2010年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望(下巻)

2010年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望(下巻)

価格 97,000円+税 出版社 富士経済
発刊日 2010年10月19日 体裁 A4版 224ページ

関連書籍
 ・2011年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望 (上巻)

はじめに

 気候変動対策への関心が高まり、広く利用され始めている太陽光発電システムの産業としての魅力が高まっている。太陽光発電ビジネスの一連のバリューチェーンは、原料、部材、製造装置、製造工程で利用される消耗品、太陽電池、周辺機器、システムインテグレートに至るまで幅広く、近年は一部でスマートグリッドとの融合も進んでいる。関連するビジネスに取り組む企業数は、本調査対象品目の企業だけでも約10,000社と、雇用に与える影響も大きい。
 もっとも、太陽光発電ビジネスを不安視する声もある。太陽光発電は、気候変動対策を背景に再生可能エネルギーの普及を目的とする、優遇政策により普及が促進されてきた経緯があり、完全な自由競争でないことから、支援策が後退した際に市場が成立するのかという不安を孕む上、同じ再生可能エネルギーで太陽光発電よりもコスト競争力のある太陽熱発電や風力発電、最終的には原子力発電と競合するとの意見がある。
 本調査を通じて、その不安を解消するポイントは、グリッドパリティと太陽電池の用途適正を把握した上での商品展開戦略であると考える。太陽光発電による発電コストが系統電力価格よりも安価になるまで改善が進めば、エネルギー源として、太陽光発電が選定される流れが生まれる。又、数あるエネルギー源の中で太陽光発電の最大の特徴は、太陽光さえ得られる条件であれば、場所を選ばず、屋根にも設置できるといった、柔軟性に優れた設置条件にある。つまり、グリッドパリティさえ達成できれば、住宅や工場などの屋根発電用途を独占できる潜在性があり、そうした用途だけでも十分な需要を確保できると考える。更に、枯渇懸念のある化石資源に頼らないエネルギーセキュリティの観点からも、中長期的な発展が期待される産業である。
 尚、本誌「2010年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望」は上下巻の二部構成となっている。上巻では、太陽電池及び部材/原料などのエレクトロニクス関連を対象として、現在及び将来の技術・市場動向を分析したが、下巻では、太陽光発電システム構成機器やスマートグリッドシステム、エンジニアリングなどの、重電関連を対象とした技術・市場調査を実施した。又、上巻の内容を一部含めることで太陽光発電ビジネスの一連のバリューチェーンの技術・市場動向を把握できるようになっている。
 末筆ながら、本調査レポート作成にあたり、取材にご協力いただいたご担当者様はじめ関連各位に心よりお礼申し上げるとともに、本調査が業界発展の一助となることを願っている。

2010年10月
株式会社 富士経済
大阪マーケティング本部
第三事業部
太陽電池プロジェクト

調査目的

 温室効果ガス削減の取り組みの一つとして、太陽光発電を含めた再生可能エネルギーの導入促進が、世界的なトレンドとなっている。又、太陽光発電システムは、枯渇懸念のある化石資源に頼らないエネルギーセキュリティの面からも、エネルギーミックスのポートフォリオに組み込まれることが推奨され、且つ、産業の裾野も広く雇用改善効果も期待されることから、産業としての魅力が高い。
 一方で、太陽電池市場は、FIT制度の導入状況や原油価格の上下、投機マネーの動きなどにより、市場環境の動きが激しく、健全な事業運営には、定期的な状況把握が重要であり、年次報告書として2010年版の企画を立案した次第である。
 本調査は、太陽電池を軸として、周辺産業として川上から川下までのバリューチェーン全体の市場動向を把握する。上巻では、川上から川下までの幅広い太陽電池関連品目の中で、太陽電池及び部材/原材料を対象として、各品目の現在及び将来の技術・市場動向を分析した。下巻では太陽光発電システム関連・製造装置関連の技術・市場を分析し、国別動向編にて需要環境を整理した。
 本調査は、関連企業へのデータ提供を通じて、業界発展の一助となることを目的に実施した。

調査対象品目

太陽光発電システム市場編(SI) 3 品目
太陽電池市場編※ ※ 1 品目
周辺機器市場編 5 品目
グリッド関連市場編 5 品目
製造装置市場編 12 品目
消耗品市場編(製造装置用) 9 品目
国別動向編 17 カ国
合計 51 品目/カ国
  • ※上巻の内容と重複することから合計には含まず

上巻を含めた総合計品目数は84品目(上巻は33品目)

調査方法

対象品目及び関連市場・技術等の対象企業・団体等へのヒアリングにより個別情報を収集し、参入各社・団体が公表する情報等を含む既存情報の確認・要約とともに、レポートを取り纏めた。又、社内リソースとして、スマートグリッド市場は「2010 ワールドワイドスマートグリッド構築実態調査」、製造装置市場は「エネルギーデバイス製造設備・装置市場実態総調査 2010」を参考にした。

調査期間

2010年7月~10月

目次

総括編

  • 1.太陽光発電システム産業の業界構造及び全体市場の俯瞰 (1)
  • 1-1.バリューチェーン別市場規模推移 (1)
  • 1-2.品目別参入企業数 (3)
  • 2.太陽光発電システム市場の現状と将来展望 (4)
  • 2-1.太陽光発電システム構築(SI):市場規模推移 (4)
  • 2-2.太陽光発電システム構成機器:市場規模推移 (5)
  • 3.スマートグリッド市場へのアプローチ (6)
  • 3-1.スマートグリッド:市場規模推移 (6)
  • 3-2.再生可能エネルギーの普及状況 (7)
  • 3-3.スマートメーターの普及状況 (7)
  • 4.製造装置市場及び太陽電池種類別分析 (8)
  • 4-1.製造装置種類別市場規模推移 (8)
  • 4-2.太陽電池種類別製造工程及び市場規模推移 (9)
  • 5.消耗品ビジネスの市場動向 (13)
  • 5-1.消耗品ビジネスのメリット (13)
  • 5-2.消耗品(製造装置用):市場規模推移 (13)
  • 6.国別市場展望 (15)
  • 6-1.国別/地域別市場規模推移 (15)
  • 6-2.固定価格買取制度の導入状況マップ (16)
  • 6-3.国内太陽光発電システム市場の動向(一般電力用) (17)

集計編

  • 1.品目別市場規模推移 (19)
  • 2.品目別メーカーシェア (31)

太陽光発電システム市場編(SI)

  • 1.産業用太陽光発電システム (37)
  • 2.住宅用太陽光発電システム (43)
  • 3.発電事業 (51)
1&2:-調査項目-
  • 1.システム概要
  • 2.市場概要
  • 3.市場規模推移
  • 4.ベンダー動向
  • 4-1.参入企業数
  • 4-2.ベンダーシェア
  • 5.価格動向
  • 6.流通マップ
  • 7.世界市場の動向
3:-調査項目-
  • 1.事業概要
  • 2.企業別動向

太陽電池市場編

  • 4.太陽電池(結晶Si・薄膜Si・CI(G)S・CdTe・色素増感・有機薄膜・その他) (55)
-調査項目-
  • 1.太陽電池種類別市場規模及び構成比推移※1
  • 1-1.市場規模推移
  • 1-2.構成比推移
  • 2.地域別生産構成比
  • 2-1.全体生産量構成比
  • 2-2.太陽電池種類別
  • 3.太陽電池種類別生産能力及び構成比推移※2
  • 3-1.生産能力推移
  • 3-2.構成比推移
  • 4.メーカー動向
  • 4-1.太陽電池種類別参入企業数
  • 4-2.太陽電池種類別メーカーシェア及び
  • 主要メーカーの生産能力増強計画とグローバル展開状況
  • 5.価格動向

※1:2008年実績~2012年/2015年/2020年/2025年予測
※2:2008年実績~2012年予測

周辺機器市場編

  • 5.パワーコンディショナ (75)
  • 6.パワーオプティマイザ (80)
  • 7.モジュール配線ユニット(コネクタ、ジャンクションボックス、ケーブル) (83)
  • 8.トラッキング装置(回転式太陽光追尾装置) (87)
  • 9.集光装置(レンズ/ミラー) (91)
-調査項目-
  • 1.製品概要
  • 2.市場概要
  • 3.市場規模推移
  • (2008年実績~2012年/2015年/2020年/2025年予測)
  • 4.メーカー動向
  • 4-1.参入企業数、4-2.メーカーシェア
  • 4-3.地域別主要企業一覧
  • 5.価格動向
  • 6.技術開発動向
  • 7.流通マップ

グリッド関連市場編

  • 10.情報・通信機器(スマートメーター・通信ネットワーク・デマンドレスポンス) (95)
  • 11.系統設備〔高圧直流送電システム(HVDC)〕 (100)
  • 12.超電導ケーブル (102)
  • 13.蓄電デバイス (106)
  • 14.分電盤 (110)
-調査項目-
  • 1.製品概要
  • 2.市場概要
  • 3.市場規模推移
  • (2008年実績~2012年/2015年/2020年/2025年予測)
  • 4.メーカー動向
  • 4-1.参入企業数、
  • 4-2.メーカーシェア
  • 4-3.地域別主要企業一覧
  • 5.価格動向
  • 6.技術開発動向
  • 7.流通マップ

製造装置市場編

  • 15.シリコンインゴット製造装置(単結晶引上装置・多結晶鋳造炉) (115)
  • 16.シリコンウエハ製造装置(ワイヤソー) (119)
  • 17.エッチング装置(テクスチャリング装置) (122)
  • 18.拡散炉 (125)
  • 19.プラズマCVD装置 (127)
  • 20.スクリーン印刷機 (131)
  • 21.乾燥・焼成炉 (133)
  • 22.スパッタリング装置 (136)
  • 23.レーザースクライバー (139)
  • 24.自動配線装置 (142)
  • 25.ラミネーター (145)
  • 26.ソーラーシミュレータ (148)
-調査項目-
  • 1.製品概要
  • 2.市場概要
  • 3.市場規模推移
  • (2008年実績~2012年/2015年/2020年/2025年予測)
  • 4.メーカー動向
  • 4-1.参入企業数
  • 4-2.メーカーシェア
  • 4-3.地域別主要企業一覧
  • 5.内製化動向

消耗品市場編(製造装置用)

  • 27.炭素材料(ルツボ・耐熱構造材・断熱材・ヒーター等)・石英/シリカルツボ (151)
  • 28.ソーワイヤ(SiC砥粒・ダイヤモンド) (159)
  • 29.SiC砥粒(スラリー用) (165)
  • 30.仮止接着剤 (169)
  • 31.ウエハ洗浄剤 (173)
  • 32.エッチング液 (176)
  • 33.クリーニング用ガス(NF3/COF2) (180)
  • 34.擬似太陽光ランプ (183)
  • 35.ヒーターランプ (187)
-調査項目-
  • 1.製品概要
  • 2.市場概要
  • 3.市場規模推移
  • (2008年実績~2012年/2015年/2020年/2025年予測)
  • 4.メーカー動向
  • 4-1.参入企業数
  • 4-2.メーカーシェア
  • 4-3.地域別主要企業一覧
  • 5.地域別販売動向
  • 6.用途動向
  • 7.価格動向
  • 8.流通マップ

参考資料:国別動向編

  • 1.日本 (191)
  • 2.韓国 (193)
  • 3.中国 (195)
  • 4.インド (197)
  • 5.オーストラリア (199)
  • 6.ドイツ (201)
  • 7.スペイン (203)
  • 8.イタリア (205)
  • 9.フランス (207)
  • 10.オランダ (209)
  • 11.ベルギー (211)
  • 12.イギリス (213)
  • 13.ギリシャ (215)
  • 14.チェコ (217)
  • 15.米国 (219)
  • 16.カナダ (221)
  • 17.UAE (223)
-調査項目-
  • 1.温室効果ガス排出量推移
  • 2.既存エネルギーと再生可能エネルギーの状況
  • 3.再生可能エネルギー等内での太陽光発電の位置付け
  • 4.PV電力買取価格
  • 5.太陽電池市場の動向

注:調査項目は品目により一部変更あり。