機能性高分子フィルムの世界市場 市場動向2

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■工業・自動車分野(8品目)
 2015年構成比2020年予測構成比2015年比
工業・自動車分野合計3,039億円100%3,325億円100%109.4%
自動車用
ウィンドウフィルム
1,161億円38.2%1,163億円35.0%100.2%
フィルムコンデンサー用
フィルム
962億円31.7%1,123億円33.8%116.7%
加飾・転写フィルム480億円15.8%504億円15.2%105.0%
MLCC用
離型フィルム
303億円10.0%375億円11.3%123.8%
CFRP用離型フィルム115億円3.8%134億円4.0%116.5%
富士キメラ総研推定

工業・自動車分野は自動車の販売台数の増加、特にHV、EVの大幅な増加により市場が拡大している。自動車ウィンドウフィルム、フィルムコンデンサー用フィルムは市場規模が大きく、モーター用絶縁フィルム、加飾・転写フィルム、MLCC用離型フィルムは自動車の販売台数の増加に加え、採用率も上昇しており好調となっている。航空機用途では、CFRP用離型フィルム、CFRTPシート・テープの採用が増えるとみられる。


■エネルギー分野(6品目)
 2015年構成比2020年予測構成比2015年比
エネルギー分野合計5,004億円100%6,368億円100%127.3%
太陽電池用
バックシート
1,949億円38.9%2,263億円35.5%116.1%
LiB用
セパレーター
1,760億円35.2%2,580億円40.5%146.6%
太陽電池
封止フィルム
1,035億円20.7%1,200億円18.8%115.9%
LiB用
ラミネートフィルム
260億円5.2%325億円5.1%125.0%
富士キメラ総研推定

エネルギー分野は、LiB関連部材および太陽電池関連部材であり、いずれも最終製品の市場拡大が進んでおり、需要は拡大傾向である。太陽電池関連部材であるバックシートと封止フィルムは、中国を中心とした太陽電池市場の拡大にけん引されて大きく伸長している。LiB関連部材であるセパレーターとラミネートフィルムについては、スマートフォン向けの需要拡大が顕著であり、さらに車載向けの大型LiBの市場も伸びた。今後も市場拡大が進むと見られる。


■バリアフィルム分野(5品目)
 2015年構成比2020年予測構成比2015年比
バリアフィルム分野合計471億円100%517億円100%124.0%
透明蒸着フィルム265億円56.3%302億円58.4%114.0%
ONY系共押出
フィルム
121億円25.7%124億円24.0%102.5%
PVAコート
OPPフィルム
47億円10.0%47億円9.1%100.0%
富士キメラ総研推定

バリアフィルム分野は透明蒸着フィルムが市場の半数のウェイトを占めており、ガスバリア性の高さから食品包材用途を中心に伸びている。食品賞味期限の延長や電子レンジ対応ニーズから国内、海外ともに需要が拡大している。また、防湿包材用途では金属部品、インクカートリッジ、トイレタリー製品など、産業・工業向けやメディカル向けとしても需要を獲得している。その他バリアフィルムでは、ハイブリッドバイリアフィルムがボイル・レトルト向けで欧州、米国、タイなどを中心に需要が増えている。


■分野別技術動向
ディスプレイコート/塗布技術による高機能化が図られるケースが多くなっている。また、偏光板でのコスト削減や輸送時の吸水トラブル防止を目的としたUV接着剤へのシフト、QDシートでの環境面からカドミウムフリー化の進展のように、より高い品質を求める動きも出ている。
半導体・実装半導体の精細化が進む中で、微細回路に適した対応で高機能化が図られている。FCCLでは、圧延銅箔が表面平滑性、耐屈曲性に優れ、高速化による微細回路にも適しているため採用を増やしている。層間絶縁フィルムでは、ガラスクロスを添加し、低熱膨張性を保ち、反りを防止している。
工業・自動車剥離材では、MLCC用離型フィルムの剥離する際、MLCCの誘電体となるセラミックシートの厚みにむらができる可能性があるため、優れた平滑性や均一な剥離性などが求められている。
エネルギーLiB用セパレーターでは、耐熱性付与のため、アルミナなどの塗布が行われている。一般的に、非塗布型セパレーターの耐熱性は130℃程度であり、塗布型では200℃以上の耐熱性を保有している。
バリアフィルムバリアフィルムは、より高いバリア機能を求め高機能化が図られている。ONY系共押出フィルムでは、EVOHが酸素バリア性に優れているため長期保存を必要な菓子向けで、MXD6は高強度と高耐熱という特性があるためレトルト・ボイル向けで採用されている。PVAコートOPPフィルムでも、賞味期限延長により、高いバリア性が要求されるため、PVAを塗布している
参考文献:2017年版 機能性高分子フィルムの現状と将来展望
(2017年01月18日:富士キメラ総研)


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