メディカル・ライフサイエンス用ポリマー市場 市場動向2

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今回は、メディカル・ライフサイエンス分野向けのポリマー市場の中で注目される品目を解説する。

■環状ポリオレフィン(COP・COC)
 2017年見込2016年比2020年予測2016年比
合計35億円106.1%39.6億円121.2%
汎用グレート4.9億円101.0%5.1億円104.1%
特殊グレート30.1億円105.6%34.5億円121.1%
富士キメラ総研推定

2016年の市場は、33億円(前年比103.1%)であった。あらかじめ薬剤が充填されたプレフィルドシリンジにおいて高価な薬剤向けで、ガラスからCOP・COCへの需要シフトがみられ採用が増加している。プレフィルドシリンジは、調剤にかかる時間の短縮化や異物混入の防止、災害や緊急時に医療現場の負担を軽減し、医療従事者の安全を確保するメリットが支持されており今後の需要増加が予想され、それに伴いプレフィルドシリンジ向けが中長期的に伸長するとみられる。PTPシート(錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状のもの)としての採用は横ばいとなっているものの、OD錠(口腔内崩壊錠)の開発により高防湿の包装材ニーズが高まっているため、バリア層として中長期的に安定して需要が増加し、COP・COCの市場は、堅調に拡大していくとみられる。

■PA系熱可塑性エラストマー
 2017年見込2016年比2020年予測2016年比
合計8.3億円103.8%9.2億円115.0%
汎用グレート8.3億円103.8%9.2億円9.2億円
富士キメラ総研推定

2016年の市場は、8.0億円(前年比103.9%)であった。当該品は、柔軟性に対するバリエーションが豊富でチューブ、バルーン、繊維など選択の幅が広く、生体適合性、抗血栓性に加え、材料の接着性も高いことからカテーテルなどに採用されている。カテーテル市場の拡大に伴い、PA系熱可塑性エラストマーも堅調に伸びるとみられる。

■PU系熱可塑性エラストマー
 2017年見込2016年比2020年予測2016年比
合計1.97億円105.3%2.13億円110.5%
汎用グレート0.07億円100.0%0.07億円100.0%
特殊グレート1.9億円1.9億円2.06112.1%
富士キメラ総研推定

2016年の市場は、1.9億円(前年比100.0%)であった。当該品は、フィルムドレッシング、カテーテル、絆創膏などに採用されている。フィルムドレッシングは、在宅医療や介護現場での採用増加や、感染症の防止を目的に医療機関でも需要が増加している。また、カテーテルでは血管用などで採用されており、今後の需要増加が期待される。

■セルロース(セルロース誘導体、セロハンを対象)
 2017年見込2016年比2020年予測2016年比
合計191億円100.5%194億円102.1%
汎用グレート191億円100.5%194億円102.1%
富士キメラ総研推定

2016年の市場は、190億円(前年比100.5%)となった。市場は近年横ばいとなっている。医薬品補助材向けでは、セルロース誘導体の物性に応じて用途ごとで使い分けが行われ、需要は安定している。医薬品包装向けは、セロハンからPETフィルムにシフトしていることから需要は微減している。今後もこの傾向は続くとみられるが、一定の実績をあげていることから、長期的に市場をみた場合下げ止まると予想される。

参考文献:2017年 メディカル・ライフサイエンス用ポリマー市場の現状と将来展望
(2017年03月14日:富士キメラ総研)


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