ハイサイクル対応の小型成形機用高速取出ロボットを商品化


2005.11.8

 ハ−トフルテクノロジ−を標榜する射出成形機用取出ロボット専業メ−カ−の(株)ユ−シン精機は、既販のインターネットやLANなどによるネットワーク化に対応するWEBLINER(ウェブライナー)「RA/RAII−α(アルファ)シリーズ」のハイサイクル機「RAII−α−150−HS」を商品化、11月10日から受注を開始する。

RAII−α−150−HS  今回商品化した「RAII−α−150−HS」は、射出成形機の型締力100トン〜220トン対応、天井の低い工場にも適した昇降軸2段式で、製品側アームのみのSタイプと製品側、ランナ側の両アームのあるDタイプがある。

 「RAII−α−150−HS」の特長は、引抜、横行、昇降の駆動軸にハイパワーモータを使用した高速化であり、ハイサイクル化による生産効率のアップを目的としている。

 取出しスピ−ドは、取出しドライサイクルタイム(注1)0.46秒、全ドライサイクルタイム(注2)2.83秒という高速動作を実現している。

 本機は、既販の「RA/RAII−αシリーズ」と同様に、主要駆動軸である横行軸フレームを鉄製とすることで、より一層剛性を高め、精度の向上、高速動作を実現している。これにより、ゲートカット装置やカメラ検査装置など、高い位置決め精度を要する後工程装置との円滑な連動や、高速動作による成形サイクルの短縮など、付加価値の高い生産に力を発揮する。また、制御装置はE-touch Web(Eタッチウェブ)コントローラを標準装備している。同コントローラはインターネットやLANを介しての生産情報のやりとりや、遠隔地からの生産管理を前提に設計された装置である。一世代前の機種にあたるNETLINER(ネットライナー)シリーズから既に取出ロボットのネットワーク化による生産の集中管理という技術は確立されていたが、LANを介したネットワークから更に発展し、インターネットを利用した生産の遠隔地からの監視・管理に一層重点をおいている。

E-touch Webの主な特長は次の通りである

1.ネットワーク接続用の通信ポートを標準装備。
2.WindowsをOSとして柔軟な拡張性を実現。
1 ネットワークによるデータ転送機能
ネットワークを介し、既存のティーチングデータを別のE−touch Webコントローラ搭載の機体にダイレクトにコピーすることが可能(コンパクトフラッシュなど記録媒体の介在は不要)。またメール送信機能で各種データや情報を、事務所や別の機体に送信することも可能。
1 リモート操作機能
リモートソフトの組み込みによって、インターネット経由でティーチン グデータの取得や、動作プログラムの更新が可能。将来的にはユーシン精機のサービスセンターからプログラム内容を確認するなど、操作・不具合の復旧支援を行える拡張性のある機能。
1 メモ機能
ペン入力による手書きのメモを残すことが可能。またUSBカメラ(オプション)を接続することで、成形品の画像データも取り込める。取り込んだ画像の上に「注意事項」や「申し送り事項」をメモして、ティーチングデータとともに保存することもできる。
1 カメラフォン機能
USBカメラを装着することで、インターネットを介したインターフォンとして成形現場と管理事務所の映像付通話が可能。成形品の状態や不具合発生時の状況を画像で確認するなどの利用法がある。これも将来的には、ユーシン精機のサービスセンターとの通話による操作支援・不具合の復旧支援を行える拡張性のある機能。
3. 取出ロボットの動作プログラムをユーザーにて簡単に追加・変更が可能な「リードスルーティーチング」ソフトを標準装備。

 価格は本体定価(消費税別)で、560万円からである。販売目標は、年間約50台を見込んでいる。


<補足説明>
(注1)取出しドライサイクル
 取出ロボット動作の中で、ロボットア−ムが成形機の金型内に進入し、製品を把持して取り出す工程に要する時間。ドライサイクルは、実際に成形機と連動し、製品を取り出すのではなく、取出ロボット単体で同様の動作をシミュレ−トした際の所要サイクルタイムを指す。ドライサイクル算出のもととなる動作距離(ストロ−ク)、タイマ(各所での待ち時間)はユ−シン社内の基準による。
(注2)全ドライサイクル
 取出ロボットの待機位置から取出し動作、製品の所定位置への開放動作、再び待機位置へ戻るまでの一連の全動作に要する時間。ドライサイクルは、取出ロボット単体で同様の動作をシミュレ−トした際の所要サイクルタイムを指す。ドライサイクル算出のもととなる動作距離(ストロ−ク)、タイマ(各所での待ち時間)はユ−シン社内の基準による。


● この件に関するお問い合せ
【ユ−シン精機 広報】
広報担当:営業管理部 企画広報課 小谷
電話:075(933)9555
本社:京都市伏見区久我本町11−260





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