| ■自動車分野におけるポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂の市場概要 |
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ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂は、熱変形温度が高く、高剛性、電気特性、機械的特性等に優れているという特徴を活かし、自動車用途ではランプソケット、ヒューズケース、ハーネスコネクタ等の自動車用電装品に採用されている。他にはシートベルト構成部品、ギア等の機構部品にも使用されている。
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日本国内のPBT樹脂需要量は約7.2万t/2002年であり、その内自動車分野で、37,400t(国内需要量の約52%を占有)が消費されており、自動車用途のウェイトが高いエンプラ樹脂である。
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| ■用途動向 |
| 用途先 |
販売量ウェイト(%) |
主な採用部位 |
| 電装品 |
57 |
ライト部品、ハーネスコネクタ、イグニッションコイル、エアバッグ用通電部品 |
| 機構部品 |
32 |
ギア、ドアロックハウジング、排気関係製品 |
| 外装品 |
11 |
ワイパーアーム、ドアミラーステイ、ヘッドライトハウジング、サンルーフリム・フレーム |
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電装品(ハーネスコネクタ、ライト部品、エアバッグ用通電部品等)ウェイトが高いのは、PBT樹脂の耐熱性、成形加工性、電気特性が評価されているためである。
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ハーネスコネクタは寸法精度が要求されるため、小型コネクタにはPBTが主に使用されている。
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| ● |
ドアミラーステイにはPAも使用されているが、成形加工性、寸法安定性の良さからPBTが使用されている。
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| ● |
PBTはリサイクル可能な材料であり、PBT製ドアミラーステイに関しては、リサイクルが行われている。但し、配合・アロイ化されているPBTの場合、リサイクルは困難である。
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| ■国内市場規模推移及び予測(2002〜2006年) |
| ●市場規模推移及び予測(2002〜2006年) |
(単位:t、%) |
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2002年 |
2003年 見込 |
2004年 予測 |
2005年 予測 |
2006年 予測 |
| 販売数量 |
37,400 |
41,400 |
45,300 |
48,200 |
51,200 |
| 前年比 |
― |
110.7 |
109.4 |
106.4 |
106.2 |
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| ● |
PBTの国内需要は、自動車と電気・電子分野で共に伸長しており、近年では電気・電子分野の生産が海外にシフトしているため、国内に限れば自動車分野の需要ウェイトが増える結果となっている。
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| ● |
2006年のPBT市場は51,200t(215億円)に成長すると推定している。また、2005年以降は、自動車メーカーに続いて、自動車部品メーカーの海外生産が本格化すると見られており、国内需要の成長率は次第に下がると予測している。
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| ■研究開発・技術動向 |
【技術課題】
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PBTはGF強化しているため、表面の外観性が変性PPEやPCほど良好ではない。表面特性が改善されていけば、需要はさらに拡がっていくといわれている。
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| ● |
PBTが使用されている部品は、より小型化、薄肉化が求められている。従って、PBTの用途開発の進展に伴い、低反り性、低変形性、高耐衝撃性、耐加水分解性、耐ヒートショック性等の要求が高まる傾向にある。
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一般には、これらの要求に応えていくため、PBT単独よりもアロイ化による技術開発が進められている。
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| 企業名 |
技術開発 |
製品・技術概要 |
ウィンテック ポリマー |
PBT樹脂を用いた 「光反射体」 の成形技術 |
同社は、成形品に直接、光反射金属層を形成することにより、連続成形及び高温下でも高輝度感を有するPBT樹脂製光反射体を開発している。また金属との密着性、耐熱性も優れている。 同光反射体は、PBTにPET樹脂を配合し、さらにポリグリセリンステアリン酸エステル及び非繊維状無機充填材を添加して成形されている。
【光反射体の用途】 この光反射体は、自動車分野では高い反射性を必要とする自動車ランプのリフレクター、エクステンション等に適性がある。
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「難燃性PBT樹脂」 を開発 |
同社はハロゲン化合物やリン化合物を含有しない、良好な押出性、耐熱性、耐加水分解性、耐摩耗性が優れた、電線被覆用難燃性樹脂を開発している。
【難燃性PBT樹脂の用途】 自動車内配線用(難燃電線、難燃ケーブルの被覆材料に適している)
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| ■参入企業とメーカーシェア(2002年) |
| メーカー名 |
販売量ウェイト(%) |
| ウィンテックポリマー |
39 |
| 東レ |
28 |
| 三菱エンジニアリングプラスチックス |
15 |
| 日本ジーイープラスチックス |
11 |
| その他 |
7 |
| 合 計 |
100 |
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ウィンテックポリマー(帝人とポリプラスチックスの合弁会社)が、自動車用PBT市場をリードしている
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2001年に宇部興産のPBT事業が、ウィンテックポリマーに移管された。また2002年には、ウィンテックポリマーの松山工場に、年産5万t の連続重合プラントを建設し、生産能力を高めている。
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PBT樹脂の販売は、各々、ポリプラスチックスの「ジュラネックス®」、帝人の「テイジンPBT」のブランド名を継承し、ポリプラスチックスが販売展開している。
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| ■今後の動向 |
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PBTは、PA、PP等と共に今後も自動車分野で需要拡大が見込まれる有望な樹脂であり、国内樹脂メーカーは、自動車産業向けに供給体制の拡充・海外生産拠点の整備を図っている。
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参考文献:「2003年 自動車用高分子材料の現状と将来展望」」 (2003年10月29日:富士キメラ総研) |
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