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液晶ポリマー(LCP)は一般に、溶融状態で液晶性(分子が規則正しく並んだ結晶と、無秩序に並んだ液体の中間に当たる状態)を示すスーパーエンプラである。また耐熱性が高く成形時の流動性が良好であり、固まるにつれて分子が剛直につながるため、強度が要求される精密部品の成形に適している。
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| ■世界市場におけるアジアエンプラ市場の位置付け(2003年ベース) |
| 市場区分 |
国・地域 |
構成比(%) |
販売量 |
位置付け |
| アジア合計 |
日本 |
34.9 |
6,1千t |
1,5万t 85.7% |
| 中国 |
31.4 |
5,5千t |
その他のアジア (台湾、韓国、ASEAN)他 |
19.4 |
3,4千t |
| その他 |
欧州、米国 |
14.3 |
2,5千t |
14.3% |
| 世界市場 |
合計 |
100.0 |
17,5千t |
100.0% |
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| ● |
2003年のLCP需要はアジア地域全体では1.5万tである。世界市場17,500tに対してアジアは85.7%を占めるなど、アジアのポテンシャルが極めて高いスーパーエンプラである。中でも日本と中国の構成比は共に30%台にあり、両者を合わせると66.3%(11,600t)に及んでいる。
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| ● |
台湾は大手コネクタメーカーが存在するが、その大半は中国へ生産拠点をシフトしていることもあり、2003年の需要は1,500tである。アセアンの需要量は、シンガポールに集まっていた欧米の大手部品メーカーが中国へシフトしたこともあり、その販売量は1,500tと見ている。
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| ■用途動向(LCP のアジア市場における用途構成) |
| 用途先 |
販売量 ウェイト(%) |
主な用途例 |
| コネクタ |
49 |
SMT(表面実装技術)対応コネクタ(FPCコネクタ、ボードtoボードコネクタ、メモリーカード用コネクタ、カードエッジコネクタ、光コネクタ、等) |
| 他の電気電子部品 |
37 |
SMT部品(リレー、スイッチ、抵抗器、その他) |
| AV・OA機器用部品 |
11 |
DVDやCDのシャーシ(ピックアップベース)、マイクロモータ(モータインシュレータ、モータ端子)等 |
| 繊維・フィルム |
3 |
繊維(魚網用ロープ、光ファイバーテンションメンバ、等)、フィルム(フレキシブルプリント配線基板用ベースフィルム、銅張積層板ベースフィルム) |
| 合計 |
100 |
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| ● |
アジア市場におけるLCPの用途先は半数近くがコネクタ向けであり、今後も同用途では年率20%増という高い伸びが期待されている。さらに、その他の電気電子部品(37%)用途を加えた電子部品全体の構成比は86%に及ぶ。
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| ● |
携帯電話に使用されるボードtoボードコネクタやFPCコネクタなどのプリント基板用コネクタ等、表面実装対応型のコネクタ向けにLCPが使用され、主に日本で生産されている。
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| ● |
一般的に、コネクタメーカーは世界中に2,000社ほど存在するが、そのうち8割以上がアジア地域で展開しており、その多くは小規模なコネクタメーカーであると言われているる。
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| ■LCP のアジア市場規模推移及び予測(2003〜2008年) |
| (単位:t、%) |
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2003年 |
2004年見込 |
2005年予測 |
2006年予測 |
2007年予測 |
2008年予測 |
| 販売数量 |
15,000 |
18,040 |
21,900 |
27,4000 |
35,100 |
46,000 |
| 前年比 |
― |
120.3 |
121.4 |
125.1 |
128.1 |
131.1 |
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| ● |
アジアにおけるLCP市場は2003年に1.5万tの実績があり、2008年には4.6万t(2003年比3.07倍)に上昇すると予測している。2004年以降は年率20〜30%の高い伸長率で拡大すると推定している。
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| ● |
金額ベースでは2003年は217億円であり、2008年は660億円(同3.04倍)と急速に成長することが予測されている。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2003年) |
| 【LCP のアジア市場】 |
| メーカー名 |
販売量シェア(%) |
| ポリプラスチックス |
33 |
| 住友化学工業 |
25 |
| 新日本石油化学 |
9 |
| デュポン |
8 |
| その他 |
25 |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
ポリプラスチックス「ベクトラ」がアジア市場で4,900tを販売しトップシェアを獲得している。上位4社を合計すると75%を占める。その他のメーカーには、東レ「シベラス」、上野製薬「UENO LCP」、三菱エンジニアリングプラスチックス「ノバキュレート」、ユニチカ「ロッドラン」などが参入している。
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| ● |
ポリプラスチックスがトップにきているのは、多品種のコネクタ用グレードを品揃えしていることが1つの特徴として挙げられる。例えば、低そりと同時に流動性に優れたコネクタ用グレード品が開発されている。
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| ■今後の動向 |
| ● |
携帯電話やノートPC等、小型のモバイル系端末機器においては、狭ピッチのコネクタが求められている。LCPは誘導性が低く流れ性に優れ、精密加工がしやすいことからSMT対応のコネクタ製造に適している。
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| ● |
LCPは、例えばコネクタ部品の薄肉化とファインピッチ化を可能とするため、今後LCPが使用されるコネクタはますます小型化することが予測される。
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参考文献:「2005年 中国・アジアプラスチック市場の現状と将来展望」 (2004年10月29日:富士経済)
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