電動自動車関連市場の全貌 2011 下巻

電動自動車関連市場の全貌 2011 下巻

価格 97,000円+税 企業名 富士経済
発刊日 2011年07月08日 体裁 A4版 366ページ

はじめに

 不況下に芽生えた自動車の電動化が勢い良く進んでいる。

 現在もハイブリッド車や電気自動車に関連するニュースが数多く流され、その内容やマスメディアの扱い方は電動自動車市場の拡大に対する期待と社会的な注目の高さを感じさせる。その注目は電動自動車というエコで新しい乗り物に対してだけではなく、自動車の電動化という局面も含まれる。従来の内燃機関による自動車では、液体燃料を燃焼させる力で機械を動かしてきたが、電動自動車は文字通り電気をエネルギーにして、動力源であるモータだけでなく、周辺の機器・部品も電動のものに置き換わる。採用される部品類が大きく変化することで、自動車の構造や部品供給関係が変化し、多くの企業にとって新規参入する機会が増えた。

 日本の自動車メーカーは世界に先駆けてハイブリッド車を発売し、電動自動車で世界をリードしてきた。基幹部品であるバッテリの開発においても、この分野で世界をリードする国内の電機メーカーと合弁会社を立ち上げ、自社のハイブリッド車や電気自動車に最適な電池の開発に力を注ぎ、量的、技術的に安定して供給できる体制を築いてきた。

 リチウムイオン二次電池は日本発の技術で、日本の電機メーカーは携帯電話やノートPCといった小型の民生機器で実績と技術を積み上げてきた。ハイブリッド車、電気自動車といった電動自動車の業界でも日本企業が世界に先駆け販売実績を伸ばしてきたが、電動自動車の市場が活気を増すにつれて海外メーカーも台頭し始めている。海外メーカーの展開は、完成品としての自動車だけでなく、基幹部品であるバッテリの開発や生産にも拡大している。アメリカでは政府のバックアップによってバッテリの量産体制を築く計画が進められているほか、中国や韓国においてもリチウムイオン二次電池の投資を拡大させ、量産体制に入りつつある。

 ベンチャー企業の動きも盛んである。内燃機関の自動車では参入が難しかったが、電動自動車の製造に乗り出し始めた。参入するベンチャー企業の中には、知名度を急上昇させている企業もあり、世界の大手自動車メーカーにとっても見過ごせない存在になりつつある。新たに自動車産業に足を踏み入れるメーカーの中には、基幹部品に汎用品を採用することで低コスト化を実現させるなど、大手自動車メーカーの常識を覆すような方法で電動自動車を開発・生産する姿勢が見られ、電動自動車の業界においては、これまでの自動車生産とは異なる供給関係や部品採用の傾向が見受けられる。反面、自動車メーカーとこれまで密接に関係してきた大手部品メーカーは従来通りガソリン車に部品を供給しながら、着々と電動化に対応する姿もある。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災により、一時的に自動車の生産が不可能になる事態にもなったが、電動自動車に搭載される部品類は、比較的早期に復旧がなされ年間を通じての供給にはほとんど影響がない状況となっている。

 このような状況にある電動自動車業界において、電動自動車に採用される主要部品メーカーの取り組みと市場の動向を調査し、「電動自動車関連市場の全貌 2011 下巻」としてまとめた。

 「電動自動車関連市場の全貌 2010」で取り上げた駆動用バッテリや駆動用モータといった基幹部品類に、採用の拡大が注目される次世代機器・システムの製品化動向や開発動向を加え内容の充実を図り、より幅広く市場と業界の動向を知り得る調査レポートの作成に努めた。

 2011年5月末に発刊した「電動自動車関連市場の全貌 2011 上巻」に掲載している自動車・インフラ・サービス市場の内容と共に、電動自動車に関連するビジネス展開において役立つ資料となれば幸いです。

 末筆になりましたが、資料作成にあたり取材にご協力頂きました皆様には心から感謝申し上げます。

 

2011年7月
株式会社 富士経済
大阪マーケティング本部
プロジェクト

調査対象品目 部品/機器/システム

【主要部品(電動デバイス)】 [15品目]
【関連機器・システム】 [9品目]
【注目デバイス材料】 [2品目]

調査期間

2011年3月~2011年6月

調査機関

株式会社富士経済 大阪マーケティング本部 プロジェクト

下巻 掲載品目

1)主要部品(電動デバイス)
バッテリ(駆動用):リチウムイオン二次電池
バッテリ(駆動用):ニッケル水素電池
モータ(駆動用)
インバータ
DC-DCコンバータ
駆動制御用ECU
ハイブリッドトランスミッション
モータ用減速機
スタータジェネレータ
電動コンプレッサ
電動ウォーターポンプ
電子制御ブレーキシステム
バッテリ電流センサ
HEV/EV用リレー
車載用充電器
 
2)関連機器・システム
X-by-Wire(スロットル、シフト、ブレーキ、ステア 等)
バッテリ冷却システム
LEDヘッドライト
インホイールモータとその関連部材
PTCヒーター
高電圧系ワイヤーハーネス
非接触充電システム
車載用太陽電池
HEV用エンジン発電機
 
3)注目デバイス材料
リチウムイオン二次電池主要4材料
ニッケル水素電池材料

目次

Ⅰ.電動自動車主要部品市場総括

  • 1.電動自動車主要部品の市場展望 (1)
  • 2.電動自動車主要部品の市場規模推移、予測 (3)
  • 1)全体市場 (3)
  • 2)分野別集計 (4)
  • 3)主要参入企業別実績(2010年・金額) (7)
  • 参考)電動自動車の市場規模推移、予測 (8)
  • 1)地域別/自動車種類別 電動自動車(乗用車)市場規模推移、予測(販売地域ベース) (8)
  • 2)自動車種類別/地域別 電動自動車市場規模推移、予測(販売地域ベース) (14)
  • 3)地域別/自動車種類別 電動自動車市場規模推移、予測(生産地域ベース) (18)
  • 3.参入メーカーの動向 (20)
  • 4.主要部品別価格ロードマップ (29)
  • 5.コストウェイト分析 (30)
  • 1)ハイブリッド車(30)
  • 2)プラグインハイブリッド車 (31)
  • 3)電気自動車 (32)
  • 6.需要地生産の進展状況 (33)
  • 7.主要電動自動車システムの概要 (34)
  • 1)HEVシステム・EVシステムの変遷(34)
  • 2)トヨタ自動車 (35)
  • 3)本田技研工業 ― Honda IMA(Integrated Motor Assist)システム…" (38)
  • 4)日産自動車 ― NEO HYBRID (40)
  • 5)三菱自動車工業 (42)
  • 6)GM/Daimler/BMW ― AHSⅡ(Two Mode Hybrid Sysytem) … (43)
  • 7)GM ― Voltec (44)
  • 8.技術開発進展状況 (46)
  • 1)ハイブリッドシステム
  • 2)モータ(駆動用)
  • 3)バッテリ(駆動用)
  • 9.電動自動車部品のアルミ化・樹脂化状況 (50)
  • 10.品目別集計 (54)
  • 1)市場規模推移 (54)
  • 2)メーカーシェア(2010年実績) (59)
  • 11.参入企業一覧 (62)

II.電動自動車主要部品市場展開

  • 1.主要部品特徴比較 (71)
  • 2.主要自動車メーカーの部品内製・調達状況 (78)
  • 3.主要部品の供給-調達関係 (81)
  • 4.課題、改善点 (92)
  • 5.今後の見通し (96)
  • 6.中国部品市場の特徴 (100)
  • 1)中国自動車部品メーカーの主なラインナップ (100)
  • 2)中国主要部品メーカー一覧 (102)
  • 7.主要電動自動車スペック一覧 (104)
  • 電動自動車主要部品市場(個票編)
  • [1]バッテリ(駆動用):リチウムイオン二次電池 (111)
  • [2]バッテリ(駆動用):ニッケル水素電池 (136)
  • [3]モータ(駆動用) (145)
  • [4]インバータ (163) (161)
  • [5]DC-DCコンバータ (174)
  • [6]駆動制御用ECU (185)
  • [7]ハイブリッドトランスミッション (194)
  • [8]モータ用減速機 (203)
  • [9]スタータジェネレータ (211)
  • [10]電動コンプレッサ (219)
  • [11]電動ウォーターポンプ(インバータ冷却用) (228)
  • [12]電子制御ブレーキシステム(協調回生ブレーキシステム) (236)
  • [13]バッテリ電流センサ (246)
  • [14]HEV/EV用リレー (256)
  • [15]車載用充電器 (264)
<調査項目>
 1.製品概要
 2-1.市場規模推移、予測(2009年~2013年、2015年、2020年、2025年:数量・金額)
 2-2.市場規模推移、予測(数量ベース)(地域別内訳)
 3.メーカーシェア(2010年実績、2011年見込:数量・金額)
 4.供給関係
 5.応用製品別構成、市場規模推移
 6.価格動向
 7.主要メーカー動向
 8.今後の展望

III.関連機器・システム展開

  • 次世代システム動向(個票編)
  • [1]X-by-Wire(スロットル、シフト、ブレーキ、ステア) (273)
  • [2]バッテリ冷却システム (279)
  • [3]LEDヘッドライト(電動自動車搭載分) (283)
  • [4]インホイールモータとその関連部材 (287)
  • [5]PTCヒーター (291)
  • [6]高電圧系ワイヤーハーネス (293)
  • [7]非接触充電システム (296)
  • [8]車載用太陽電池 (304)
  • [9]シリーズHEV用エンジン発電機(レンジエクステンダ) (307)
<調査項目>
1.機器・システム概要
2.開発状況
3.今後の方向性

IV.注目デバイス材料動向

  • 1.リチウムイオン二次電池主要4材料 (311)
  • 2.ニッケル水素電池材料 (328)
<調査項目>
 1.材料概要
 2.供給関係(材料メーカー→電池メーカー)
 3-1.材料使用量試算(kWhあたり/台あたり、EVベース):リチウムイオン二次電池主要4材料
 3-2.材料使用量試算(kWhあたり/台あたり、HEVベース):ニッケル水素電池材料
 4.市場規模推移、予測

V.注目部品メーカー

  • 1.アイシン・エィ・ダブリュ(株) (333)
  • 2.アイシン精機(株) (336)
  • 3.カルソニックカンセイ(株) (338)
  • 4.(株)ケーヒン (340)
  • 5.(株)デンソー (342)
  • 6.(株)豊田自動織機 (345)
  • 7.日立オートモティブシステムズ(株) (348)
  • 8.プライムアースEVエナジー(株) (351)
  • 9.(株)明電舎 (354)
  • 10.Robert Bosch GmbH (357)
  • 11.Delphi Automotive LLP (361)
  • 12.Continental AG (364)
<調査項目>
 1.企業概要/関連部署・体制
 2.自動車事業展開状況
 3.関連実績推移(2009年~2011年)
 4.開発・生産・販売体制
 5.部品事業展開