2009 高機能情報記録紙・材料市場の展望

2009 高機能情報記録紙・材料市場の展望

価格 100,000 円+税 企業名 富士経済
発刊日 2009年04月09日 体裁 A4版 256ページ

はじめに

 情報記録紙は、オフィス需要を始めとした業務用途と一般消費者向けのコンシューマー用途において需要がある。オフィスにおいてはパソコンを始めとした様々なメディアの普及により、ペーパーレス化が進むといわれて久しいが実際には大きな変化はない。昨今の景気低迷の影響により紙の使用量を抑制する動きはあるものの、それにより市場が著しく影響を受けたといった傾向はみられない。

 また、情報記録紙では需要が拡大している(若しくは拡大が期待される)ものと需要が減少しているものとに二極化される傾向が以前からあったが、徐々にその差がより鮮明になってきている。

 拡大が期待されるものとしては、感熱記録紙や感熱技術を活用したリライタブルペーパーのほかフォトプリント用紙、特殊な加工が必要なクリーンペーパーなどがある。感熱記録紙はインクや色材を必要としないことからプリンタのメンテナンスフリー、小型化が容易などの特長を生かして用途を拡大させている。リライタブルペーパーはRFID向けでの拡大が期待されている。フォトプリント向けでは、セルフプリント端末の普及により消費者が手軽にプリントできることが受け入れられている。クリーンペーパーはクリーンルーム向けには欠かせない用紙であり、品質面において差別化が図られている。

 逆に需要の減少が予測されるのは、ICカードの浸透やインターネット等の通信手段の多様化等に影響を受けたもので、磁気記録紙や熱転写溶融型用紙などが該当する。また、感圧記録紙も配送ラベル等の用途においては手書きを不要とする用紙(感熱記録紙やインクジェット用紙など)が代替する動きもみられ、需要は減少している。

 2008年の金融危機は情報記録紙市場にも影響を与えてはいるものの、上述した拡大が期待される用紙、減少が予測される用紙は景気変動に左右されるものではなく、あくまでもニーズ(需要)の有無による。

 2008~2009年にかけてはほぼ全ての用紙・材料・機器が金融危機の影響を受け成長は鈍化しているが、危機を脱した後には拡大が期待される用紙とそれに関連する材料・機器も再び伸長するものと考えられる。

 海外に目を移せば、日本を始めとした先進国においては情報記録紙は浸透しているものの途上国やBRICsなどの急成長国では需要開拓の予知は十分残されている。国内では需要が停滞している用紙でも海外では旺盛なものもある。紙は装置産業といわれ、人件費の安価な国で製造してもコストに大きな差は生じ難い。国内市場が急成長を望めない状況であれば、海外需要を開拓することもポイントである。実際に市場拡大が期待される感熱紙は王子製紙やリコーといった企業が海外に工場を新設する動きもあり、世界市場の開拓を進めている。

 当資料では、海外市場を含めた世界市場(国・地域別需要動向)をも網羅しており、情報記録紙とその材料・機器における世界戦略の一つの指標として活用していただけるものと認識している。

 最後に、当調査資料を発刊するにあたり、取材、情報提供に御協力いただきました関係各位の皆様に対しまして、心より御礼申し上げます。

2009年4月
株式会社 富士経済
東京マーケティング本部
第三事業部

調査目的

  • 情報記録紙は成熟産業と言われているが、フォトプリントやワイドフォーマット、ラベル用途など幅広い用途において市場を拡大させている。逆に縮小傾向が顕著な市場もみられる。紙自体のニーズが減少しているものや他の用紙に移行するものなどの要因により、成長市場と縮小市場といった二極化の傾向が増している。
  • 当調査資料では、各情報記録紙とそれに関連する材料や機器の市場動向を明らかにし、今後の成長市場とその将来性について明らかにすることを調査の目的とする。

調査対象

A. 情報記録紙 (18品目)
B. 情報記録材料 (11品目)
C. 情報記録機器 (5品目)
D. 企業動向 (5社)

調査項目

【情報記録紙】
1.製品概要
2.流通構造
3.市場規模推移/予測(2007年実績~2012年予測)
4.メーカー別販売実績
5.用途分野別市場動向
6.用紙サイズ別動向
7.ラベル用紙動向
8.価格動向
9.開発動向
10.課題、及びその対策
【情報記録機器】
1.製品概要
2.主要製品
3.市場規模推移/予測(2007年実績~2012年予測)
4.メーカー別販売実績
5.用途分野別市場動向
6.価格動向
7.開発動向
8.課題、及びその対策
【情報記録材料】
1.製品概要
2.主要製品
3.市場規模推移/予測(2007年実績~2012年予測)
4.メーカー別販売実績
5.用途分野別市場動向
6.価格動向
7.開発動向
8.課題、及びその対策
【企業動向】
1.製品別販売数量
2.用途別数量
3.特記事項(注力分野・用途など)

目次

I. 総括・分析編

  • 1. 有望(成長)用紙市場の動向
  • 2. 情報記録紙市場の伸長率推移(国内市場:2007~2012年)
  • 3. 情報記録材料市場の伸長率推移(国内市場2007~2012年)
  • 4. 情報記録機器市場の伸長率推移(国内市場2007~2012年)
  • 5. 情報記録紙と材料・機器の世界市場の伸長率推移(2007~2012年)
  • 6. 情報記録紙の市場動向
  • 1)情報記録紙の国内市場規模推移('07~'12年)
  • 2)情報記録紙の国内市場対'07年伸長率
  • 3)情報記録紙の世界市場規模推移('07~'12年)
  • 4)情報記録紙の世界市場対'07年伸長率
  • 5)地域別世界市場動向
  • 6)情報記録紙の国内市場規模推移(販売金額ベース)
  • 7)メーカーシェア動向(国内市場:2008年実績)
  • 8)用途分類別市場動向(国内市場:2008年実績)
  • 9)サイズ別動向(国内市場:2008年実績)
  • 7. 情報記録材料の市場動向
  • 1)情報記録材料の国内市場規模推移('07~'12年)
  • 2)情報記録材料の国内市場対'07年伸長率
  • 3)情報記録材料の世界市場規模推移('07~'12年)
  • 4)情報記録材料の世界市場対'07年伸長率
  • 5)地域別世界市場動向
  • 6)メーカーシェア動向(国内市場:2008年実績)
  • 8. 情報記録関連機器の市場動向
  • 1)情報記録機器の国内市場規模推移('07~'12年)
  • 2)情報記録機器の国内市場対'07年伸長率
  • 3)情報記録機器の世界市場規模推移('07~'12年)
  • 4)情報記録機器の世界市場対'07年伸長率
  • 5)地域別世界市場動向
  • 6)メーカーシェア動向(国内市場:2008年実績)

II-A. 個別市場編(情報記録紙)

  • A-1. インクジェット用紙
  • A-1-1. インクジェット用紙(マットタイプ)
  • A-1-2. インクジェット用紙(光沢タイプ)
  • A-1-3. インクジェット用紙(フィルムタイプ)
  • A-2. 感熱記録紙
  • A-2-1. 感熱記録紙(ファクシミリ用途)
  • A-2-2. 感熱記録紙(プリンタ用途)
  • A-2-3. 感熱記録紙(ラベル用途/その他用途)
  • A-3. 感圧記録紙
  • A-4. PPC用紙
  • A-5. 磁気記録紙
  • A-6. OCR用紙
  • A-7. フォーム用紙
  • A-8. 熱転写用紙(溶融型)
  • A-9. 熱転写昇華型プリンタ用サプライ
  • A-10. 偽造防止用紙
  • A-11. リライタブルペーパー
  • A-12. クリーンペーパー

II-B. 個別市場編(情報記録材料)

  • B-1. 感熱用色材
  • B-2. 感熱用顕色材
  • B-3. 感熱用増感剤
  • B-4. 感圧用色材
  • B-5. 感圧用顕色材
  • B-6. ラベル用粘着剤
  • B-7. トナー用樹脂
  • B-8. トナー用顔料(カラー)
  • B-9. トナー用顔料(カーボンブラック)
  • B-10. インクジェットプリンタ用インクカートリッジ
  • B-11. レーザープリンタ用トナーカートリッジ

II-C. 個別市場編(情報記録機器)

  • C-1. インクジェットプリンタ(SFP/MFP)
  • C-2. 大判用インクジェットプリンタ
  • C-3. 熱転写昇華型プリンタ(家庭用/業務用)
  • C-4. レーザープリンタ
  • C-5. 業務用複合機

III. 企業動向編

  • 1. 王子製紙
  • 2. 三菱製紙
  • 3. 日本製紙
  • 4. リコー
  • 5. キヤノン