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ONY系共押出フィルムは、脱塩素気運が高まるなかPVDCコートONYフィルムの代替を狙って開発された製品であり、1994年頃から上市された製品である。
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当該フィルムはナイロンとバリア性樹脂を共押出共延伸しているため、従来のPVDCコートONYフィルムと異なり環境適性に優れている。
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| 【共押出フィルム構成と使用樹脂】 |
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その他バリア性や強度はもちろんのこと、PVDCコート品で問題にされていた黄色みがなく、高い印刷適性や優れた耐熱性を有し、レトルト食品等に適していることが特徴の1つである。
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| ■用途動向(2004年見込 国内需要) |
| 用途名 |
販売量 ウェイト(%) |
具体的用途例 |
| ボイル食品など |
60 |
レトルト食品、漬物、惣菜、こんにゃく、液体スープ、めんつゆ、他 |
| 菓子 |
15 |
半生菓子(饅頭、カステラ等)、他 |
| 珍味類 |
6 |
サラミ、ビーフジャーキー、いか、他 |
| その他食品 |
16 |
餅、チーズ、味噌、ケチャップ、他 |
| (食品小計) |
(97) |
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| 非食品 |
3 |
入浴剤、ペットフード、医薬、他 |
| 合 計 |
100 |
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当該フィルムはボイル食品をはじめとする食品用途が需要の大多数を占める。特に、水物、重量物包装等ではバリア性のほか、ONYの強靱性、耐ピンホール性などが評価されて採用されている。
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ONY系共押出フィルムの特性は、他のフィルム(OPPやPETベース品など)では補いきれず、必要不可欠な用途で採用されている傾向がある。非食品分野は数%と少なく、当該品のバリア機能(吸湿性)のレベルが非食品に向かないことが要因の1つに挙げられる。
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| ■使用材料の特徴と製品動向 |
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当該品はONYの間に挟むバリア樹脂により2種類のタイプに分けられる。参入メーカーの多くが扱っているのは、バリア性の高いナイロンMXD6(メタキシレンジアミンとアジピン酸から重合される)を挟んだタイプである。もう1つのタイプはEVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)で、グンゼの実績が高い。
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| ● |
バリア層に使用されるPA−MXD6樹脂は三菱ガス化学が生産を行っている。同社の樹脂はONY 系共押出フィルム以外には、飲料用ボトルなどでも着実に需要が拡大している。
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| ■市場規模推移及び予測(2004〜2008年)国内需要 |
| (単位:t、%) |
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2004年見込 |
2005年予測 |
2006年予測 |
2007年予測 |
2008年予測 |
| 販売数量 |
8,800 |
9,100 |
9,400 |
9,700 |
10,000 |
| 前年比 |
― |
103.4 |
103.3 |
103.2 |
103.1 |
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| ● |
2004年のONY系共押出フィルムの国内市場は 8,800t、96億円と推定される。
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| ● |
PVDCコートフィルムの代替需要があった頃は2桁の伸長率で推移していたが、2005年以降は年率3%台で市場拡大していくと見ている。
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| ● |
ただ、ONY生産設備は各社ともほぼフル稼働しており、単層ONYも含め、需要拡大分を取り込めていない状況である。当該品の2004年国内需要は比較的好調であり、輸出量を抑えて国内に振り向けている。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2004年見込 国内需要) |
| メーカー名 |
販売量シェア(%) |
主な製品名 |
| 三菱樹脂 |
34 |
スーパーニール |
| グンゼ |
27 |
ヘプタックス |
| 興人 |
18 |
ボニール−SPY |
| ユニチカ |
18 |
エンブロン |
| 東洋紡績 |
3 |
ハーデン−OSM |
| 合 計 |
100 |
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| ● |
一般ONYフィルムと同じ設備で生産できるため、参入メーカーはONYフィルムメーカーに限定される。
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| ● |
三菱樹脂は当該フィルムを戦略商品に位置付けており、事業拡大を図っている。筑波製造所に年産能力 4,000tの新鋭設備を導入しており、トータルで 7,500tの生産能力となる(一般ONYも含めた能力)。
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| ● |
グンゼはPA-MXD6とEVOHの2タイプ品揃えしているが、EVOHが中心となっている。2004年4月にはレトルト商品に対応が可能な新グレードHPRを上市し実績を高めている。
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| ■今後の動向 |
| ● |
ONY 系共押出フィルムが上市された当初は、PVDCコートフィルムの代替需要で市場は高い伸長率で拡大してきたが、代替の動きは終了している。
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| ● |
また、日本の食品産業は成熟市場に至っており、日本の人口も減少する傾向にあるため、今後大きな伸びは期待しにくい。一方で、CVS分野の伸びや個包装化、詰め替え容器化などの背景もあり、用途が拡大している。
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参考文献:「2005年版 機能性高分子フィルムの現状と将来展望」 (2004年11月30日:富士キメラ総研) |
※本記事は富士経済グループ各社の独自調査により編集したものです。 |
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