1社2名以上の同時申込で割引価格あり!
(株)技術情報協会 セミナー情報
ポリイミドの無色・透明化技術
~「 低熱膨張性,高耐熱性との両立 ~
- 着色原理、分子構造/物性の相関など材料設計からフィルム化への応用事例まで徹底解説!
セミナー番号 |
903211 |
講 師 |
1.東邦大学 理学部 化学科 教授 工学博士 長谷川 匡俊 氏 2.岩手大学 理工学部 准教授 博士(工学) 芝崎 祐二 氏 3.三井化学(株) 機能材料研究所 フィルム・シート部材グループ 主席研究員 浦上 達宣 氏 |
会 場 |
技術情報協会 8F セミナールーム 【東京・五反田】 |
日 時 |
2019年03月08日(金) 10:00~17:00 |
聴講料 |
1名につき55,000円+税 (昼食・資料付き)
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1社2名以上同時申込の場合、1名につき50,000円+税 (昼食・資料付き)
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大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは「アカデミック価格」をご覧下さい。 |
主催 |
(株)技術情報協会 |
プログラム
1.高寸法安定性無着色透明ポリイミド: モノマー、樹脂製造上の問題、物性評価およびディスプレー用ガラス基板代替材料への応用
【10:00-12:30】
東邦大学 理学部 化学科 教授 工学博士 長谷川 匡俊 氏
【講座趣旨】
透明耐熱性樹脂の分子設計、製造方法、評価方法を中心に、透明耐熱性高分子の基礎から応用例えばディスプレー用プラスチック基板への適用を目指した開発事例を具体的に挙げて解説いたします。
1.透明耐熱性樹脂(基礎編) 1-1 透明耐熱性樹脂の必要性
1-2 フィルムの着色の原理と透明化の方策
1-3 透明ポリイミドの製造上の問題点(モノマー、溶媒、重合・製膜工程)
2.ディスプレー用ガラス基板代替材料への適用を目的とした透明耐熱樹脂の開発事例(応用編) 2-1 市販透明ポリイミドの例
2-2 脂環式透明ポリイミド:重合反応性、溶解性および低熱膨張性と立体構造の影響
2-3 溶液加工性を有する超低熱膨張性透明ポリイミド
2-4 透明ポリイミドの膜靭性
2-5 脂肪族モノマーを使用せずに低熱膨張性ポリイミドの透明化を実現するための方策
【質疑応答】
2.合成法から貯蔵安定性、フィルム化、高透明化
【13:15-15:15】
岩手大学 理工学部 准教授 博士(工学) 芝崎 祐二 氏
【習得できる知識】
本講演は、ポリイミドの開発・製造に携わる研究者・技術開発者のための基礎であり、ポリイミドの合成、ポリアミド酸の貯蔵、熱イミド化、化学イミド化の差異、分子設計による高透明ポリイミドの開発、熱物性の制御などを理解し、実施することができるようになります。
【講座趣旨】
ポリイミドは古くて新しい材料であると言えます。スーパーエンプラであるポリイミドは、カプトンやユーピレックスなどとして、長く製造され、用途も確定しています。一方で、LEDランプの封止材等に用いられる高透明高耐熱性ポリイミドや、ポリマーメモリーなどとして用いられるポリイミドは過去に存在しなかった全く新しい材料です。これは、ポリイミドの分子設計が比較的容易であり、多くの用途に適合させやすいためであります。しかしながら、ポリイミドが古い材料であることから、最先端材料を考える際に、ポリイミドの基本的な本質を顧みる機会が失われていると感じます。そこで、本講演では、ポリイミドの合成から物性まで幅広く取り上げ、今後開発されるであろう最先端ポリイミドのポテンシャルを十分に発揮できるための基礎的な内容を丁寧に説明したいと思います。
1.ポリイミドの合成 1-1 溶液重合
1-2 二段階合成法
1-3 前駆体法
1-4 一段合成法
1-5 高温溶融法
1-6 固相合成法
1-7 ポリアミド酸の貯蔵安定性
2.イミド化 2-1 温度の影響
2-2 残留溶媒の影響
2-3 分子量変化
2-4 秩序構造
2-5 結晶構造
2-6 延伸フィルム内での構造
2-8 CT錯体
2-9 膜靭性
3.光学特性 3-1 CT錯体
3-2 透明化のための分子設計
3-4 屈折率・複屈折
【質疑応答】
3.透明ポリイミド用ワニスの開発と応用
【15:30-17:00】
三井化学(株) 機能材料研究所 フィルム・シート部材グループ 主席研究員 浦上 達宣 氏
【習得できる知識】
ポリイミドの透明化における分子設計と物性制御の取り組みに関する考え方
【講座の趣旨】
透明ポリイミドを開発するにあたり、ポリイミドとしての特徴と透明性をどの様に両立させてきたか、また工業的に有用な材料とするために何を考えてきたのか、ご紹介します。
1.三井化学のポリイミド開発とポリイミドの基礎 1-1 ポリイミド概要
1-2 ポリイミドの歴史
1-3 三井化学のポリイミド開発
2.ポリイミドの透明化検討 2-1 三井化学における初期の検討
2-2 三井化学における透明ポリイミド開発の方向性
2-3 ポリイミドの透明化における理論的アプローチ
2-4 透明ポリイミドプロトタイプの開発
3.透明ポリイミドの物性制御 3-1 CTE(熱線膨張係数)の制御1
3-2 CTE(熱線膨張係数)の制御2
4.三井化学の透明ポリイミド用ワニス 4-1 基本銘柄
4-2 ワニスから得られるポリイミドフィルムの特徴
5.透明ポリイミド用ワニスの展開と応用【質疑応答】
キーワード:ポリイミド 樹脂 セミナー
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