2011年 注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査

2011年 注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査

価格 143,000円(税抜 130,000円) 企業名 富士経済
発刊日 2011年9月5日 体裁 A4版 266ページ

はじめに

 2011年3月に発生した東日本大震災と不透明な世界経済の先行きは、モノづくりを強みとする日本の製造業に新たな命題を突き付けている。電力不足による生産調整、部品調達の一極集中からくる部品サプライチェーンの破綻、そして歴史的な円高騰など、企業努力で対応出来るレベルをはるかに超えた状況下にあるといえる。モノづくりの拠点自体を海外に移管する動きも加速度的に高まっていくものと予測される。

 そこで考えなくてはならないのは「世界市場に対してどう向き合っていくか」である。メカトロニクスパーツ業界も例外でなく、この命題に直面している。既に日本市場・欧米市場をはじめとする先進国での制御機器需要は成熟期に突入しており、頭打ちになるのも時間の問題と考えられる。制御機器メーカーだけでなく、FA専門商社ですら海外拠点整備を積極化させ、その殆どは世界経済が減速する中で高成長を持続する中国市場に向けられたものとなっている。しかしながら、その中国市場においても先行する欧米メーカーのプレゼンスは依然として高く、これまで棲み分けされていたローカル系メーカーの技術力・品質向上に伴う台頭も無視できなくなってきており、市場構造は混沌としつつある。いずれは限られた市場パイのなかでの競争に陥るわけで、日系メーカーにとっては、「特定ターゲットを絞り込んだ戦略でいくのか」、「全方位で攻めていくのか」、あるいは「外部企業との提携を強化させていくのか」についての明確なスタンスが要求されてくる。

 今後の市場展開のポイントとしては、ポスト中国として注目されるインド・ブラジルなどの新興制御機器市場の動向である。これら新興国市場においては、現地系メーカーが未熟であり、一部欧米メーカーが先行しているものの、潜在需要が高い分だけ、日系メーカーにとっての可能性は十分残されている。新興国特有の参入障壁やリスクは当然あるものの、この市場で勝ち残らなければ相対的にプレゼンスは下がるわけで、真のグローバルメーカーとは言えないのかもしれない。そうした意味でも日系制御機器メーカーは大きな岐路に立たされている。

 今回で29回目の改訂を迎える本書は、「コンピュータ & コントローラ領域」、「モータ & メカ領域」、「センサ領域」、「受配電機器領域」の4領域で構成される26品目を対象とし、メカトロニクスパーツ市場のトレンドを捉えたデータブックである。主要制御機器パーツの市場詳細データに加え、アプリケーション市場動向もウォッチし、今後の業界トレンドを占う上での基礎データを充実させている。

 2010年の日系グローバル市場全体は、半導体・液晶製造装置、工作機械をはじめとする各種装置関連、省エネ関連投資に加えて、中国を中心とする外需の旺盛な設備投資に支えられ約1兆3,429億円(前年比139.3%)に達し、リーマンショック以降落ち込んでいた底から一気にV字回復を実現した。2011年は、国内主要産業の設備投資に陰りが見える中で、海外需要が下支えする構図となり、約1兆4,540億円(前年比108.3%)で推移するものと予測あする。

 個別市場編では、全体市場メーカーシェア、国内市場メーカーシェアとともに、タイプ別市場メーカーシェアも掲載、またグローバル展開が加速する中、各社のエリア別・販売/生産動向も詳細に分析した。

 総括・集計編では、品目別集計やマクロ統計などを駆使し、市場全体を俯瞰できるよう配慮し取り纏めている。「各種オープンネットワークの仕様・実績比較」の項目についてはアップデートとブラッシュアップを加え、様々な角度から市場の動きを読み解いている。

 そして新たな試みとして主要7品目について、グローバル市場データを掲載し、日系メーカーの位置付けを明らかにするとともに、海外競合メーカー各社の最新決算状況を比較させている。

 なお、末筆ながら、当調査資料作成にあたり快く取材等にご協力頂きました関連団体、企業の方々に、心より感謝申し上げると共に、本書がメカトロニクス・FA産業の市場発展に貢献できることを希望する所存である。

2011年9月
株式会社 富士経済 大阪マーケティング本部
第一事業部 メカトロニクスプロジェクト

調査対象品目

A.コンピュータ&コントローラ領域(7品目)

  • CNC、モーションコントローラ、汎用インバータ、プログラマブルコントローラ、
  • 温度調節計、プログラマブル表示器、ビジョンシステム

B.モータ&メカ領域(9品目)

  • ACサーボモータ/サーボドライバ、ダイレクトドライブモータ、FA用ステッピングモータ、産業用ギヤードモータ
  • 産業用インダクションモータ、産業用IPMモータ、産業用リニアモータ、エアスピンドル、XYテーブル

C.センサ領域(5品目)

  • 近接センサ、光電センサ、レーザ変位センサ、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ

D.受配電機器領域(5品目)

  • コンタクタ、産業用配線用遮断器、電力調整器、産業用スイッチング電源、産業用UPS

調査項目

I.総括・集計編

  • 1.メカトロニクスパーツ業界の全体俯瞰図と将来展望
  • 2.メカトロニクスパーツ品目別エリア別生産比率
  • 3.メカトロニクスパーツ品目別エリア別販売比率
  • 4.メカトロニクスパーツ品目別海外販売比率
  • 5.各種オープンネットワークの仕様・実績比較
  • 6.品目別市場規模推移
  • 7.品目別メーカーシェア
  • 8.品目別アプリケーション
  • 9.主要機械・装置別国内生産トレンド
  • 10.主要海外メーカー事業分析
  • 11.主要7品目ワールドワイド市場分析
  • 12.主要エリア別経済成長動向
  • 13.主要参入企業ディレクトリ
  • 14.FA・制御機器商社ディレクトリ

<市場範疇>
市場範疇は「日系グローバル」市場とする。
日系グローバル市場とは、 日系メーカーの国内販売実績、海外販売実績(輸出+Out-Out)、及び外資系メーカー(日本法人)の国内販売実績をカウントし、外資系メーカーの海外販売実績は含まない。

II.個別市場編 (各品目共通項目)

  • 1.市場定義 
  • 2.市場規模推移及び中期予測
  • 3.エリア別市場動向
  • 4.メーカーシェア動向
  • 5.メーカー事業戦略
  • 6.アプリケーション動向
  • 7.参入企業一覧

・台数、金額の数値は富士経済推計の上集計。

調査方法

  • 弊社専門調査員による調査対象先(参入企業、関連企業)に対する直接面接取材を基本に、一部電話ヒアリングを実施。
  • グローバル市場推定については、海外主要メーカーの各種公開資料、日本法人へのヒアリング、競合各社の見解を踏まえた富士経済推定値として算出したものとする。

調査期間

2011年5月~同年8月

調査担当

(株) 富士経済 大阪マーケティング本部 第一事業部 メカトロニクスプロジェクト

目次

Ⅰ.総括・集計編

  • 1.メカトロニクスパーツ業界の全体俯瞰図と将来展望 (1)
  • 2.メカトロニクスパーツ品目別エリア別生産比率 (4)
  • 3.メカトロニクスパーツ品目別エリア別販売比率 (5)
  • 4.メカトロニクスパーツ品目別海外販売比率 (6)
  • 5.各種オープンネットワークの仕様・実績比較 (7)
  • 6.品目別市場規模推移 (11)
  • 7.品目別メーカーシェア (17)
  • 8.品目別アプリケーション (29)
  • 9.主要機械・装置別国内生産トレンド (33)
  • 10.主要海外メーカー事業分析 (43)
  • 11.主要7品目ワールドワイド市場分析 (45)
  • 12.主要エリア別経済成長動向 (52)
  • 13.主要参入企業ディレクトリ (55)
  • 14.FA・制御機器商社ディレクトリ (61)

Ⅱ.個別市場編

A.コンピュータ & コントローラ領域
  • 1.CNC (65)
  • 2.モーションコントローラ (72)
  • 3.汎用インバータ (79)
  • 4.プログラマブルコントローラ (86)
  • 5.温度調節計 (95)
  • 6.プログラマブル表示器 (104)
  • 7.ビジョンシステム (113)
B.モータ & メカ領域
  • 8.ACサーボモータ/ドライバ (123)
  • 9.ダイレクトドライブモータ (135)
  • 10.FA用ステッピングモータ (142)
  • 11.産業用ギヤードモータ (149)
  • 12.産業用インダクションモータ (157)
  • 13.産業用IPMモータ (165)
  • 14.産業用リニアモータ (172)
  • 15.エアスピンドル (179)
  • 16.XYテーブル (186)
C.センサ領域
  • 17.近接センサ (193)
  • 18.光電センサ (200)
  • 19.レーザ変位センサ (208)
  • 20.リニアエンコーダ (215)
  • 21.ロータリエンコーダ (223)
D.受配電機器領域
  • 22.コンタクタ (231)
  • 23.産業用配線用遮断器 (238)
  • 24.電力調整器 (245)
  • 25.産業用スイッチング電源 (252)
  • 26.産業用UPS (260)