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プリズムシートはレンズシートの一種で、正面方向の輝度を向上させるために、バックライトの導光板の上面に設置されるシートである。
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| ● |
同シートの使用で、輝度が2倍以上にできるため省電力化のメリットがある。
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| ■液晶ディスプレイ用プリズムシートにおける高分子部品・材料の概要 |
| ● |
プリズムシートは、ベースフィルム(ポリエステル樹脂製)とプリズム層(アクリル樹脂、フォトポリマーを採用)から構成されている。
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| ● |
通常、プリズムシートはノートパソコンの場合2枚使用されており、モニタ用途では1枚使用されている。
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| ● |
クラレはLCDのバックライト用導光板にプリズムシート機能を付与した、次世代プリズムシートの製造技術を開発している。
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| ■用途動向(2002年世界需要ベース) |
| 用途名 |
販売量ウェイト(%) |
| ノートパソコン |
57 |
| 液晶モニタ |
37 |
| 液晶テレビ |
2 |
| 携帯電話 |
2 |
| その他(車載表示パネル、PDA等) |
2 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
プリズムシートの需要ゾーンは、ノートパソコン用LCDと液晶モニタであり合計すると94%を占める。
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| ● |
液晶テレビ(薄型テレビ)の普及が見込まれており、同用途のウェイトは今後も上昇すると見ている。
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| ● |
携帯電話用途は、パネル1枚当たりの使用シート面積が小さいためその販売量は少ない。
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| ■世界市場規模推移(2002〜2006年) |
| ●市場規模推移及び予測 世界需要ベース |
(単位:千m2、%) |
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2002年 |
2003年 見込 |
2004年 予測 |
2005年 予測 |
2006年 予測 |
| 販売数量 |
6,150 |
8,150 |
10,000 |
11.900 |
14,300 |
| 前年比 |
― |
132.5 |
122.7 |
119.0 |
120.2 |
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| ● |
2002年プリズムシートの世界市場は、販売量が615万m2、販売金額が410億円であり、2006年には販売量が1,430万m2、販売金額は775億円(2002年比1.89倍)と推定している。
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| ● |
次世代携帯電話の普及、液晶テレビの需要増等の成長要因を背景として、2003年以降の販売市場は伸長率が19〜33%と高い成長率を示している。
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| ■採用素材動向(2002年世界需要ベース) |
| 構成部材名 |
使用樹脂/他材料 |
使用量(t) |
構成比(%) |
| ベースフィルム |
PETフィルム |
895 |
84.0 |
| プリズム層 |
アクリル系樹脂、フォトポリマー |
170 |
16.0 |
| 合 計 |
1,065 |
100.0 |
| ※1m2=約160gとしたときの重量換算。 |
出所:富士キメラ総研 |
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| ● |
ベースフィルムには、透明性、耐熱性、強度等の特性からPET樹脂が使用されている。
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| ● |
プリズム層の材料は、住友スリーエムがアクリル系樹脂、三菱レイヨンはフォトポリマーを採用している。
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| ● |
住友スリーエムのプリズム層に使用されているアクリル系樹脂は、屈折率が1.6と大きいため、微細なプリズム状の立体構造を、高精度に成形することが可能である。
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| ■製品開発・技術・生産設備動向 |
| 企業名 |
製品名 |
製品・技術概要 |
| 三菱レイヨン |
輝度向上用 プリズムシート 「ダイヤアート」 |
【製品特性】 同社が製品化した輝度向上用プリズムシート「ダイヤアートYタイプ」は、アクリル樹脂の精密成形技術と光学設計技術の複合技術で、プリズム形状を最適化し集光効率を向上させている。2003年4月より量産・販売を開始した。
専用に設計された導光板と「ダイヤアート」を組み合わせたバックライトユニットのLCDは、同社の従来品に比べ輝度が30%向上している。また、従来のプリズムシートは2枚使いであるのに対して、ダイヤアートは1枚使いのため、LCDの軽量化・薄型化に貢献できる。
【生産能力の増強】 LCD需要は拡大基調にあり、同社は今後の需要増に対応するため、「ダイヤアート」の生産能力を従来の2.5倍に増強し、2004年12月より本格生産を開始した。従来1,200万枚/年の生産能力を、3,000万枚/年(15インチ換算)に拡大している。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2002年世界需要ベース) |
| メーカー名 |
販売量ウェイト(%) |
| 住友スリーエム |
98 |
| 三菱レイヨン |
2 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
住友スリーエムのシェアが大きい理由の1つは、プリズムシートの製造技術である「マイクロレプリケーション(Micro Replication)」という微小複製技術が優れているためである。
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| ● |
三菱レイヨンは、精密成形技術を応用し独自のプリズムシートを開発しており、エムアールシー幸田(100%出資子会社)を製造拠点(年産1,200万枚の設備を設置)として、プリズムシート事業を展開している。
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| ■今後の動向 |
| ● |
既存のLCD搭載製品(カラー携帯電話、ノートパソコン、モニタ等)に加え、薄型液晶テレビが今後の急成長分野である。プリズムシートを使用するLCD業界が拡大基調にあるので、プリズムシート市場は順調に成長すると予測している。
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| ● |
当該市場は今まで、住友スリーエムの独占状態であったが、2003年より三菱レイヨンが本格参入したことから今後の市場動向が注目される。
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参考文献:「2003年 エレクトロニクス高分子材料の現状と将来展望」 (2003年8月21日:富士キメラ総研) |
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