS端末でも、およそ1億台。CDMA系を合わせれば、2〜3億台の市場にまで拡大している。特に日本市場においては、かつて次世代と呼んだ第三世代は普及に至り、次なる通信技術への興味がシフトしている。既に、携帯電話に留まらない通信の融合が進むことになる。

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さて、本レポートでは、携帯電話の市場を端末とデバイスの関係で読み解いているが、台数として10億台を超える規模は、他に例を見ない製品である。また、メーカーの寡占状態も長く続き、上位メーカーの試行錯誤があることから、消費者の観点からしても、毎年投入されるの新製品の数々に飽きさせられることはない。機能面においても、想像できる限りの機能(カメラやテレビ、音楽再生、ゲーム機能や非接触ICカードなど)を取り込みながら端末の進化は絶えず続いている。

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市場様相を見ると、依然としてトップシェアにNokiaが位置し、2位以下はMotorola、Samsung、Sony Ericssonと続いている構図に変わりはない。ただし、本レポートの視点である「デバイス」市場では、日本企業が多く活躍すること、また、表向きの端末ブランドとして欧米メーカーがブランドとしてのシェアの半数以上を掌握している裏側では、実際に、携帯電話業界における、開発、設計、生産、販売の中心がアジア(中国)にシフトしていることに着目しなければならない。

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アジア地域(中国、台湾)は、携帯電話の設計デザインから量産製造までの一大拠点となっている。従来までのGSM規格の端末は、既に成熟した技術であるため、新しい機能を取り入れた上で、より早く、製品化することが競争のポイントとなる。競争が激化する市場の中で、最も付加価値が高い時点で端末を売り抜けることが重要な開発課題となる。OEMやODMでは、単機能ロースペック端末に飽き足らず、各部品モジュールを活用することでファンクション追加を実現するようになった。

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携帯電話端末の機能追加の流れを見ても、今回は目新しい機能は見当たらない。今後は、成熟商品としての流れに突入すると思われる。一つは、廉価製品の途上国市場での展開による更なる市場規模の拡大、もう一つは、既存ユーザーの市場。とりあえず使える端末から、日常に使いたい端末にニーズはシフトしている。機能面だけでなく、デザイン面なども注目される。デバイスへのニーズは、高機能から外れて、ダウンサイジング(小型化、薄型化、低背化)を志向する。また、高機能化の流れも生き続ける。携帯電話に搭載される最近のファンクションは、他のデジタル機器と競合するほどに高機能化が進んでいる。デジカメや音楽再生、テレビだけに留まらず、カーナビやパソコンの領域にまで機能進化は進んでいる。

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本レポートでは、携帯電話の市場を「端末のデバイス」という独特な視点で分析を行っている。これまでと同様に、携帯電話端末の将来を予測する上で、そこに関連するとキーデバイス市場のロードマップから未来を読み解くという分析は、依然として有効な手段であると考えている。今回も、分析結果に関して、関係各デバイスメーカーおよび国内外の端末メーカー、通信キャリア、関連各社の方々に、ご一読いただき、今後の事業戦略への一助として活用していただければ幸いである。

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2007年2月
株式会社 富士キメラ総研
第一研究開発部門
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