GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF-PET)の市場動向
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■用途動向

分野

用途例

自動車部品 電装部品、外装部品
電気・電子部品 スイッチ、コイルボビン、プリント基板などの電子部品
家電・OA アイロン、電子レンジなどの家電部品
産業機器部品 雑貨、カメラ部品、ガスメーターなど

●自動車部品では、剛性、耐衝撃性などの点で、電装部品や、外装部品などに採用されている。アメリカではルーフレール、サンルーフなど外装部品にGF-PETが採用されている。部品当たりの使用量が多く、自動車外装部品はアメリカにおける一つの大きな需要となっている。

●電気・電子部品では、電気特性、難燃性、外観性などの特性から、スイッチ、コイルボビン、プリント基板などの電子部品、アイロン、電子レンジなどの家電に採用されている。PETの70%がV-0難燃グレードであり、そのうちの40%がコイルボビン向けとなっている。

●産業機械、精密機械部品では、耐光変色性、抑電性などから照明器具、蛍光灯部品などに採用されている。

●その他では、雑貨、カメラ部品、ガスメーターなどに採用されている。

■市場規模推移と地域別需要(1998〜2002年:推定)

●世界市場規模推移
年次

1998

1999

2000

2001

2002(予)

販売量(t)

69,000

71,000

73,000

63,600

67,000

前年比(%)

102.9

102.8

87.1

105.3

出展:富士キメラ総研「ケミカルレポート」2002年7/25号


●2001年のGF-PET世界市場は約6.3万トン、金額ベースでは290億円規模と推定される。

●アジア地域の国別需要(2001年)

地域

内需(t)

4大分野別推計需要量

自動車部品

電気電子部品

産業機器部品

家電・OA

日本

15,200

4,900

3,600

3,500

3,200

中国

3,110

660

1,140

720

590

韓国

1,080

370

150

280

280

台湾

600

200

50

210

140

タイ

520

300

70

80

70

マレーシア

510

300

70

50

90

インドネシア

360

170

20

80

90

その他

120

0

0

80

40

出典:富士経済「2002中国・アジアプラスチック市場の現状と将来展望」(2002年5月)


●2001年のGF-PET需要はアメリカに端を発したIT不況で電気・電子部品の需要減により減少、2001年のアジアのGF-PET需要は2000年より10.5%減少し、日本を含むアジアで21,500トンとなった。しかし、2002年の第一四半期に入ってからGF-PET需要は堅調に推移している。

●中国ではOA機器メーカーが日本よりシフト、シンガポール、マレーシアにあったコイルボビンメーカーも中国へシフトしており、中国のGF-PET需要は今後、年8〜10%の成長が見込まれている。日本では年1%、韓国では同2%程度の伸びにとどまる見込である。


●タイでは車関係が今後伸びると見られるものの、シンガポール、マレーシア、台湾、インドネシアでは中国への生産シフトが進み、GF-PETの需要は減少すると見込まれる。

■今後の動向
<技術的課題>
●耐加水分解性の改善やノンハロゲン難燃剤の開発。

●無機フィラー添加グレードは無機フィラー添加量を少なく、かつ低ソリ牲を改善することが要求されている。

●成形牲の改良から条件幅はかなり広がってきたが、金型温度や成形時予備乾燥の管理が必要であり、管理方法の確立が急務。

<今後の見通し>
●GF−PETは剛性が非常に高く、エンプラ間での代替よりも、むしろ金属やフェノール樹脂との代替が期待される。自動車部品ではモータ関連部品でフェノール樹脂との代替が進んでいる。
●アメリカではルーフレール、サンルーフなど外装部品にGF-PETが採用されている。日本では外観性から採用は進んでいないが、アジアではサンルーフのPET化が期待されている。

●GF-PETは高剛性で、吸水性が低い、好概観、低コストであることから、ドアミラーステイなどの自動車外装品でPAを代替し、採用が増加している。

●現在の技術では押出成形は不可能であるが、押出成形が可能となれば、自動車燃料タンクなどの大型部品などに、ブロー成形が可能となれば、PETのリサイクル品を用いた新規用途が期待される展開が期待される。

■主要メーカー一覧

企業名 商品名
デュポン ライナイト
ウィンテックポリマー FR-PET
東洋紡績 バイロペット
鐘淵化学工業 ハイパーライト
日本ジーイープラスチックス バロックス
三菱エンジニアリングプラスチックス ノバペット、レマペット、ノバップス
三菱レイヨン ダイアナイト
ユニチカ G-PET
※本記事は富士経済グループ各社の独自調査により編集したものです。

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