2009年版 先端電池部品・材料市場総調査

2009年版 先端電池部品・材料市場総調査

価格 97,000円+税 企業名 富士経済
発刊日 2009年08月21日 体裁 A4版 315ページ

はじめに

富士経済では、これまで時代のニーズに合わせて開発が進められてきた3つの電池に関して調査レポートを創刊してまいりました。

まず、1990年代に商品化されその後、世界的な携帯機器の発展に寄与したリチウムイオン電池などを含む電池全般を対象にした『電池市場』。さらに世界的に経済が発展し急速にエネルギー消費が増加していく中で、将来的な石油資源枯渇と環境負荷低減を目指し水素社会への切り札として注目される『燃料電池』。そして地球温暖化対策として自然エネルギーの利用促進を目的とした各国の施策のなかで登場したフィードインタリフ制度(FIT制度)によって需要が急騰した『太陽電池』。

周知のとおりこれらの3つの電池は、近年の地球温暖化対策の中で大きな注目を集めています。2008年~2009年にかけてこれら3つの電池市場に大きなインパクトを与える出来事が相次いでありました。2008年には前述のFIT制度による太陽電池市場の爆発的な市場拡大、2009年には世界初の量産型電気自動車の発売とハイブリッド自動車市場の急成長、さらに世界初の家庭用燃料電池の商品化、さらに2015年の燃料電池車商品化(トヨタ自動車社長コメント)など今後のエコビジネスを支える商品が大きな注目を集め、何れもその中核に電池技術が活用されています。

今回、創刊する『2009年版 先端電池部品・材料市場総調査』では、今後のエコビジネスの中核として注目される3つの電池技術を支える部品・材料に焦点を当て、その部品・材料の技術課題や開発動向、現在の市場動向から長期見通しまで多岐にわたるデータを詳細に分析し、ご提供申し上げます。

電池の高機能化は今後ますます重要性を増すことになりますが、その技術開発の中核は電池部品の開発にほかなりません。市場ニーズとして重要な高容量化や低コスト化は生産技術や流通改革などの手法でも改善しますが、より根源的な課題解決は部品・材料開発にあります。

部品・材料開発の現場では、非常に多様な方法や材料が検討されており、かつその組み合わせや応用なども含めれば開発手法は幾千にも達し、いかにスピーディに最適解を見つけるかが勝負どころであり、加えて各種部品・部材の組み合わせによる最終的な全体最適化が必須であるなど、先端部品・部材の開発は非常に高度な技術を駆使することが必要になっています。

弊社ではこのような開発の最前線において、それぞれ3つの電池市場の比較や利用されている部品・部材の技術や市場について俯瞰的な把握を可能とし、注目される電池市場においてのポジショニングや今後のビジネス展開に有効にご活用いただく事が出来るよう調査・編集に心がけました。

また、蓄電池、太陽電池、燃料電池の3つの電池が競合(or共存)する形で需要拡大を目指すエコカー市場や住宅市場、携帯機器市場などにおけるそれぞれの電池開発の方向性や棲み分けなど先端トレンドを多角的に分析するなど、これまで蓄電池、太陽電池、燃料電池それぞれに独立した市場分析では難しかった内容も掲載することが可能になるなど、新しい分析軸をご用意できるようになりました。

本調査レポートは、3つの既刊レポートをベースとして、それぞれの市場特性や技術動向を踏まえた上で、総合的な視点から情報提供をさせて頂き、電池ビジネスに参入される皆様の一助となれば幸いに存じます。

末筆ながら、本調査レポート作成にあたり取材にご協力頂き、貴重なお時間ならびにご意見を頂戴した皆様に心より御礼申し上げます。

2009年8月
株式会社 富士経済
大阪本部 DENCHI プロジェクト

調査背景・目的 調査の狙い

今回の先端電池部品・材料市場総調査は、現在注目される蓄電池、太陽電池、燃料電池の3種類の電池を総合的に取り上げ、本体と主要構成部品の市場と技術動向を調査することで、今後のトレンドを把握することを目的としている。

調査方法・出典

本調査は(株)富士経済の以下の調査レポートをベースに編集、加筆を行っている。なお、今回の先端電池部品・材料市場総調査における市場データは下記調査レポート作成時の情報を元にしている。

2008年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望(上下巻)〔調査期間:2008年4月~2009年1月〕

2008 電池関連市場実態総調査(上下巻)〔調査期間:2008年7月~11月〕

2009年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望 〔調査期間:2009年4月~6月〕

調査期間

2009年6月~8月


注記

  • 市場実績・予測、メーカー実績などは富士経済の推定値とする。
  • シェア、ウェイトなどの構成比は端数処理上、各項目の合計値が100%とならない場合があります。
  • 調査レポート中の主な略語について以下に示す。

LIB:リチウムイオン電池、NiMH:ニッケル水素電池、EDLC:電気二重層キャパシタ、

PEFC:固体高分子形燃料電池、SOFC:固体酸化物燃料電池、DMFC:ダイレクトメタノール形燃料電池

  • 市場規模の表記と内容については以下のとおりである。

<太陽電池について>
本体の市場における市場規模の「国内」「海外」の区分は、それぞれ国内生産、海外生産として表記しており、世界市場(生産)は「国内」「海外」の合計となる。
電池材料の市場における市場規模の「国内」「海外」はそれぞれ国内販売、海外販売として表記しており、世界市場(販売)は「国内」「海外」の合計となる。
<電池(電気二重層キャパシタ含む)について>
本体の市場における市場規模の「国内」「海外」の区分は、それぞれ国内生産、海外生産として表記しており、世界市場(生産)は「国内」「海外」の合計となる。
電池材料の市場における市場規模の「国内」「海外」はそれぞれ国内販売、海外販売として表記しており、世界市場(販売)は「国内」「海外」の合計となる。
<燃料電池について>
本体の市場における市場規模は、国内市場(販売)のみを対象としており、海外市場(販売)は含んでいない。
電池材料の市場における市場規模も、同じく国内市場(販売)のみを対象としており、海外市場(販売)は含んでいない。

目次

I.総括・集計編

  • 1.先端電池と注目部品・材料市場の全貌
  • 2.先端電池部品・材料市場の見通し
  • 3.蓄電池、太陽電池、燃料電池における特定市場規模比較
  • (1)EV、HEV、FCV10万台市場における電池、主要電池材料市場規模比較(LIB、NiMH、PEFC)
  • (2)住宅用発電システム10万戸における電池、主要電池材料市場規模比較(結晶シリコン太陽電池、PEFC)
  • 4.先端トレンド分析
  • (1)LIBの高性能化と部材開発トレンド
  • ~サイクル特性向上、高エネルギー密度化につながる新規電極活物質開発ロードマップと
  •    全固体型リチウム二次電池、金属空気二次電池への応用~"
  • (2)自動車用LIBの安全性向上、低コスト化のための材料開発
  • (3)燃料電池低コスト化戦略 
  • (4)HEV vs EV vs FCV
  • (5)携帯機器におけるLIB vs FC
  • (6)PVの低コスト化
  • 5.部品・材料市場ランキング
  • 6.電池市場ランキング
  • 7.ビジネスポテンシャル分析
  • 8.技術マップ分析
  • 9.主要部品・材料の開発の方向性
  • 10.コストウェイト、部品・材料使用量分析
  • 11.電池市場集計
  • (1)蓄電池
  • (2)太陽電池
  • (3)燃料電池
  • 12.電池部品・材料市場集計
  • (1)蓄電池
  • (2)太陽電池
  • (3)燃料電池
  • 13.電池部品・材料主要参入企業一覧

II.電池市場、電池部品・材料市場編

  • 電池本体
  • A.リチウムイオン電池(シリンダ、角、ポリマー)
  • B.ニッケル水素電池
  • C.電気二重層キャパシタ
  • D.全固体型リチウム二次電池
  • E.金属空気二次電池
  • F-a.結晶シリコン太陽電池
  • F-b.省シリコン太陽電池(薄膜シリコン太陽電池、球状シリコン太陽電池)
  • F-c.化合物半導体太陽電池(CI(G)S太陽電池、CdTe太陽電池)
  • G.有機系太陽電池(色素増感太陽電池)
  • H.PEFC(固体高分子形燃料電池)
  • I.SOFC(固体酸化物形燃料電池)
  • J.DMFC(ダイレクトメタノール形燃料電池)
  • K.アニオン形燃料電池
  • L.バイオ燃料電池
  • M.中温形燃料電池
    <電池本体:共通調査項目>
  • 1.電池市場推移・展開予測
  • (市場規模推移、市場の現状、長期予測2020)
  • 2.参入企業動向
  • (業界構造とサプライチェーン、主要電池メーカー動向)
  • 3.電池開発の特徴
  • (開発傾向、市場ポテンシャル分析、
  •  主要部品のビジネスサイズ分析(2008年))
  • 4.主要部品の技術マップ
  • (機能・役割、材料技術、開発の方向性)
  • 5.主要部品のコストウェイト動向
  • 6.電池開発の今後の方向性と部品開発
  • ・既存製品の開発の方向性
  • (高性能化、高耐久性、低コスト化)
  • ・次世代製品への挑戦
  • ・競合製品の動向

※品目によって項目の変更あり

  • 電池部品・材料
  • A-1.リチウムイオン電池正極材
  • A-2.リチウムイオン電池負極材
  • A-3.リチウムイオン電池電解質
  • A-4.リチウムイオン電池セパレータ
  • A-5.リチウムイオン電池正極集電体
  • A-6.リチウムイオン電池負極集電体
  • B-1.水酸化ニッケル
  • B-2.水素吸蔵合金
  • B-3.ニッケル多孔質金属
  • C-1.電気二重層キャパシタ活性炭
  • C-2.電気二重層キャパシタ電解液
  • C-3.電気二重層キャパシタセパレータ
  • D-1.固体電解質
  • F-1.シリコンインゴット・ウエハ
  • F-2.電極ペースト
  • F-3.インターコネクタ
  • F-4.基板材
  • F-5.ターゲット材 
  • F-6.透明導電膜付き基板
  • G-1.色素増感太陽電池増感色素
  • G-2.色素増感太陽電池酸化チタンペースト
  • G-3.色素増感太陽電池電解液
  • H-1.PEFC 電極材
  • H-2.PEFC 電解質
  • H-3.PEFC ガス拡散層(GDL)
  • H-4.PEFC セパレータ
  • I-1.SOFC 電極材
  • I-2.SOFC 電解質
  • I-3.SOFC セパレータ
  • J-1.DMFC 電極材
  • J-2.DMFC 電解質
    <電池部品・材料:共通調査項目>
  • 1.電池/構成部品・機能特徴
  • (基本機能と電池部品における位置づけ、
  •    利用例と基本特性、部品要求特性)
  • 2.部品別材料技術の現状
  • 3.部品別市場・価格動向
  • (市場見通し、価格動向と使用量)
  • 4.主要部品メーカー動向
  • 5.要求機能・性能と注目ソリューション
  • (高性能化、低コスト化、高耐久性化、
  •    安全性向上、リサイクル、その他)
  • 6.今後の開発ポイント
  • 7.次世代部品開発の動向

※品目によって項目の変更あり