LED関連世界市場 市場動向1

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LED市場は、照明向け白色LEDパッケージの旺盛な需要増加によって拡大を続けてきた。しかし、2015年には中国と台湾の間で低価格競争が勃発し、製品価格が大幅に下落した。参入各社は採算が取れない状況に陥った。2016年は各社が利益率の改善を図って一部製品の値上げや値下げ幅の縮小を行うなどの動きがみられたが、2017年以降も引き続き低価格化は進んでいくとみられる。このような状況を踏まえ、照明向け白色LEDパッケージに代わる新たな有望分野・用途が待望されている。

今回は、LEDパッケージの世界市場と照明向けに代わる今後の有望市場を解説する。

■LEDパッケージ世界市場
                       上、中、下段:金額、数量、平均単価
 2016年見込2020年予測2025年予測
合計1兆8,539億円1兆9,931億円1兆9,718億円
白色LEDパッケージ1兆4,769億円
(1,871億個)
@7.89円
1兆5,569億円
(3,421億個)
@4.55円
1兆5,006億円
(4,073億個)
@3.68円
有色LEDパッケージ3,452億円
(1,383億個)
@2.49円
3,593億円
(1,615億個)
@2.22円
3,812億円
(1,907億個)
@1.99円
赤外光LEDパッケージ256億円
(68億個)
@3.76円
274億円
(86億個)
@3.18円
304億円
(108億個)
@2.81円
紫外線LEDパッケージ62億円
(820万個)
@756円
495億円
(3,420万個)
@1,447円
596億円
(6,600万個)
@903円
富士キメラ総研推定

LEDパッケージ市場は、白色LEDパッケージの動向に大きく左右される。白色LEDパッケージは照明向が中国メーカーによる低価格攻勢により2015年は大幅に単価が下落した。2017年以降も引き続き低価格化が進んでいくとみられる中、照明向けに代わる新たな有望分野として自動車向けヘッドライトや殺菌・滅菌、生体認証などの用途が注目され急成長が予想される。紫外線LEDパッケージは、現状UV-Aタイプが中心であるが2018年以降にUV-B、UV-Cの量産が始まり単価が上昇するとみられる。

■白色LEDパッケージ
 2016年見込2020年予測2025年予測
合計1,871億個3,421億個4,073億個
バックライトユニット475億個418億個380億個
LED照明993億個2,541億個3,177億個
自動車関連47億個57億個64億個
その他
(スマートフォンフラッシュライト、装飾イルミネーション等)
356億個405億個451億個
富士キメラ総研推定

中小型から大型バックライト、照明、自動車、その他スマートフォンのフラッシュライトなどが主な用途である。 数量ベースで照明向けが伸びる一方で従来大きなウェイトを占めていたバックライト向けは大幅に減少している。今後は、引き続き中国やインドなど新興国で照明向けが増えるほか、自動車向けはヘッドライトなどで製品のLED化が進んでおり、今後より一層の成長が予想される。タイプ別では、バックライトや照明などで主に採用されるSMDと、看板やディスプレイ、装飾・イルミネーションなどで採用される砲弾型、一部照明やヘッドライト、バックライトなどに採用されるCSPに大別されるが、中でもCSPは放熱性が非常に高く、高出力が求められるヘッドライトなどで採用が進んでいる。金額ベースでは、照明向けの低価格化が継続しており、微増が続くと予想される。

■有色LEDパッケージ
 2016年見込2020年予測2025年予測
合計1,383億個1,383億個1,907億個
装飾イルミネーション541億個573億個605億個
指示灯・スイッチ515億個549億個597億個
LEDディスプレイ258億個411億個612億個
その他
(看板、信号、リアランプ等)
69億個82億個93億個
富士キメラ総研推定

装飾・イルミネーション、指示灯・スイッチ、ディスプレイ、その他交通標識などが主な用途である。数量ベースでは依然として装飾・イルミネーションや指示灯・スイッチ向けが大きなウェイトを占めているが成熟しつつあり、安価な製品が採用されていることから金額ベースでも伸びは鈍化するとみられる。ディスプレイ向けが中国で旺盛な需要があり、一台あたりの搭載個数が多いことから、中長期的に大きなウェイトを占めると予想される。なお、モバイル端末やウェアラブルデバイス向けに開発された小型のLEDパッケージを搭載したマイクロLEDが注目れている。その特徴はOLEDなどと比較して低消費電力、高精細、広視野角、自発光であるため長寿命で屋外でも反射ないことである。しかし、ディスプレイパネルに使用するLEDパッケージの数量が膨大であり、コスト高となるため、大型パネルへの採用は困難で、現状ではスマートウォッチやヘルスケアバンドなど、パネルサイズ2~2.5インチ程度の製品への採用が進むとみられる。

■赤外光LEDパッケージ
 2016年見込2020年予測2025年予測
合計68億個86億個108億個
フォトインタラプタ23億個25億個26億個
IrDA・リモコン12億個14億個14億個
監視アプリケーション20億個24億個29億個
その他
(生体認証、スマートホーム機器等)
13億個23億個39億個
富士キメラ総研推定

主な用途はフォトインタラプタ向け、IrDA・リモコン向け、監視アプリケーション向けなどがある。 数量ベースでは、家電やOA機器、産業機器などに採用されるフォトインタラプタやIrDA・リモコン向けのウェイトが高く、今後も安定した需要が予想される。監視カメラなどに採用される監視アプリケーション向けは堅調に伸び、先進国ではインフラのセキュリティ強化、新興国では治安の維持などを目的に需要が高まっているほか、自宅内における見守り機能として設置するホームカメラなどでの採用が増加している。その他、顔認証や虹彩認証といった生体認証向け、ロボット掃除機などIoT・スマートホーム向けが注目されており、今後これら用途に搭載が増えるとみられる。生体認証は、2017年から複数機種のスマートフォンに虹彩認証が搭載されるとみられる。金額ベースでは需要の高まりに伴い生産が伸びていることから単価が下落している一方で、TOF方式距離画像センサー向けなど高単価な製品採用が増加することで市場は微増が続くとみられる。

■紫外光LEDパッケージ
 2016年見込2020年予測2025年予測
合計820万個3,420万個6,600万個
樹脂硬化600万個750万個800万個
分光・分析200万個320万個400万個
殺菌・滅菌2,250万個5,200万個
その他
(皮膚病治療器、3Dプリンター等)
20万個100万個200万個
△:僅少富士キメラ総研推定

主な用途は樹脂硬化向け、分光・分析向け、殺菌・滅菌向け、その他医療・美容分野向けやプリント基板直描装置向け、3Dプリンター向けなどがある。 これまでUV-Aタイプを中心に市場が拡大し、2014年からUV-B、UV-Cタイプの量産が開始されたが、光取り出し効率など改良点が多く需要が伸びず、2015年、2016年は市場のほとんどがUV-Aタイプであった。UV-Aタイプは、主に樹脂硬化分野、分光・分析分野などで採用され、2016年は数量ベースで樹脂硬化向けが70%以上のウェイトを占めると見込まれる。UV-B、UV-Cタイプは、殺菌・滅菌分野で水中殺菌や空中殺菌の開発が進んでおり、今後需要の増加が予想される。
参考文献:2017 LED関連市場総調査
(2017年01月25日:富士キメラ総研)


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