プリンタブルエレクトロニクス関連市場の将来展望 2009

プリンタブルエレクトロニクス関連市場の将来展望 2009

印刷技術の適用が進む有機エレクトロニクス、フレキシブルデバイスの全貌

価格 100,000円+税 出版社 富士経済
発刊日 2008年07月13日 体裁 A4版 259ページ

はじめに

 このたび、弊社ではプリンタブルエレクトロニクス関連市場について調査を行い、調査資料『プリンタブルエレクトロニクス関連市場の将来展望 2009』として上梓する運びとなりました。プリンタブルエレクトロニクス(英語圏ではPrinted Electronics)とは印刷手法を用いて電子デバイスを製造する技術であり、近年、フォトリソグラフィやエッチング、真空プロセスに代わる技術として注目を浴びています。

 フォトリソグラフィやエッチング、真空プロセスは高性能な電子デバイスを製造する確立された技術として幅広く利用されています。しかし、これらの技術は材料の使用効率が低い、工程が煩雑、高温プロセスでエネルギー消費量が大きい、大掛かりな設備を要する、といった難点があります。

 材料を除去していくことで各種素子を作成するフォトリソグラフィなどの減法プロセスに対して、所望の箇所に材料を付加する加法プロセス(アディティブ法)であるプリンタブルエレクトロニクスは材料使用効率が高く、工程も簡略になります。また真空プロセスなどのように高温とならず、大掛かりな設備も不要となります。比較的安価な印刷機を導入するだけでよく、露光装置や真空装置、廃液処理装置なども基本的には不要となります。

 また有機材料を主材料としたフレキシブルデバイスの作成が可能となります。プラスチックフィルムのようなフレキシブル基板にインク化された電子材料を印刷することでロールtoロールの導入も可能となります。また版を必要としないインクジェット印刷であればオンデマンドプリントも可能となります。

 プリンタブルエレクトロニクスの利点をまとめると以下のような点が挙げられます。
 ・大型の設備投資が不要で、材料使用量の削減や省エネルギー、コスト削減に貢献する。
 ・工程の簡略化やロールtoロールの導入、オンデマンド素子形成、有機材料を主材料としたフレキシブルデバイスの作成が可能となる。

 プリンタブルエレクトロニクスのアプリケーションとしては有機ELや色素増感型太陽電池などが期待されています。これらのアプリケーションは全工程を印刷技術で作成することが可能です。有機ELはフレキシブルディスプレイや次世代照明として注目されており、色素増感型太陽電池も太陽電池へのニーズが高まる中で次世代の太陽電池として期待されています。これらの次世代アプリケーションの需要拡大とともにプリンタブルエレクトロニクス関連市場の成長が見込まれます。

 当調査資料『プリンタブルエレクトロニクス関連市場の将来展望 2009』は、プリンタブルエレクトロニクスのアプリケーションとして前述の有機ELや色素増感型太陽電池に加え、電子ペーパー、RFID、有機TFTといったプリンタブルエレクトロニクスが導入される次世代デバイスを9品目、プリンタブルエレクトロニクスを支える材料として導電性インク(金属ナノ粒子インクなど)や導電性高分子、有機半導体材料、有機EL材料、フレキシブル基板材料など16品目、そしてインクジェット印刷、スクリーン印刷、ナノインプリントやフレキソ印刷、グラビア印刷などの印刷装置を8品目取り上げています。

 アプリケーション、材料、印刷装置を網羅することでプリンタブルエレクトロニクス関連市場を総合的に捉え、体系的にレポートしています。

 さて、当調査資料は皆様から寄せられた数多くのご意見、ご要望を踏まえて作成されました。今後、当調査資料が関連産業の皆様にとりまして、プリンタブルエレクトロニクス関連市場で事業を進める上での最良の資料としてご活用いただけることを切に願うところです。

 最後に、本調査資料の作成にあたり、関連各業界の方々より様々なご協力を賜りました。末筆ながらこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。



2008年7月
株式会社 富士経済
東京マーケティング本部
ケミカル&マテリアルグループ

調査の目的

プリンタブルエレクトロニクスが導入されるアプリケーションやそれを支える関連材料、印刷装置の市場を、関連企業への聞き取り調査を基本に幅広く調査することによって、最新の需要動向、参入メーカー、用途、製品開発、技術課題点などを明らかにし、プリンタブルエレクトロニクス市場の将来を展望する。

調査ポイント

  • プリンタブルエレクトロニクス市場におけるアプリケーション、材料、装置を総合的に取り上げ将来を展望
  • プリンタブルエレクトロニクスにおける課題、問題点、既存技術との競合状況
  • 各種印刷方式の動向

調査対象品目

A.アプリケーション編
A-1.有機EL
A-2.電子ペーパー
A-3.LCD
A-4.タッチパネル
A-5.有機TFT
A-6.カラーフィルタ
A-7.色素増感型太陽電池
A-8.RFIDタグ
A-9.SiP(システムインパッケージ)
B.部材・材料編
B-1.有機EL材料
B-2.カラーフィルタ材料
B-3.スペーサ
B-4.配向膜
B-5.バックライト用マイクロレンズ
B-6.透明導電フィルム
B-7.電磁波シールドフィルム
B-8.フレキシブル基板材料
B-9.導電性インク
B-10.導電性高分子
B-11.有機半導体材料
B-12.インクジェット印刷用絶縁性インク
B-13.UVナノインプリント用樹脂
B-14.スクリーン印刷用エッチングレジスト
B-15.回路転写フィルム
B-16.エレクトロニクス用印刷版
C.印刷装置編
C-1.インクジェット印刷装置
C-2.スクリーン印刷装置
C-3.ナノインプリント装置
C-4.マイクロコンタクト印刷装置
C-5.フレキソ印刷装置
C-6.グラビア印刷装置
C-7.オフセット印刷装置
C-8.レーザー転写装置

調査方法

  • 弊社専門調査員による対象企業および関連企業、関連団体などへの面接取材を基本とした情報収集を行う。
  • 販売数量や販売金額などの数値は特に断りのない限り、メーカー出荷数量、メーカー出荷金額として提示する。
  • 各カテゴリーの数値は年次ベース(1月~12月)とする。

調査期間

2009年5月~2009年7月



調査担当

(株)富士経済 東京マーケティング本部 ケミカル&マテリアルグループ

目次

I.総括・集計編

  • I-1-A.総括編(アプリケーション)
A-1.生産方式別世界市場規模推移(2007年実績~2013年予測)
A-2.製品別世界市場規模推移一覧(2007年実績~2013年予測)
A-3.製品別 販売金額構成比
A-4.製品別 販売金額推移
  • I-1-B.総括編(部材・材料)
B-1.市場規模推移(2007年実績~2013年予測)
B-2.製品別世界市場規模推移一覧(2007年実績~2013年予測)
B-3.製品別 販売金額構成比
B-4.製品別 販売金額推移
  • I-1-C.総括編(印刷装置)
C-1.市場規模推移(2007年実績~2013年予測)
C-2.製品別世界市場規模推移一覧(2007年実績~2013年予測)
C-3.製品別 販売金額構成比 C-4.製品別 販売金額推移
  • I-2.印刷方式別動向編
  • I-3-1.アプリケーション 生産方式別 世界市場規模推移 一覧
  • I-3-2.部材・材料/印刷装置 国内市場規模推移 一覧
  • (1)部材・材料
  • (2)印刷装置
  • I-3-3.部材・材料/印刷装置 海外市場規模推移 一覧
  • (1)部材・材料
  • (2)印刷装置
  • I-3-4.部材・材料/印刷装置 世界市場規模推移 一覧
  • (1)部材・材料
  • (2)印刷装置
  • I-4.構成比一覧
I-4-1.アプリケーション 印刷方式採用構成比一覧
I-4-2-1.部材・材料(B-01~B-04)印刷方式採用構成比一覧
I-4-2-2.部材・材料(B-05~)用途構成比一覧
  • I-5.価格/コスト動向一覧

II.アプリケーション編

  • A-1.有機EL
1.製品概要
2.主要参入企業および開発動向
3.市場規模推移(2007年実績~2013年予測)
4.採用印刷方式および材料動向
5.部材・材料サプライヤー動向
6.価格/コスト動向
7.要求特性および課題/問題点
8.新規開発動向
9.今後の展望
  • A-2.電子ペーパー
  • A-3.LCD
  • A-4.タッチパネル
  • A-5.有機TFT
  • A-6.カラーフィルタ
  • A-7.色素増感型太陽電池
  • A-8.RFIDタグ
  • A-9.SiP(システムインパッケージ)

III.部材・材料編

  • B-1.有機EL材料
1.製品概要
2.主要参入企業および開発動向
3.市場規模推移(2007年実績~2013年予測)
4.採用印刷方式および既存/競合製品動向
5.分野/用途別採用動向
6.価格/コスト動向
7.要求特性および課題/問題点
8.新規開発動向
9.今後の展望
  • B-2.カラーフィルタ材料
  • B-3.スペーサ
  • B-4.配向膜
  • B-5.バックライト用マイクロレンズ
  • B-6.透明導電フィルム
  • B-7.電磁波シールドフィルム
  • B-8.フレキシブル基板材料
  • B-9.導電性インク
  • B-10.導電性高分子
  • B-11.有機半導体材料
  • B-12.インクジェット印刷用絶縁性インク
  • B-13.UVナノインプリント用樹脂
  • B-14.スクリーン印刷用エッチングレジスト
  • B-15.回路転写フィルム
  • B-16.エレクトロニクス用印刷版

IV.印刷装置編

  • C-1.インクジェット印刷装置
1.製品概要
2.主要参入企業および開発動向
3.市場規模推移
4.ユーザー動向
5.価格/コスト動向
6.要求特性および課題/問題点
7.今後の展望
  • C-2.スクリーン印刷装置
  • C-3.ナノインプリント装置
  • C-4.マイクロコンタクト印刷装置
  • C-5.フレキソ印刷装置
  • C-6.グラビア印刷装置
  • C-7.オフセット印刷装置
  • C-8.レーザー転写装置