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LCP(液晶ポリマー)フィルムは、ガスバリアー性に優れ、接着剤を使用しないため、FPC(フレキシブル配線板)業界で使用する銅張積層板の基材フィルムとして、有用なスーパーエンプラフィルムである。
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ポリイミドフィルムと比較すると、電気特性が優れており吸湿膨張係数が小さい。
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LCP樹脂は、流動性が極めて良好で、溶融時に液晶性を示す樹脂である。分子構造の違いにより、全芳香族系と半芳香族系に分かれる。全芳香族系は高耐熱性が、半芳香族系は薄肉流動性が優れている。
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高配向性からフィルム化が難しいとされていた液晶ポリマーを、1997年にクラレが、独自の分子配向制御技術で解決し、世界に先駆け実用化している。
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| ■用途動向 |
| 用途名 |
販売量 ウェイト(%) |
具体的用途例 |
FPC用基材 フィルム |
74 |
銅張積層板 最終製品(携帯電話、デジタルスチルカメラ、等) |
| 多層・高周波基板用 |
14 |
多層フレキシブル配線板 |
ICパッケージ用 絶縁テープ |
12 |
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| ● |
LCPフィルムは、高耐熱性があり、熱的寸法安定性が高いため(低吸湿性)、回路基板のファインピッチパターン向けの基材フィルム用途に適している。
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| ● |
FPCの基材フィルム用途では、LCPフィルム以外に、PIフィルム、PETフィルム、PENフィルムが競合製品として挙げられる。FPCの使用条件等によって、フィルムが使い分けされている。
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| ■国内市場規模推移(2002〜2007年) |
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2002年 |
2003年 |
2004年 見込 |
2005年 予測 |
2006年 予測 |
2007年 予測 |
| 販売数量 |
20 |
30 |
35 |
42 |
50 |
60 |
| 前年比 |
- |
150.0 |
116.7 |
120.0 |
119.0 |
120.0 |
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| ● |
2003年は30tと前年比50%増という高い伸びを示している。携帯電話、デジタルスチルカメラ等の電子機器用途のFPC需要が活況であることによる。
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| ● |
高耐熱性と成型加工性の良さが、回路基板周りの絶縁材料、ICパッケージ用絶縁テープ等の需要増加につながっている。
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| ● |
2007年には、60t(2003年比2倍)に拡大する見通しである。
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| ● |
金額ベースでは、2003年は約7億円の実績があり、2007年は14億円と推定している。
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| ■研究開発・技術動向 |
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| 企業名 |
LCPフィルム製品 |
製品・技術概要 |
| クラレ |
製品名 「ベクスター」 |
クラレのベクスターは、分子配向制御を基盤技術として、世界に先駆けて液晶ポリマーのフィルム化に成功している。 ベクスターは、高周波特性、低吸水性、耐熱性などの特徴が優れており、電子回路基板分野で評価されている。
【ベクスターの用途先】 銅張積層板、他
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ジャパン ゴアテックス |
製品名 「バイアック」 =BIAC |
バイアックは、当初、ICパッケージ及び高密度回路基板等の用途で使用する材料として、開発された液晶ポリマーフィルムである。 同フィルムは、高周波特性が優れ、高温での高い寸法安定性と電気特性、低吸湿性、難燃性が良好である。 また、リサイクル可能な物性を備えており、環境適合性の面からも期待されている。
【バイアックの用途先】 高密度実装用多層基板、高周波基板
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| 住友化学 |
応用製品 「バッグインドラム、バッグインボックス、等」 |
【LCPフィルム応用製品の特徴】 近年、容器の再利用等を目的として、容器内部に樹脂製の内袋を入れた容器が使用されている。 液晶ポリマーを用いた袋(バッグ)は、耐薬品性、耐熱性、ガスバリア性、柔軟性に優れ、軽量で安価であり、使用済み後の焼却処理が容易である。 同バッグは、工業用薬品、塗料、食料油、乳飲料、果汁、ガソリン、灯油、エンジンオイルなどの保管、輸送用途などで幅広く利用することができる。
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| ■参入企業とメーカーシェア (2003年) |
| メーカー名 |
販売量シェア(%) |
| クラレ |
87 |
| ジャパンゴアテックス |
13 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
先発参入しているクラレのシェアが大きい。ジャパンゴアテックスと2社でLCPフィルム市場を形成。
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| ● |
クラレは「ベクスター」、ジャパンゴアテックスは「バイアック」ブランドで営業展開している。
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| ● |
LCPフィルムの需要分野開拓のために、新規応用製品の研究開発が行われている。
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| ■今後の動向 |
| ● |
当該市場は、耐熱性を活かした用途(FPCの基材分野に特化)で市場が開拓されている。今後も回路基板を中心とした需要トレンドは変わらない。
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| ● |
市場の成長率は大きい反面、需要量の少ないニッチ市場である。
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参考文献:「2004年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」」 (2004年6月4日:富士キメラ総研)
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