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自動車を塗装する目的は、美粧性や外観維持、表面保護や防錆対策などが基本であり、さらには様々な環境条件、顧客ニーズに対応するため高い塗膜品質が必要とされる。
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自動車の一般的な塗装ライン(塗装工程)は、通常、防錆処理が施された自動車ボディ鋼板に電着塗装を行う下塗りと、その上層に中塗り塗装及び上塗り塗装が代表的な工程である。
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下塗りの機能は防錆対策であり、中塗りは耐チッピング性(チッピングは塗膜が小剥片となり被塗面からはがれる現象をいう)や肉持ち感や平滑性の保持が挙げられ、上塗りは意匠性、耐候性を目的としている。
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| ■自動車塗料の種類と塗装工程別水性化率 |
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自動車塗料の種類は塗装工程によって使用する塗料が異なる。ボディ鋼板などの下塗り(プラスチック素材除く)はカチオン電着塗料が主体であり、中塗りはポリエステル樹脂系やアルキド樹脂系の需要が多い。
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| ● |
上塗り塗料の樹脂成分としては、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系やアクリル樹脂・メラミン樹脂系が主に使用されてきた。また近年ではVOC対策の必要性が高まり中塗り、上塗りにもミドルソリッド(低溶剤)化や水系化の動きが接近している。
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上塗り塗料は10%程が水系化されているものの、主流はミドルソリッドタイプに移行中である。中塗り、上塗り塗料についてはまだ溶剤系が中心である。
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| 2005年の国内市場向け塗装工程別水性化率 |
| 塗装工程 |
水性化の進行比率 |
| 上塗り塗料 |
10% |
| 中塗り塗料 |
一部(僅少) |
| 下塗り塗料 |
100% |
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| ■用途別ウェイト(2004年 国内需要(輸出含む)) |
| 用途名 |
具体的用途例 |
販売数量ウェイト(%) |
自動車車体 (新車用) |
外板部:ボンネットフード、ルーフ、フェンダー、ドア外側等 内板部:エンジンルーム等 |
100 |
| 合 計 |
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100 |
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| ● |
外板部はドアを閉めた状態で車体の外側に位置している部分である。また自動車車体の内板部は、ドアを閉めた状態で外側から見えない部分である。
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| ■自動車塗料(新車用)の市場規模推移(2004〜2008年 国内需要(輸出含む)) |
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2004年 |
2005年見込 |
2006年予測 |
2007年予測 |
2008年予測 |
| 販売数量 |
299,000 |
296,000 |
295,000 |
294,000 |
293,000 |
| 前年比 |
― |
99.0 |
99.7 |
99.7 |
99.7 |
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| ● |
新車向けの自動車塗料市場は、自動車の国内販売台数が伸び悩んでいる中で、2002年、2003年は輸出が好調に推移しプラス成長を遂げた。
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| ● |
自動車塗料(新車用)の2004年国内市場は、販売数量が29.9万t、販売金額(メーカー出荷ベース)は1,400億円である。2005年以降の販売量は、コンパクトカー中心の需要トレンドや塗料使用量削減化の動きも影響し微減傾向をたどっている。2008年は1,340億円(2004年比4.3%減)に縮小する見通しである。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2004年 国内需要(輸出含む)) |
| メーカー名 |
販売数量ウェイト(%) |
| 関西ペイント |
48 |
| 日本ペイント |
33 |
| その他 |
19 |
| 合計 |
100 |
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| ● |
当該市場は関西ペイントと日本ペイントの2社で市場の8割を超えるシェアを形成している。関西ペイントは2004年、自動車メーカーのニーズに対応した商品を積極的に営業展開し塗料の売上を伸ばしている。日本ペイントは特に下塗り市場において強みを持っている。
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| ■今後の動向 |
| ● |
自動車の国内販売台数の低迷と共に、新型車の生産は世界的なコンパクトカーブームに移行しており、自動車塗料市場の販売環境(内需+輸出の伸長率)は良好とはいえない。
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| ● |
将来的には、自動車メーカーによるグローバル生産体制の拡大や、輸出需要の減少、国内市場の低迷長期化が予想され、自動車塗料(新車用)市場は縮小トレンドが予測される。
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参考文献:「2005年版 機能性塗料・コーティングの現状と将来展望」 (2005年1月31日:富士キメラ総研) |
※本記事は富士経済グループ各社の独自調査により編集したものです。 |
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