20世紀、21世紀と世紀を代表とする自動車産業ですが、現在では特に環境対策に関する分野での研究が進んでいます。
自動車の環境対策では、排ガス規制対策、欧州で普及しているディーゼル車、ハイブリッド車などの技術開発が行われています。排ガス規制は、各国とも厳しくなる一方です。少しでも害のある排出物を出さないように、センサで空気や燃料などの量や湿度、圧力を計測し理想のエンジン性能を求め燃費向上を図る開発に力が入れられています。
環境対策車では、近年ハイブリッド車が注目を集めています。北米での生産も開始される予定で、数年の内に世界での生産を100万台規模に拡大する見込みです。
情報通信分野では、2007年を目処として、車載機器、インフラ・サービスの研究開発、規格統一、官民一体となった共同研究が進められています。カーナビゲーションシステムを中心とした機器やインフラとの協調を図るための通信デバイス搭載率が高まっていくと予測されます。
今回は、特に環境対策車関連の電装品市場について見ていきましょう。
第1図は今回調査対象の「環境・情報・ディスプレイ」分野全体の市場規模推移です。
全体的に安定した成長が見込まれ、2010年には14兆円を超える予測となっております。
市場全体の中では、ワイヤーハーネス・コネクタなど電装化には欠かせない品目の金額ウエイトが高くなっています。
機器・デバイス市場の中のカーナビゲーションシステムの市場は、国内では市販市場が横ばいですが、純正市場は増加傾向にあります。国内市場は成熟化しているため、高機能ナビニーズが高まりつつある欧米市場での販売が開始されています。また、水銀を使用しないD4方式のHIDヘッドランプがD2方式からの置き換え需要によって拡大していく予測となっています。
環境対策車関連分野について詳しく見ていきましょう。
第2図は、環境対策車関連電装品市場の推移です。対象品目が、ハイブリッド車や電気自動車に使用されているため、基本的には、これらの販売台数増加に合わせて市場が拡大しています。
市場拡大のペースをあげるために共通して求められることは、コストの低減のようです。
環境対策車関連市場の中でも特に注目されるリチウムイオン二次電池について見ていきましょう。
リチウムイオン二次電池は、現在のハイブリッド車のほとんどに使用されるニッケル水素二次電池と比較して、2〜3倍高価であることや、技術的な検証がまだ十分でないことから、目下のところ搭載車両はきわめて限定されています。
現状では、参入メーカーも2社のみですが、関連技術の開発を行っているメーカーが多いため今後参入メーカーは増加していくと見られます。
今後ハイブリッドシステム搭載車両が増加すると、車内スペースの都合から二次電池の一層の小型軽量化が要求されるようになるため、リチウムイオン二次電池を搭載した車両が増加すると予測されます。
自動車メーカー各社からハイブリッド車がフルモデルチェンジされると見られる2006年から2008年にかけて徐々にリチウムイオン二次電池を搭載した車両が増加していくものと見られます。2010年〜2012年ごろにはハイブリッド車用バッテリーの主流になると予測されます。
製品の普及を促進するには、より一層のコスト低減を進めていく事が何よりも求められています。
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