ニューエネルギーの技術と市場展望

ニューエネルギーの技術と市場展望

Technologies and Prospects of New Energy

  • 石油、天然ガス、石炭、原子力等の既存エネルギーの特長と市場性を解説!
  • 風力、地熱、太陽光、小規模水力等のニューエネルギーの取り組みと将来展望を解説!
  • 発電システム、送電システム、蓄電システム、これらシステムを組み合わせたスマートグリッド等の特長と市場性を解説!
  • 次世代エネルギーの開発方法および人材育成に言及!
  • 最後に原発事故、環境問題、水素社会の到来等を憂えてわが国のエネルギービジョンを提言!
価格 64,000円+税 出版社 シーエムシー出版
監修 幾島賢治、幾島貞一 発行日 2012年8月
体裁 B5判、230ページ ISBNコード ISBN 978-4-7813-0607-0
商品コード T0854    

発刊にあたって

日本の最近の世情を眺めると司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公がひたすらに少年のような希望をもって国の近代化に取り組む姿、楽天家たちはそのような時代人としての体質で、前のみを見つめながら歩く姿が見える。のぼっていく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて坂をのぼっていくであろう。まさにこの小さき国がニューエネルギーの開花期をむかえようとしている。

2011年3月11日14時46分に、マグニチュード9.0の日本において観測史上最大の東北地方太平洋沖地震によって大規模な津波が発生した。津波によって福島第一原子力発電所事故が発生し、これに伴う放射性物質漏れが起き、原子力発電所の再稼働問題および電力危機などが発生している。この事故は日本だけでなく世界をも凍りつかせている。

一方、環境関連では2009年9月に世界90カ国以上の指導者が出席した国連気候変動首脳会合で当時の鳩山由紀夫首相が温室効果ガス削減の中期目標について、主要国の参加による「意欲的な目標の合意」を前提に「1990年比で2020年までに25%削減を目指す」と表明した。

わが国は2030年、総人口1億1,000万人を切り、労働人口は現在の6,500万人から5,400万人まで減少すると予想されている。他国を大幅に上回る早い速度で高齢化し、急速に人口が減少しており、確実に国力は減少している。

日本は原子力発電所事故、環境問題および総人口減少による国力低下等に直面しているが、これら難題の解決は十分に可能であると思われる。明治維新により一挙に近代化を果たし、さらには第二次世界大戦で荒廃した国土を短期間で先進国に築き上げた実績がある。

この国難を乗り越える推進力の要はエネルギーの変革である。そのためにはまず、既存のエネルギーを認識し、効率化を図る必要があり、次にニューエネルギーの供給量、時期、経済性、利便性を正確に見極めて、今後のエネルギーを構築する必要がある。

本書はこれらの観点からニューエネルギーについてまとめた。日本の最年長の現役発電技師で平成17年資源エネルギー庁長官賞を高原一郎省エネルギー・新エネルギー部長(現資源エネルギー長官)から受賞した実父幾島貞一の経験と知恵をもらいながら共同にて執筆した。

2012年7月
幾島賢治

キーワード

オイルサンド/シェールガス/メタンハイドレード/オイルシェール/分散型発電/エネルギー貯蔵/GTL/ジメチルエーテル/風力/地熱/太陽光/太陽熱/バイオガソリン/バイオディーゼル/廃材燃料/リチウムイオン電池/スマートグリッド/燃料電池

著者一覧

幾島賢治
一般財団法人 国際石油交流センター参事;愛媛大学大学院 客員教授
幾島貞一
環境省環境モニター、愛媛県政モニター、新居浜市モニター
幾島嘉浩
IHテクノロジー株式会社 代表取締役社長
幾島將貴
IHテクノロジー株式会社 代表取締役専務

目次

第1章 日本のエネルギーとは幾島賢治

第2章 既存エネルギーの現状と将来幾島將貴

  • 1 化石燃料
  • 1.1 石油エネルギー
  • 1.1.1 概要
  • 1.1.2 世界の石油の現状
  • 1.1.3 日本の石油の現状
  • 1.1.4 石油の将来
  • 1.2 天然ガス
  • 1.2.1 概要
  • 1.2.2 世界の天然ガスの現状
  • 1.2.3 日本の天然ガスの現状
  • 1.2.4 天然ガスの将来
  • 1.3 石炭
  • 1.3.1 概要
  • 1.3.2 世界の石炭の現状
  • 1.3.3 日本の石炭の現状
  • 1.3.4 石炭の将来
  • 1.4 オイルサンド
  • 1.4.1 概要
  • 1.4.2 世界のオイルサンドの現状
  • 1.4.3 日本のオイルサンドの現状
  • 1.4.4 オイルサンドの将来
  • 1.5 シェールガス
  • 1.5.1 概要
  • 1.5.2 世界のシェールガスの現状
  • 1.5.3 日本のシェールガスの現状
  • 1.5.4 シェールガスの将来
  • 1.6 メタンハイドレート
  • 1.6.1 概要
  • 1.6.2 世界のメタンハイドレートの現状
  • 1.6.3 日本のメタンハイドレートの現状
  • 1.6.4 メタンハイドレートの将来
  • 1.7 オイルシェール
  • 1.7.1 概要
  • 1.7.2 世界のオイルシェールの現状
  • 1.7.3 日本のオイルシェールの現状
  • 1.7.4 オイルシェールの将来
  • 2 原子力エネルギー
  • 2.1 概要
  • 2.2 世界の原子力の現状
  • 2.2.1 アメリカ
  • 2.2.2 フランス
  • 2.2.3 ロシア
  • 2.3 日本の原子力の現状
  • 2.4 原子力の将来
  • 3 合成燃料
  • 3.1 GTL
  • 3.1.1 概要
  • 3.1.2 世界のGTLの現状
  • 3.1.3 日本のGTLの現状
  • 3.1.4 GTLの将来
  • 3.2 ジメチルエーテル(DME)
  • 3.2.1 概要
  • 3.2.2 世界のDMEの現状
  • 3.2.3 日本のDMEの現状
  • 3.2.4 DMEの将来
  • 3.3 メタノール
  • 3.3.1 概要
  • 3.3.2 世界のメタノールの現状
  • 3.3.3 日本のメタノールの現状
  • 3.3.4 メタノールの将来
  • 4 自然エネルギー
  • 4.1 大規模水力
  • 4.1.1 概要
  • 4.1.2 世界の大規模水力の現状
  • 4.1.3 日本の大規模水力の現状
  • 4.1.4 大規模水力の将来
  • 4.2 揚水発電
  • 4.2.1 概要
  • 4.2.2 世界の揚水水力発電の現状
  • 4.2.3 日本の揚水発電の現状
  • 4.2.4 揚水発電の将来
  • 4.3 中小規模発電
  • 4.3.1 概要
  • 4.3.2 世界の中小規模発電の現状
  • 4.3.3 日本の中小規模発電の現状

第3章 ニューエネルギーの現状と将来幾島嘉浩

  • 1 自然エネルギー
  • 1.1 風力エネルギー
  • 1.1.1 概要
  • 1.1.2 世界の風力エネルギーの現状
  • 1.1.3 日本の風力エネルギーの現状
  • 1.1.4 風力エネルギーの将来
  • 1.2 地熱エネルギー
  • 1.2.1 概要
  • 1.2.2 世界の地熱エネルギーの現状
  • 1.2.3 日本の地熱エネルギーの現状
  • 1.2.4 地熱エネルギーの将来
  • 1.3 太陽光エネルギー
  • 1.3.1 概要
  • 1.3.2 世界の太陽光エネルギーの現状
  • 1.3.3 日本の太陽光エネルギーの現状
  • 1.3.4 太陽光エネルギーの将来
  • 1.4太陽エネルギー
  • 1.4.1 概要
  • 1.4.2 世界の太陽熱発の現状
  • 1.4.3 日本の太陽熱発電の現状
  • 1.4.4 太陽熱発電の将来
  • 2 バイオ燃料
  • 2.1 バイオガソリン
  • 2.1.1 概要
  • 2.1.2 世界のバイオガソリンの現状
  • 2.1.3 日本のバイオガソリンの現状
  • 2.1.4 バイオガソリンの将来
  • 2.2 バイオディーゼル
  • 2.2.1 概要
  • 2.2.2 世界のバイオディーゼルの現状
  • 2.2.3 日本のバイオディーゼルの現状
  • 2.2.4 バイオディーゼルの将来
  • 2.3 廃材燃料
  • 3 小規模エネルギー
  • 3.1 地中熱利用
  • 3.2 雪氷熱利用
  • 3.3 海洋エネルギー
  • 3.3.1 波力発電
  • 3.3.2 海洋温度差発電

第4章 分散型発電とエネルギー貯蔵幾島貞一

  • 1 発電装置
  • 1.1 家庭用燃料電池
  • 1.1.1 概要
  • 1.1.2 燃料電池の開発状況
  • 1.1.3 家庭・業務用と自動車用燃料電池の構造
  • 1.1.4 世界の家庭・業務用燃料電池の現状
  • 1.1.5 日本の家庭・業務用燃料電池の現状
  • 1.1.6 家庭・業務用燃料電池システムの将来
  • 1.2 燃料電池自動車
  • 1.2.1 概要
  • 1.2.2 世界の燃料電池自動車の現状
  • 1.2.3 日本の燃料電池自動車
  • 1.2.4 燃料電池時自動車の将来
  • 2 水素ステーション
  • 2.1 概要
  • 2.2 世界の水素ステーション
  • 2.3 日本の水素ステーション
  • 2.4 水素ステーション導入の経済評価
  • 2.5 水素ステーションの将来

第5章 エネルギーの貯蔵幾島賢治

  • 1 蓄電装置
  • 1.1 鉛蓄電池
  • 1.2 リチウムイオン電池
  • 1.2.1 概要
  • 1.2.2 世界のリチウムイオン電池の現状
  • 1.2.3 日本のリチウムイオン電池の現状
  • 1.2.4 リチウムイオン電池の将来
  • 1.3 ニッケル水素電池
  • 1.4 キャパシタ
  • 1.4.1 概要
  • 1.4.2 キャパシタの世界の現状
  • 1.4.3 キャパシタの日本の現状
  • 1.4.4 キャパシタの将来
  • 1.5 NaS電池

第6章 ニューエネルギーの供給網幾島賢治

  • 1 スマートグリッド
  • 1.1 概要
  • 1.2 スマートグリッドのシステム
  • 1.2.1 基幹系システム
  • 1.2.2 配電系システム
  • 1.2.3 需要家システム
  • 1.3 世界のスマートグリッド現状
  • 1.3.1 米国
  • 1.3.2 中国
  • 1.3.3 欧州
  • 1.4 日本のスマートグリッドの現状
  • 1.5 スマートグリッドの将来
  • 2 未来都市
  • 2.1 概要
  • 3 省エネルギー
  • 3.1 企業の省エネルギー
  • 3.2 家庭の省エネルギー
  • 3.2.1 家屋
  • 3.2.2 車
  • 4 発電と送電の分離
  • 4.1 概要
  • 4.2 世界の発電と送電の分離の現状
  • 4.3 日本の発電と送電の分離の現状
  • 4.4 日本の発電と送電の分離の将来

第7章 ニューエネルギー世代の育成幾島賢治

  • 1 理科好きへの児童教育
  • 1.1 国語を学ぶ―読み書きを学ぶ
  • 1.2 算数を学ぶ
  • 1.3 英語を学ぶ
  • 1.4 理科を学ぶ
  • 2 新研究開発の方法
  • 2.1 はじめに
  • 2.2 研究とは
  • 2.3 新研究法とは

第8章 ニュ-エネルギーの新規開発力幾島賢治

  • 1 四国FC会
  • 1.1 IHテクノロジー(株)
  • 1.2 渦潮電機(株)
  • 1.3 楠橋紋織(株)
  • 1.4 ハタダ製菓(株)
  • 1.5 四国溶材(株)
  • 1.6 愛媛大学
  • 1.7 にいはま倶楽部
  • 2 FMラヂオバリバリ
  • 3 産業時報社(株)
  • 4 エネルギー関係の国家機関
  • 4.1 一般財団法人国際石油交流センター
  • 4.1.1 ベトナム
  • 4.1.2 サウジアラビア
  • 4.1.3 オマーン
  • 4.2 一般財団法人石油エネルギー技術センター
  • 4.3 石油連盟
  • 4.4 一般社団法人石油学会

第9章 日本のエネルギーの将来像幾島賢治

  • 1 概要
  • 2 既存エネルギーの現状
  • 3 既存エネルギーとニューエネルギーのベストミックス
  • 3.1 既存エネルギーの将来
  • 3.2 ニューエネルギーの将来
  • 4 まとめ