| ■自動車分野における液晶ポリマー(LCP)樹脂の市場概要 |
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液晶ポリマー(LCP)は、一般に溶融状態で液晶性(分子が規則正しく並んだ結晶と、無秩序に並んだ液体の中間に当たる状態)を示すスーパーエンプラである。
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| ● |
成形時の流動性が良く、固まるにつれて分子が剛直につながるため、強度が求められる精密成形品等の用途に適している。
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| ● |
LCP樹脂は、優れた耐熱性、薄肉高剛性、寸法安定性、成形加工性(高流動、バリレス)、低成形収縮率が得やすい等の特徴を備えており、最大の需要分野は半導体・電子部品用途である。自動車部品用途の比率は10%程で、少ない状況にある。
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| ■用途動向 |
| 用途先 |
販売量 ウェイト(%) |
主な採用部位 |
| 電装品 |
98 |
コネクタ、コネクタケース |
| 機構部品 |
2 |
燃料タンク |
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自動車分野におけるLCP樹脂の需要先は、コネクタ、コネクタケース等の電装品用途が極めて多くなっている。電装品用途の需要は安定しており、今後もコンスタントに需要を獲得して行きそうである。
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新規の採用部位としては、「燃料タンク」が挙げられ、同部品に使用される樹脂の1つとしてLCPの採用が期待されている。
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| ■国内市場規模推移及び予測(2002〜2006年) |
| ●市場規模推移及び予測(2002〜2006年) |
(単位:t、%) |
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2002年
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2003年 見込 |
2004年 予測 |
2005年 予測 |
2006年 予測 |
| 販売数量 |
480 |
494 |
501 |
507 |
518 |
| 前年比 |
- |
102.9 |
101.4 |
101.2 |
102.2 |
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| ● |
2002年は480tの実績があり、2006年に518tに増加(2002年比1.08倍)する見通しである。
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| ● |
金額ベースでは、2002年は約14億円の実績があり、2006年には約15億円に増加すると予測している。
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| ● |
自動車用LCP樹脂市場は、2004年以降、500t規模のペースで緩やかな伸長率で推移する見通しである。
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| ■研究開発・技術動向 |
| 企業名 |
製品名 |
製品・技術概要 |
| 住友化学 |
液晶ポリマーに、ハロゲン化アルカリ金属塩を配合した「多孔質成形体」を開発 |
同社は、液晶ポリマーに塩化ナトリウム等のハロゲン化アルカリ金属塩を配合した多孔質成形体を開発した。
【多孔質成形体の用途】 多孔質成形体の耐熱性、絶縁性、耐溶剤性等の特性を活かし、自動車等の衝突時のエネルギー等を吸収する衝撃吸収体への応用が可能である。
衝撃吸収体に対し外部からエネルギーが加えられた場合、衝撃吸収体自体が破壊されるが、この破壊の際にエネルギーが消費されることから、衝撃吸収体は外部から加えられたエネルギーを吸収することができる。
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グッドイヤー・ タイヤ・ アンド・ラバー |
バリア性を有する「燃料電池用ホース」を開発 |
同社は、燃料電池自動車で使用される水素及び酸素ガスを送るためのフレキシブルホースを開発した。
ガスを送るためのホースは、ガスの透過速度が小さく、ホースと送られるガスの間の相互作用により、燃料電池システムを汚染しないホースの開発が重要である。
同ホースは、内側多層チューブ、強化層、及び被覆層で構成され、内側多層チューブは、その最内層が液晶ポリマーで成形されている。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2002年) |
| メーカー名 |
販売量 ウェイト(%) |
| ポリプラスチックス(ベクトラTM) |
42 |
| 住友化学 |
29 |
| Dupont |
9 |
| 新日本石油 |
8 |
| その他 |
12 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
上位2社で71%を占めており、ポリプラスチックス(商品名:ベクトラTM)は自動車用LCP樹脂市場をリードしている。
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| ● |
第2位の住友化学(2004年10月1日に住友化学工業から住友化学に社名を変更)は、「スミカスーパーLCP」という商品名で販売展開している。
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| ● |
Dupontは、「ゼナイト」ブランドで展開し、新日本石油はニートポリマーをソルベイアドバンストポリマーズから購入し「Zyder:ザイダー」の商品名で販売している。
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| ● |
その他のメーカーには、東レ、上野製薬等が挙げられる。
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| ■今後の動向 |
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自動車分野におけるLCP樹脂市場は、その耐熱性、流動性、成形性等の特性が評価され、コネクタ等の電装品が需要の中心になっている。当該市場は電装品以外の、新分野開拓が需要拡大のカギを握っている。
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参考文献:「2003年 自動車用高分子材料の現状と将来展望」」 (2003年10月29日:富士キメラ総研) |
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