世界のロボット市場 市場動向2

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■製造業向けロボットの世界市場
 2016年2025年予測2016年比
世界市場8,601億円1兆2,153億円141.3%
溶接・塗装系2,938億円3,598億円122.5%
アクチュエータ系403億円529億円131.3%
組立・搬送系4,405億円7,095億円161.1%
クリーン搬送系855億円931億円108.9%
富士経済推定

製造業向けロボットは、中国を中心とした自動化ニーズの増大により市場拡大が続いている。特に組立・搬送系ロボットでは、スマートフォン関連以外に、自動車、産業機器、食品など多様なアプリケーションの広がりにより需要が拡大した。また、ロボットを活用するユーザーの裾野が広がったことから、ユーザーニーズが多様化しており、周辺機器を組み込んだシステム提案、アプリケーション提案などが求められている。今後も中国の旺盛なロボット化ニーズを中心に、日本、欧米の自動車関連需要に伴い、市場拡大は継続していくと考えられる。


■半導体・電子部品実装向けロボットの世界市場
 2016年2025年予測2016年比
世界市場4,846億円5,614億円115.8%
電子部品実装向け2,468億円2,230億円90.3%
半導体実装向け2,378億円3,384億円100.2%
富士経済推定

電子部品実装ロボットは今後、高速モジュラーマウンタと多機能マウンタへ集約していくものと見られ、マスカスタマイゼーションなど個別製品のニーズ拡大により多機能マウンタが伸びていくものと考えられる。半導体実装向けロボットは、スマートフォンを中心に、メモリー関連、車載関連需要は好調で、2016~2018年は拡大傾向を続けると予想される。需要先であるスマートフォンなどの各種デバイスは小型化や薄型化が求められており、ワイヤボンダからフリップチップボンダへ移行する動きがある。ただし、フリップチップボンダは高額なこともあり、フリップチップボンダに流れるユーザーは限定的と予想される。


■非製造業向けロボットの世界市場
 2016年2025年予測2016年比
世界市場5,474億円1兆2,272億円2.2倍
自動建設ロボット42億円68億円161.9%
農業ロボット970億円1,700億円175.3%
インフラ点検ロボット2億円4億円2倍
ドローン・無人ヘリ3,500億円8,000億円2.3倍
AGV(無人搬送車)960億円2,500億円2.6倍
富士経済推定

非製造業向けロボット市場では、ドローン・無人ヘリ市場は既に成長期に入りハイペースで拡大を続けている。自動建設ロボット、農業ロボット、インフラ点検ロボットの3市場は、まだ前年比微増または横ばいに留まっているが、2020年頃から急速に拡大すると予想される。建設業界や農業分野では人手不足が深刻で、ロボットによる代替に関心が高まっている。インフラ点検ロボットはまだ実証研究の段階にあるが、実効性が確認される2020年頃からは急拡大が期待される。ドローン・無人ヘリは既に写真・映画撮影向けでは使用が一般化しつつあり、今後は農業やインフラ(電力・エネルギー、その他)、建設等の用途分野へも普及が進むと期待される。AGV(無人搬送車)市場は、物流施設向けの新規需要が増大したことにより市場拡大が続いている。2017年以降はリプレイス需要に加え、物流関連での需要拡大により市場拡大が見込まれる。


■サービス系ロボットの世界市場
 2016年2025年予測2016年比
世界市場4,234億円1兆3,509億円3.1倍
医療・介護・福祉1,183億円4,192億円3.5倍
業務関連1,197億円3,613億円3.0倍
生活支援1,854億円5,704億円3.1倍
富士経済推定

サービス系ロボット市場は黎明期から成長期への段階にあり、今後拡大が期待できる。医療・介護・福祉ロボット市場は既に成長期に移っており、公的保険の適用もあり最も大きな市場拡大が期待される。業務用ロボット市場と生活支援ロボット市場はまもなく成長期に移る段階にあり、中でもセキュリティロボットや受付・案内ロボット、コミュニケーションロボット等は今後市場の急速な拡大が期待される。


■AI(人工知能)の世界市場
 2016年2025年予測2016年比
世界市場2,460億円2兆9,800億円12.1倍
自動運転自動車・運転支援システム730億円8,000億円11.0倍
疾病診断支援ロボット280億円2,000億円7.1倍
コールセンター支援ロボット500億円7,800億円15.6倍
金融ロボット790億円1兆1,000億円13.9倍
チャットボット160億円1,000億円6.3倍
富士経済推定

自動運転支援システムは、LEVEL2はすでに実用化され、今後の開発が期待される。金融業界ではAI技術の活用が進んでおり、他の業界でも急速に普及しつつある。流通・サービス業では多店舗展開している大手企業などで、在庫管理や商品紹介などに利用するほか、顧客の導線解析を行いレイアウト変更等に活用している。コールセンターでも音声認識、応対業務支援、VOC(顧客の声)分析などの技術が利用されている。疾病診断支援ロボットは画像診断については既に技術的に確立しつつあり、癌治療などで活用されている。チャットボットは、「チャット」(インターネットを利用したリアルタイムコミュニケーション)と「ボット」(ロボットの略)を組み合わせた言葉である。既にLINEやFacebook、TwitterなどのSNSでチャットボットが登場しており、今後は様々なサービスにチャットボットが搭載されると期待される。

参考文献:2017 ワールドワイドロボット市場の現状と将来展望
(2017年03月23日:富士経済)


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