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PPS樹脂は、耐熱性、耐薬品性、強度、弾性率、クリープ特性、疲労特性、寸法安定性、難燃性、誘電特性、絶縁破壊電圧など優れた特性を持った材料であり、電気・電子機器/自動車用途などで利用されている。
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PPS樹脂メーカーである東レは1977年に、はじめてフィルム生産の工業化に成功しフィルム事業を開始した。
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| ■用途別需要構成 2005年 国内販売数量ベース |
| 用途 |
構成比(%) |
具体的用途例 |
| 絶縁材料 |
49 |
モータ、トランス、リチウムイオン2次電池用など |
| コンデンサ用 |
12 |
フィルムコンデンサ誘電体、アルミ電解コンデンサケースなど |
| その他工業用 |
39 |
液晶用などの離型材、素子止めテープなど |
| 合計 |
100 |
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PPSフィルムは絶縁材料(車載モータ用絶縁材としての利用が中心)の需要が最も多く、2005年の国内販売数量の49%を占めている。今後も需要増加が見込まれる。
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| ■市場規模推移及び予測(2005~2009年 国内需要) |
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2005年 |
2006年見込 |
2007年予測 |
2008年予測 |
2009年予測 |
| 販売数量 |
330 |
390 |
460 |
540 |
630 |
| 前年比 |
- |
118.2 |
117.9 |
117.4 |
116.7 |
| 販売金額 |
3,350 |
3,950 |
4,400 |
4,800 |
5,400 |
| 前年比 |
- |
117.9 |
111.4 |
109.1 |
112.5 |
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| ● |
2005年のPPSフィルムの国内販売数量は330t、金額では33.5億円である。2009年には54億円(2005年比1.61倍)に拡大すると予測される。
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ここ数年は、自動車、電気・電子機器市場が順調に成長したことに加え、高機能化・高性能化が進展したことで、当該製品は需要拡大の追い風を受けている。
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| ■PPSフィルムのグローバル動向 |
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PPSフィルムの生産は日本国内(岐阜、滋賀)のみで展開されており、海外からの需要に対しては輸出で対応している。海外では需要拡大の余地は大きいとみられる。
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| 国内市場 |
海外市場 |
世界市場 |
| 330t |
推定370~470t |
推定700~800t |
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| ● |
海外市場のうち400t前後のフィルムがアジア地域を中心に輸出されており、世界市場は700~800tに達していると予想される。PPSフィルムの海外市場は成長分野として位置付けられ、国内市場以上に成長が期待される。
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| ● |
東レは、2006年の生産能力は1,000t/年であるが、海外需要の動向を考慮し更に生産能力を増強する意向を持っている。
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| ■参入企業とメーカーシェア(2005年 国内需要) |
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東レはPPSフィルムの工業生産を開始し「トレリナ」の製品名で拡販している。PPSフィルムを生産しているのは東レのみである。
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| ● |
同社は2010年度に、PPS樹脂全体で250億円の事業規模を目指しており、ニートレジンを始めコンパウンド製品からフィルム、繊維といった加工品事業まで積極的な設備投資を実施している。
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| ■今後の動向 |
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アジア地域を中心に海外におけるPPSフィルムの需要は、国内市場以上の成長が見込まれ、海外における需要拡大が期待されている。
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| ● |
また、PIフィルムなど他のスーパーエンプラフィルムと競合関係があり成長阻害要因の1つとして挙げられる。
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参考文献:「2006年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望」 (2006年7月18日:富士キメラ総研) |
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