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重防食塗料は金属製品(鋼板、鋼管など)や橋梁、プラント、タンクなどの構造物を外界の腐食環境から保護する機能を持つ塗料である。
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主な重防食塗料は、無機質ジンクリッチペイント、エポキシ系、ポリウレタン系、フッ素系、MIO(Micaceous Iron Oxide:鱗片状酸化鉄)塗料、ガラスフレーク、アルミニウムペイントなどが挙げられる。
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| ■重防食塗料における材料特性 |
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重防食塗料に使用される樹脂は通常、何種類かの合成樹脂を組み合わせて塗料化されている。その一例としては、下塗りが無機質ジンクリッチペイント、中塗りがエポキシ系そして上塗りがエポキシ系、ウレタン系、フッ素系樹脂が用いられている。
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また近年は、環境ホルモンや鉛の問題から、従来から利用されてきたタールエポキシやアルキド樹脂の需要量は減少している。
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溶剤は有機系の溶剤が一般的に使用されている。弱溶剤は一般化しつつあるが水性化については未だ確立していない状況にある。
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| ■用途別ウェイト(2004年 国内需要(輸出含む)) |
| 用途名 |
具体的用途例 |
販売数量ウェイト(%) |
| 橋梁 |
道路橋、鉄道橋 |
35 |
| その他 |
石油タンク、ガスタンク、石油精製プラント、化学プラント、発電設備、鉄塔、他 |
65 |
| 合 計 |
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100 |
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重防食塗料の用途は、橋梁、石油タンク・化学プラント、発電所等の大型構造物が挙げられ、塩害、排煙、排気ガスなど過酷な条件下で使用(施工)されている。
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重防食塗料の顧客サイドでは塗り替え期間の延長を検討・模索している。例えばガスタンクの場合、従来は5〜6年であったが、ウレタン系塗料を利用することにより塗り替え期間を12年に延長できた。さらに、フッ素系塗料に切り替えることで50年程度に伸ばそうとしている。
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| ■重防食塗料の市場規模推移(2004〜2008年 国内需要(輸出含む)) |
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2004年 |
2005年見込 |
2006年予測 |
2007年予測 |
2008年予測 |
| 販売数量 |
87,000 |
86,000 |
85,000 |
84,000 |
83,000 |
| 前年比 |
― |
98.9 |
98.8 |
98.8 |
98.8 |
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| ● |
重防食塗料市場は、2004年の販売数量は87,000t、販売金額(メーカー出荷ベース)は865億円である。2008年の販売数量は83,000tに縮小していくが、逆に販売金額は1,050億円(2004年比1.21倍)に拡大すると予測している。
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| ● |
2005年以降は主力の橋梁用途が公共投資削減の影響を受け伸び悩んでいることと、民間のプラント向け需要が落ち込んでおり販売量は減少傾向にある。
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| ● |
ガスなどの貯蔵タンク用途では、国の規制により塗り替え時期が決まっていたが、規制緩和によりその期間が長くなり、販売量が減少する一因となっている。
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2005年以降、官需・民需ともに重防食塗料に対するニーズは厳しい販売環境が続いている。販売数量ではマイナス成長が予想される。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2004年 国内需要(輸出含む)) |
| メーカー名 |
販売数量シェア(%) |
| 大日本塗料 |
25 |
| 日本ペイント |
20 |
| 関西ペイント |
20 |
| その他 |
35 |
| 合 計 |
100 |
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大日本塗料が重防食塗料市場で首位を獲得している。以前から販売実績をあげてきており現在でも高いシェアを持っている。同社は、重防食塗料の大手企業として環境に配慮した製品を多数供給している。
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その他、フッ素樹脂系の分野で先行して実績を残しているトウペが参入している。他には神東塗料、日本油脂BASFコーティングス、中国塗料などが挙げられる。
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| ■今後の動向 |
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重防食塗料は、防食性や景観性の観点から他の材料に代用できる製品がないため、今後も継続して利用されていく。しかし、公共工事抑制や景気低迷による民間需要の減少など、成長阻害要因を払拭するほどの成長要因は見当たらない。従って、今後の当該市場(数量ベース)は減少傾向で推移する見込みである。
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参考文献:「2005年版 機能性塗料・コーティングの現状と将来展望」 (2005年1月31日:富士キメラ総研) |
※本記事は富士経済グループ各社の独自調査により編集したものです。 |
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