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燃料タンクはフューエルタンクとも呼ばれガソリン、軽油などの燃料を溜めておくタンクであり、フューエルチューブにより燃料をエンジンに供給する。乗用車の場合50〜80リットルの燃料を搭載できる。
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| ● |
安全性の確保のためエンジンから離れた位置に搭載されており、フロントエンジン車両の場合は後部座席下に配置されている。最近は燃料タンクの搭載位置も多様化し形状も複雑になり、また自動車自体の軽量化が求められおり、樹脂製燃料タンクが普及しはじめている。
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| ■燃料タンクにおける使用材料の特徴 |
| 使用材料 |
販売数量シェア(%) |
| 鋼板製 |
85 |
| 樹脂製 |
15 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
鋼板製燃料タンクでは冷間圧延鋼板が使用され、樹脂製は本体がPE樹脂を使用し、バリア層にはポリアミド(PA)樹脂が使用されている。他にはPAより優れたエチレン・ビニルアルコール共重合 (EVOH) 樹脂が採用されている。
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| ● |
燃料タンクの材料は亜鉛やアルミなどをメッキしたプレス鋼板が主流である。燃料タンクは特に、燃料の洩れや蒸発を防ぐため気密性や耐食性が求められる。材料や成形技術の改良により、設計自由度の高い樹脂製燃料タンクの需要が急増している。
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| ● |
樹脂製燃料タンクは、通常ブロー成型法で生産されるが、メーカー各社は射出成型法による技術の確立を目指している。射出成型法ではタンクの上部と下部を別々に成型しこれをはり合わせ、タンクを完成させている。
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| ■市場規模推移及び予測(2003〜2008年:ライン純正+市販輸出・補修)日本企業の販売数量ベース |
| (単位:千個、%) |
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2003年 |
2004年 見込 |
2005年 予測 |
2006年 予測 |
2007年 予測 |
2008年 予測 |
| ライン純正 |
10,500 |
10,500 |
10,400 |
10,400 |
10,300 |
10,300 |
| 前年比 |
― |
100.0 |
99.0 |
100.0 |
99.0 |
100.0 |
| 市販輸出・補修 |
270 |
270 |
260 |
260 |
250 |
250 |
| 前年比 |
― |
100.0 |
96.3 |
100.0 |
96.2 |
100.0 |
| 合 計 |
10.770 |
10.770 |
10.660 |
10.660 |
10.550 |
10.550 |
| 前年比 |
― |
100.0 |
99.0 |
100.0 |
99.0 |
100.0 |
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| ● |
国内自動車生産台数が好調なことから2003年は数量ベースで1.0%増の1,077万個、金額では713億円である。今後も市場は横ばい傾向が続くものとみられる。2008年は694億円(2003年比1.7%減)になると予測している。
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| ● |
2004年の樹脂製タンク搭載率は欧州車が9割、米国車が7割と言われ、国産車はまだ15%程度である。今後は樹脂製タンクの需要が急速に高まる。
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| ■研究開発・製品特性 |
| 企業名 |
技術開発 |
製品特性 |
三菱エンジニアリング
プラスチックス |
耐燃料透過性に優れた燃料タンク部品とその製造技術を開発 |
安全性及び環境対策の観点から、燃料タンク及び付属部品等(器壁や接続部分)において、従来から燃料の揮散量の低減が求められてきた。 自動車用燃料タンクの本体は金属又は樹脂で製造されている。樹脂製燃料タンクの場合、タンク本体から燃料の透過量を減らすため、樹脂に対してスルホン化処理を施すなどの技術が開発されている。しかしこれらの方法は、燃料の透過量を低減化しても、実際には燃料タンクに付属する部品(例えばバルブ類等)からの燃料透過量が多くなっている。 例えば、燃料タンクに付属する部品(燃料タンク部品)は、燃料タンクと十分な接着強度を得るために、通常は燃料タンクの外壁と同一材料の高密度ポリエチレン(LDPE)等で製造されている。しかし、使用樹脂がLDPEであるために耐燃料透過性を低下させている。 そのため、燃料タンクに付属する部品は、耐燃料透過性に優れたポリアミド(PA)樹脂やPA樹脂とポリオレフィン樹脂(ポリエチレン等)を含むコンパウンドを用いて加工することが検討された。 同社は、燃料タンク部品における芳香族系PA樹脂含有部分の材料として、ポリオレフィン樹脂部分と高い融着性と耐燃料透過性を実現するPA樹脂コンパウンドの研究開発を行った。 その結果、芳香族系のPA樹脂とポリオレフィン系樹脂を適量含み、加えて芳香族系PAとの相溶性が高く、芳香族PA樹脂含有部分とポリオレフィン樹脂部分との融着性を改善し、融点が低いPA樹脂を適量含んだ樹脂コンパウンドを開発した。 このPA樹脂コンパウンドは、耐燃料透過性が良くポリオレフィン系樹脂との熱融着性に優れており、自動車等の樹脂製燃料タンクに付属する各種部品に使用できる。また、安全性、信頼性の高い燃料タンクの製造にも適している。 |
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| 出典:三菱エンジニアリングプラスチックスの公開特許公報を参照 |
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| ■参入企業とメーカーシェア(2003年:日本企業の販売数量ベース) |
| メーカー名 |
販売数量ウェイト(%) |
| 堀江金属工業 |
22 |
| 八千代工業 |
11 |
| 岡本プレス工業 |
10 |
| 坂本工業 |
7 |
| その他 |
50 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
八千代工業は、近年、全米のエバポ規制値(燃料透過量に関する規制値)に対応し、樹脂製燃料タンクの製造販売を行っている。
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| ● |
堀江金属工業、豊田合成、トヨタ自動車の3社は、合弁会社「エフティエス」を設立(2002年2月)し、樹脂製燃料タンクの開発・生産を展開している。田原工場、北米・カルフォルニア工場、豊田工場に続いて岩手工場が2006年5月に稼働する予定である。
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| ■今後の動向 |
| ● |
現状は低コストで気密性に優れる鋼板製燃料タンクが主流であるが、欧米で7〜9割が樹脂製タンクであることから、日本でも樹脂化の傾向は高まると予測される。
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| ● |
特に、ブロー成型から射出成型へ生産技術が確立され、量産によるコストダウンが実現できれば樹脂タンクの採用は一気に加速されるものと考えられる。
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参考文献:「2004年版 自動車部品マーケティング便覧」 (2004年4月21日:富士キメラ総研) |
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