三菱ガス化学の特殊ナイロン樹脂『MXナイロン』
リサイクルできる食品包装材料 アメリカで認可拡大

1999.03.17

アメリカ合衆国食品医薬局(日本の厚生省に相当、以下FDAと略す)は、2月1日、三菱ガス化学株式会社で製造販売している特殊ナイロン樹脂『MXナイロン』の食品包装材料としての適用範囲を拡大すると発表しました。
FDAの認可は、アメリカ国内のみならずヨーロッパなど他の地域においても、デファクトスタンダード(事実上の標準)として機能しており、今回の決定を受けて、全世界的に『MXナイロン』の用途が拡大することが期待されます。

今回の認可拡大の骨子は、『MXナイロン』を使用した多層ラミネート包装材料の食品充填温度条件を250°F(約121℃、従来は64℃程度)に引き上げたことと、すべての食品に適用範囲を拡げたことの2点です。
温度条件を引き上げたことにより、高温の食品や飲料を味や香りを損なわないまま充填することが可能になり、また、高温殺菌も可能となります。
このため、レトルト食品、ボイル食品、加熱殺菌できる各種飲料など、『MXナイロン』の用途が新たな市場に拡がることが期待されます。

『MXナイロン』はMGCが製造販売するメタキシレンジアミンを原料とするナイロン樹脂で、優れた強度や弾性率などの機械特性、および成形加工性の良さなどから、成形材料として既に幅広い分野で使用されています。
食品包装材料としても、ナイロン6やナイロン66、PETに比べて、酸素透過率が約1/10から1/20とガスバリヤ性に優れている、成形条件の範囲が広いため他の樹脂とのブレンドや多層化が容易である、熱安定性に優れリサイクル性も良い、熱却時に酸性雨やダイオキシン害の原因となるハロゲンを含まない、といった特性が評価され、フィルムやシート、およびPET多層容器のガスバリヤ材料として用途が拡がってきています。
特に近年では、保存食品の普及や包装形態の多様化、および環境問題の観点から、食品分野においては、優れたガスバリヤ性を持ち、リサイクルが可能で、熱却時にダイオキシンなどの環境汚染物質を発生させない材料が強く求められており、これらの点からも『MXナイロン』の需要は国内外を問わず急増しています。
『MXナイロン』は日本国内では既に厚生省告示20号規格基準に合格し、ポリオレフィン等衛生協議会自主規制にも適合確認登録済みです。とりわけ菓子類、インスタントラーメン、食肉、ハム、ソーセージの包装材料として数多く利用されています。
FDAにも従来から一部の条件で認可されており、フィルムやシートおよび多層PETボトルのバリヤ層として使用されてきました。

MGCでは、今後予想される『MXナイロン』の世界的需要増に対応すべく、包装材料向けの製造能力を今秋までに倍増し、ユーザーへの供給安定性の確保と技術サービスを充実させていく予定です。


 

三菱ガス化学株式会社
三菱ガス化学株式会社
http://www.mgc.co.jp/(日本語)
http://www.gasbarriertechnologies.com/(英語)

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