| ● |
PETフィルムは、機械的強度特性、寸法安定性、透明性、光学特性、耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性等の特性に優れ、コスト的にもバランスのとれたフィルムとして需要の多いフィルムである。
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| ■用途動向 |
| 用途名 |
販売量 ウェイト(%) |
具体的用途例 |
| 工業用途 |
62 |
FPD、離型・工程紙、グラフィック、コンデンサ、LCDバックライト反射板、等 |
| 包装材用 |
33 |
ラベル用シュリンクフィルム、レトルトパウチ、シールラミネート |
| 磁気テープ用 |
5 |
ビデオカセットテープ、等 |
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| ● |
PETフィルムは、液晶部材などの需要が伸びたことから、FPD(フラットパネルディスプレイ)、LCDバックライトの反射板、拡散板や反射防止フィルム等の工業用途が最大の需要先になっている。中でも光学系・IT関連業界の成長が顕著である。
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| ● |
包装材用途では、ラベル用シュリンクフィルム(PVC代替需要から)が需要を伸している。
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| ● |
磁気テープ用途は、ビデオカセットテープからCDやDVDなど他の記録媒体の登場や、磁気テープの生産が韓国に移管したことにより、日本国内市場は年々減少している。 |
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| ■国内市場規模推移(2002〜2007年)と世界の地域別販売量(2003年)
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2002年 |
2003年 |
2004年 見込 |
2005年 予測 |
2006年 予測 |
2007年 予測 |
| 販売数量 |
218,000 |
237,000 |
259,000 |
281,000 |
302,000 |
321,000 |
| 前年比 |
- |
108.7 |
109.3 |
108.5 |
107.5 |
106.3 |
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| ● |
2003年は23.7万トンの実績があり、2006年には30万トン台に拡大。2004年以降、前年比6〜9%増のペースで推移すると予測されている。
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| ● |
PETフィルムは、寸法安定性、透明性、光学特性、耐熱性等の特性を有し、かつコスト面でも安価であることから、工業用途・エレクトロニクス分野を中心に需要拡大が見込まれる。
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| ● |
金額ベースでは、2003年は1,540億円の実績があり、2007年には2,090億円に拡大すると予測している。
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| ●世界の地域別販売量(2003年) |
| 国・エリア |
販売量(トン) |
ウェイト(%) |
| 北 米 |
310,000 |
24.1 |
| 欧 州 |
250,000 |
19.4 |
| 日 本 |
237,000 |
18.4 |
| 中国・東南アジア |
220,000 |
17.1 |
| そ の 他 |
270,000 |
21.0 |
| 合 計 |
1,287,000 |
100.0 |
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| ● |
2003年における世界の販売量は約130万トンである。北米、欧州エリアがメインであり、両エリアで43.5%を占める。日本国内の販売量は18.4%(23.7万トン)でエリア別には第3位に位置する。
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| ● |
近年、中国・東南アジア市場の販売拡大が顕著である。韓国・台湾・インドのメーカーが包装材分野を中心に生産量を伸ばしている。
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| ■研究開発・技術動向 |
| 企業名 |
技術 |
新製品・技術概要 |
| 東レ |
ナノ積層技術 |
技術の特徴 同技術は複合製膜技術であり、1枚の薄いフィルム中の積層数が、従来よりも1〜2桁多い、数千層もの層を、後工程で貼り合わせることなく、製膜工程内で作ることができる技術である。 新製品 1層の厚みが5nmのPETフィルムを、2000層積み重ねた「ナノ積層フィルム」は、2004年3月から量産化を開始した。同フィルムは、東レが独自の高分子構造を開発することによって、フィルムの透明性と引き裂き強度を向上している。 |
| ナノアロイ技術 |
東レはナノテクノロジーを次世代の中核技術の1つと位置付け、フィルム分野では、複数の異なるポリマーを、数ナノメートルオーダーで微分散させるナノアロイ技術を開発し、同技術をベースにポリエステルフィルムの耐熱性を向上した「高耐熱フィルム」を開発している。 |
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| ■参入企業とメーカーシェア(2003年) |
| メーカー名 |
数量シェア(%) |
| 東レ |
33 |
| 帝人デュポンフィルム |
22 |
| 三菱化学ポリエステルフィルム |
19 |
| 東洋紡績 |
19 |
| その他 |
7 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
その他のメーカーはユニチカ、二村化学工業が参入している。
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| ● |
東レ、帝人デュポンフィルム、三菱化学ポリエステルフィルム、東洋紡績の上位4社で日本市場の約93%を占有している。 |
| ● |
東洋紡績は包装用途の大手であり、ラベル用シュリンクフィルムの需要は、PVC代替を背景に市場開拓を展開している。 |
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| ■今後の動向 |
| ● |
当該市場では、フィルムの耐熱性や透明性、引き裂き強度等の性能を向上させた研究開発が注目される。
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| ● |
「高耐熱フィルム」や「ナノ積層フィルム」等、ナノ積層技術によるフィルム薄膜化の研究・開発や新製品開発が見られ、今後、応用先の用途開発により新分野の市場拡大が期待される。 |
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参考文献:「2004年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」」 (2004年6月4日:富士キメラ総研)
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