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エアコンはルームエアコンとハウジングエアコン(室内機を壁や天井に埋め込むタイプ)に分類される。本稿ではルームエアコンを対象とする。
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改正建築基準法により、VOC対策など室内の空気環境に注目が集まっている。近年、マイナスイオンを付加した風を送るなど換気機能を付加したルームエアコンが注目されている。
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| ■ルームエアコンにおける材料特性 |
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エアコン室内外機のハウジング(筐体)にはPS、ABS樹脂などが用いられている。近年、筐体は薄肉化が要求され樹脂材料には高い剛性と耐衝撃性が求められる。またシャーシー部品には熱可塑性樹脂が採用されている。エンプラではm-PPEが構造部品に多用されており、他にはPOM、PA樹脂などが採用されている。
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「電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法(通称J-Moss)」の施行(2006年7月)に伴って、特定の化学物質(鉛、水銀、六価クロム、カドミウム、難燃剤〈ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル〉の6種類)の含有率が基準値以下であれば、製品本体、包装箱などに「グリーンマーク」を表示できる。
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J-Mossが対象とする電気・電子機器はユニット形エアコンを始め、TV受像機、電気冷蔵庫、電気洗濯機、電子レンジ、衣類乾燥機、パーソナルコンピュータの7製品である。
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逆に、この基準値を満たさない電気・電子機器は、製品本体、包装箱、カタログ類などに「含有マーク」(オレンジ色)の表示が求められる。
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| ■ルームエアコンの用途動向(2003年 国内需要) |
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| 用途 |
戸建住宅 |
集合住宅 |
合計 |
| 国内販売数量 |
3,440,000 |
3,300,000 |
6,740,000 |
| 構成比 |
51.0% |
49.0% |
100.0% |
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2003年のルームエアコン市場における用途別需要構成比は、戸建住宅向けが51%、集合住宅向けが49%となり、販売台数ベースでは市場をほぼ2分している。
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| 用途 |
新築住宅 |
既築住宅 |
合計 |
| 国内販売数量 |
1,800,000 |
4,940,000 |
6,740,000 |
| 構成比 |
26.7% |
73.3% |
100.0% |
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新築住宅向けは27%弱と少ない。一方、既築住宅の設置比率は73.3%と極めて多く、ルームエアコンは買い替え需要が旺盛な市場である。
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| ■ルームエアコンの市場規模推移(2003〜2005年) 国内需要 |
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2003年 |
2004年見込 |
2005年予測 |
| 国内販売数量 |
6,740,000 |
6,690,000 |
6,740,000 |
| 前年比 |
− |
99.3 |
100.7 |
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2003年のルームエアコンの販売数量は674万台(前年比97.7%)、金額では5,940億円(同94.3%)である。
2005年は5,960億円(同100.7%)と小幅ながら増加すると予測している。
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ルームエアコンの販売台数が674万台に対して、ハウジングエアコンは33万台であり2003年トータルでは707万台の市場を形成している。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2003年 国内需要) |
| メーカー名 |
販売数量ウェイト(%) |
| 松下電器産業 |
15 |
| 三菱電機 |
15 |
| 東芝キヤリア |
14 |
| ダイキン工業 |
14 |
| 日立H&L |
11 |
| その他 |
31 |
| 合 計 |
100 |
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上記の数表はルームエアコンのメーカーシェアである。ハウジングエアコンは含んでいない。
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松下電器産業と三菱電機の販売数量が共に100万台を上回っており、両社は首位争いを展開している。次いで、東芝キヤリアとダイキン工業は僅差で3位と4位につけている。特に、東芝キヤリアは最上位機種の販売を強化している。
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ダイキン工業は、量販店ルートの開拓に注力しており「うるるとさらら」シリーズが好調である。2004年はハイスペックでハイデザインの新シリーズを投入している。
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| ■今後の動向 |
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ルームエアコン市場は成熟期の段階を迎えており、今後も670万台前後の規模で推移すると予想される。今後は、激しいコスト競争に対するマーケティング施策が課題となっている。
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その為、各社はマイナスイオンを付加した風を送るなど付加価値をつけた高価格商品の投入を進めている。
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参考文献:「2004年版 住設建材マーケティング便覧」 (2004年7月16日:富士経済)
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