| ■注目市場 |
| バイオプラスチックの世界市場 |
(単位:万トン) |
| ※樹脂コンパウンドの世界市場には含まれていない |
| 分類 | 2010年 | 2009年比 | 2015年予測 | 2010年比 |
| 生分解性樹脂 | 19 | 135.7% | 44 | 231.6% |
| バイオマスプラスチック | 7 | 116.7% | 33 | 471.4% |
| 合計 | 26 | 130.08% | 77 | 296.2% |
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2010年の市場は前年比30.0パーセント増の26万トンとなった。内訳は生分解性樹脂が73%、バイオマスプラスチック(生分解性は示さないが、原料の全てあるいは一部が植物由来の樹脂)が27%である。
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PLA(ポリ乳酸)をはじめとした生分解性樹脂は、法整備が進む欧州を中心に需要が拡大しており、参入メーカーも相次いで供給能力を強化していることから、今後も2桁成長が続く見通しである。
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バイオマスプラスチックは枯渇資源である石油への依存からの脱却やCO2排出量削減などの面からニーズが高まっており、製品投入も活発に行われている。現状ではDu Pont社のPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)やArkema社のPA11(ポリアミド11)が中心となっているが、従来から販売されていたPA系バイオマスプラスチックの再評価が進んでおり、PAメーカーも改めて拡販に努めている。また、ブラジルのBraskem社がサトウキビ由来バイオポリエチレンの本格的な生産、販売を開始していることから、バイオマスプラスチック市場は2011年に15万トンが見込まれる。
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バイオポリエチレンに加え、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPCなど既存樹脂の原料を石油由来から植物由来に切り替える開発も活発であり、一部では供給も開始されている。バイオプラスチックは石油由来樹脂に比べて高価格であることがネックとなっているが、製品開発や生産設備の新増設が活発で供給面も充実してきており、今後も環境意識の高い欧州を中心に市場は拡大していくと予想される。
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| ■新規グレードの開発動向 |
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Nature Worksがセルロース系資源を利用した次世代バイオポリマーの開発に着手し、資生堂がポリ乳酸を使用した化粧品容器を開発している。ブラジルのブラスケン社とも提携しており、サトウキビ由来のPE 製容器をシャンプーに採用する計画である。
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日産化学が、PLAの結晶核剤で新規グレードを開発、成形速度が25%向上し透明性が改善されている。富山工場で数トンレベルの量産を開始し、今後は100トン/年まで拡大する方針である。
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ユニチカは、「テラマック」の新規アロイグレードを開発している。ABSと同等の耐熱、耐久、耐衝撃性を有する。タニタのヘルスメーターの外装に採用されている。
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帝人は「バイオフロント」に加水分解防止技術を活用した高耐熱・湿熱耐久性のグレードを開発し、PLAの10倍以上の耐加水分解性を有する。その他、BASFとDSMが合弁でバイオコハク酸の事業展開を進めている。
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| 分類 | 2010年 | 2009年比 | 2015年予測 | 2010年比 |
| 販売量(万トン) | 98 | 108.9% | 118.6 | 121.0% |
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難燃剤の需要は各種プラスチックの生産動向に連動しており、2010年はリーマンショック以降の大幅なプラスチック減産に伴う需要減退からの反動により難燃剤の販売量は前年に比べて9%近い増加となった。各分野の製造業が集積している中国や東南アジアでは各種プラスチックコンパウンドの生産拡大も続いており、難燃剤についても同地域の需要が市場をけん引している。ただ、難燃剤需要があるのは先進国向け製品が主体であり、中国や東南アジアなどの現地メーカーが内需向けに生産する製品ではまだ難燃規制も厳しくなく難燃剤需要も少ない。従って先進国向け製品の生産が同地域に集中することによる需要拡大となっている。
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欧米では財政問題の悪化により消費の冷え込みも懸念されており、2011 年から2012 年にかけては難燃剤の需要も大幅な拡大が見込めない。また、難燃剤需要全体の5割近くを占める臭素系難燃剤は需給がひっ迫していることから、一部では難燃規制を緩める動きもある。さらに欧州を中心にノンハロ化をはじめとした化学物質への規制強化の動きが強まる一方で、難燃規制の強化は下火となっている。
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しかし、ノンハロ化などの化学物質規制へ対応した代替製品の開発が進んでおり、また中長期的には難燃規制は強化される方向にある。また電気電子分野や建材分野に加え、自動車分野においても電装化進展やハイブリッド自動車(HEV)、電気自動車(EV)の普及に伴い電池回りを中心に難燃規制の整備が進みつつあり同分野での難燃剤需要拡大が期待される。したがって当面、難燃剤の販売は3%台の増加に止まると見られるが、難燃規制の強化や自動車分野での採用拡大に伴い徐々に成長率は上がっていくと見込まれる。
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| ■新規コンパウンドグレードの開発動向 |
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ノンハロ化ニーズが高まる中で、臭素系難燃剤メーカーは分解しにくく生物への蓄積が問題視されるモノマータイプに対して、蓄積しにくいポリマータイプの臭素化ポリマー系難燃剤の開発に注力している。臭素化ポリマー系難燃剤は試作レベルでは十分な性能を示しているが、プラスチックコンパウンドへの要求物性(強度、流動性等)やユーザー毎で配合が異なる量産レベルにおいて十分な性能を発揮する段階には至っていないケースが多い。
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リン系については、PBTやPAなどノンハロニーズが高いものの相性や物性面で依然として臭素系が採用されている樹脂に対応できる製品の開発が進められている。
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ノンハロに加え、ノンリンニーズも出てきており、シリコーン系化合物難燃剤の開発も進められているが、新たな難燃剤を開発する場合、新規化学物質として(日本の化審法や米国のTSCA、EUのEEC等)届け出なければならないケースが多く、コストアップの要因となっている。
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参考文献:「2012 コンパウンド市場の展望と世界戦略」 (2011年09月13日:富士経済)
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