LED関連世界市場 市場動向2

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■自動車用光源におけるLED製品
単位:千ユニット、(LED製品率)
 2016年見込2020年予測2025年予測
ヘッドライトシステム14,900
(16.4%)
31,390
(30.7%)
51,750
(43.3%)
リアランプシステム59,800
(65.6%)
77,000
(75.2%)
100,000
(83.6%)
DRL(昼間ライト)26,500
(75.7%)
37,500
(90.4%)
46,500
(94.3%)
メーターシステム90,910
(99.8%)
102,230
(99.9%)
119,570
(100.0%)
ヘッドアップディスプレイ2,270
(85.0%)
8,600
(86.1%)
13,460
(83.5%)
富士キメラ総研推定

ヘッドライトシステムの製品率は、白色LEDパッケージの低価格化や信頼性の向上、放熱対策進歩などにより、2020年にはワールドワイドで30.7%に達すると予測される。HID製品より量産性で有利である。

リアランプシステムのLED製品率は、2020年で75%を超えると予測される。LED製品はデザイン面での自由度が高い。しかし、コスト高になるため先進国向けの自動車に搭載されていく。

DRLは長時間の連続点灯が必要となるためLED光源の特徴が生かせる用途である。2020年には、DRL製品の90%以上がLED製品になると予測される。また、メーターはすでに100%近くがLED製品となっている。

ヘッドアップディスプレイのLED製品は、当面LCD方式を用いたタイプが主流であるが、2017年以降は大画面化が可能となるDMD方式を用いたタイプが伸びると予測される。しかし、今後は半導体レーザーを使った広画角化対応製品が伸びるとみられ、2025年のLED製品率は2020年を下回ると予測される。

■今後有望とされるLED製品
(LED製品率)
 2016年見込2020年予測2025年予測
ヘッドマウントディスプレイ・スマートグラス
単位:千台
50
(3.5%)
3,400
(12.8%)
22,210
(25.8%)
ウェラブルデバイス
単位:千台
14,800
(27.9%)
23,400
(22.9%)
41,600
(25.0%)
フラッシュライト
単位:千個
1,820,000
(98.1%)
2,610,000
(99.0%)
3,991,000
(99.5%)
プロジェクター
単位:千台
1,430
(16.0%)
1,990
(21.9%)
2,680
(30.6%)
植物工場※
単位:m2
12,800
(81.0%)
25,600
(82.6%)
42,500
(85.0%)
※植物工場の市場領域は、国内市場+日系企業の海外出荷である。富士キメラ総研推定

1)ヘッドマウントディスプレイ(HMD)・スマートグラス
HMDは画面が非透過型の機器であり、スマートグラスは画面が透過型の機器である。HMDは機器によって視界が完全に覆われることから主に娯楽用に使用される。スマートグラスは娯楽用のほかに業務支援にも使用される。スマートグラスでは主にLCOSが採用されており、今後も同様の傾向が続くためスマートグラス市場全体の拡大にあわせてLED製品市場も拡大していく。HMDは主にOLEDが採用されている。2016年もHMDの出荷数量は増加するものの大半がOLEDを採用しており、LED製品の出荷数量はあまり増加しない。2017年以降はHMDの出荷数量は大幅にスマートグラスを上回るが、LED製品ではスマートグラスのウェイトが高いと予測される。

2)ウェラブルデバイス
「watchOS」や「Android Wear」「Tizen」などのOSを搭載したスマートウォッチと活動量計や心拍計などOSを搭載していないヘルスケアバンドを対象とした。ただし液晶ディスプレイやOLEDなど表示部を持つ製品を対象とし、情報表示部表示部に液晶ディスプレイあるいはマイクロLEDが採用されている製品をLED製品と定義した。 表示部ではOLEDの採用が大部分を占め、液晶ディスプレイを採用している製品は少ない。今後はPMOLEDの採用ウェイトが上昇し、LED製品率は下落していく見通しである。2019年頃からマイクロLEDを用いた自発光型の製品が出荷される見通しであり、LED製品率は上昇に転じると予測される。マイクロLEDはディスプレイパネルがコスト高となり、当面市場の大きな伸びは期待できないが、OLEDと比較して、低消費電力、高精細、広視野角、長寿命といった特長があるため、今後のコスト動向次第では大幅な市場の伸びが期待できる。

3)フラッシュライト
フラッシュライトは、スマートフォンやフィーチャーフォン、デジタルスチルカメラに搭載されるカメラ用フラッシュライトである。LEDフラッシュライトで採用されているLEDパッケージは白色LEDパッケージのみである。ハイエンドタイプでは自然光に近い光が要求されているため、微妙に異なる色の白色LEDパッケージを2個使用してより自然光に近づけるデュアルフラッシュの採用が増加している。スマートフォン市場の拡大、自分撮りカメラ用フラッシュライト搭載機種の増加に伴い、当該製品市場も堅調な拡大が予測される。

4)プロジェクター
現在プロジェクターの光源は水銀が多く使用されている。近年はLEDや半導体レーザー、またはLEDと半導体レーザーのハイブリッド光源の製品が増加している。LEDと半導体レーザー両方を光源に採用しているハイブリッド光源製品もLED製品として算出した。ポケットプロジェクターではLED製品率が非常に高いため、2025年まで出荷数量の増加が予測される。現在、ビジネスプロジェクターではカシオ計算機のLEDと半導体レーザーのハイブリッド光源製品が大部分を占める。日立マクセルは3,500lmのLED光源のビジネスプロジェクターが出荷開始となり、今後他社を含めた製品化の増加が予測される。

5)植物工場
植物工場で使用されるLED光源は、660nm帯の赤色が注目されている。その他に470nm帯、450nm帯の青色、525nm帯の緑色が使われている。しかし、最近は白色LEDパッケージを使ったものが増えている。背景には白色LEDパッケージのコストパフォーマンスが向上したことが挙げられる。2016年は国内需要の増加、海外からの引き合いの増加などがあり市場の回復が見込まれる。ワールドワイドでは、日系メーカーのウェイトが高いとみられるが、台湾などでも完全人工型の植物工場を扱う業者が増えている。欧州では、完全人工光型は少なく太陽光併用型、太陽光利用型が主流である。

参考文献:2017 LED関連市場総調査
(2017年01月25日:富士キメラ総研)


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