LED照明及び光源市場 市場動向1
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本編では、既存の光源及び発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(EL)といった次世代の光源と、これらを採用したアプリケーション(特殊光源分野、一般照明分野)の市場動向を解説する。また、電熱/放電ランプとその照明器具やLED照明や有機EL照明といった照明関連製品の市場についても加えた。
■LED照明の国内市場動向
LED電球はエコポイント制度などの要因で急速な低価格化が進み大幅増、LED蛍光灯は2010年に規格が制定され、今後本格的に市場拡大が予想される。
<市場規模推移>
品目
2010年
2009年比
2020年予測
‘20年’/10年比
LED照明器具
610億円
321.1%
2,340億円
383.6%
LED管球ランプ
210億円
247.1%
792億円
377.1%
演出用LED照明
44億円
102.3%
48億円
109.1%
LED照明関連製品合計
※865億円
272.0%
3,180億円
367.6%
※各品目を億円未満で四捨五入しているため、2010年の合計値は各品目の合算値とは一致しない
LED照明関連製品は省電力、長寿命といったLEDの長所が地球環境への負荷軽減に繋がることや低価格化が進んでいること、また、改正省エネ法の施行により業務・産業分野での需要が高まったことから普及が加速し、市場は導入期から成長期へシフトしている。中でも、LED照明器具では白熱灯代替形のダウンライトが、LED管球ランプでは白熱電球代替形のLED電球が、それぞれ前年比3~4倍以上と大幅に増加した。今後、省エネニーズの高まりと製品の低価格化が進むことで着実な成長を遂げて、2020年には2010年比3.7倍に市場が拡大すると予測される。
■LED照明器具(白熱/ハロゲン/蛍光/HID/冷陰極管灯代替形)
照明器具全体に占めるLED照明器具のシェア(金額ベース)は2010年に13.9%となり、前年の4.9%から大幅に増加した。LED照明器具の70%以上を占めている白熱灯代替形が、低価格化や改正省エネ法の施行によって前年比3.6倍に増加し市場拡大を牽引した。
2010年、蛍光灯代替形LED管球ランプが規格制定を受け、主照明向けに上市された。また、住宅照明のシーリングライトも上市され、今後は主照明におけるLEDの普及が期待される。
■LED管球ランプ(白熱/ハロゲン/蛍光/HIDランプ代替形)
管球ランプ全体に占めるLED管球のシェア(金額ベース)は、2010年に8.2%となり、前年の3.5%の2倍以上となった。中でも急速な低価格化により、白熱電球代替形であるLED電球の需要が大幅に増加した。LED電球はLED管球ランプ全体の70%以上を占めている。
また、2010年は蛍光灯代替形であるLED蛍光灯の規格制定を受け、大手メーカーが参入したことで市場が本格的に拡大していく見通しである。ハロゲンランプ代替形やHIDランプ代替形の上市・改良も見られ、LED管球ランプの裾野が広がりつつある。
■LED照明の注目市場
<市場規模推移>
品目
2010年
2009年比
2020年予測
‘20年’/10年比
LED電球
151億円
431.4%
151億円
228.5%
LED蛍光灯
33億円
110.0%
243億円
736.4%
1.LED電球(白熱電球代替形)
LED電球は、2009年にシャープが低価格製品を投入し他メーカーも低価格化を進めたことで、販売量が急増した。東芝ライテックが一部を除き白熱電球の生産を終了し、他メーカーも今後生産の終了を予定していることや、LED電球がエコポイント制度の交換対象となったこと、小売店が積極的な拡販を展開したことなども、市場拡大の要因となった。
一方、長寿命であるが故に交換需要がほとんどないことから、しばらくは新規需要で市場拡大していく見通しであり、2020年の市場は2010年比2.3倍の345億円と予測される。2015年頃には新規需要のピークを過ぎ、2020年頃から交換需要が徐々に拡大すると期待される。
2.LED蛍光灯(蛍光灯代替形)
LED蛍光灯は、これまで海外メーカーや国内中小メーカーを中心に、既設の蛍光灯照明器具に取り付ける製品が発売されていたものの、安全性などの懸念があったため、2010年10月に日本電球工業会が規格(JEL801「L型口金付直管形LEDランプシステム」)を制定した。これを受け、パナソニック電工と東芝ライテックが同規格に準拠した製品を発売しており、今後本格的に市場が拡大していく見通しである。同規格は独自の口金であることから既存の蛍光灯照明器具をそのまま使用出来ず、また、蛍光灯は元々白熱電球に比べ省電力、長寿命であることから、LEDの利点を生かしにくいといった課題もある。まずは、コストやメンテナンスなどの点で蛍光灯に比べLED蛍光灯が優位な分野を中心に導入が進むと考えられる。
一方、長寿命であるが故に交換需要がほとんどないことから、しばらくは新規需要で市場拡大していく見通しであり、2020年の市場は2010年比2.3倍の345億円と予測される。2015年頃には新規需要のピークを過ぎ、2020年頃から交換需要が徐々に拡大すると期待される。
※尚、調査時期が2010年12月~2011年2月のため、東日本大震災による市場の変化要素/要因は考慮していない。
参考文献:「Special Appli. 光源/照明市場 実態・技術・予測 2011年版 上巻」
(2011年02月28日:富士経済)
※下巻(企業事例編)は2011年5月30日に発刊予定
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