2011年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望 (下巻)

2011年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望 (下巻)

価格 97,000円+税 企業名 富士経済
発刊日 2011年10月06日 体裁 A4版 161ページ

関連書籍
 ・2013年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望

はじめに

この度の東日本大震災により、被害を受けられた皆さまに心からお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

大震災後、燃料電池システムはどのようにこの状況に対応するのかという問い合わせを多く受けた。エコを目指す燃料電池は平時のシステムとして力を発揮するが、非常時のオフグリッド電源として大規模に利用するにはまだまだ未熟である。常に非常時対策を必要とする生活は好ましくないと考えるが、電源多様化を前提とした社会インフラ構築に取り組むことはますます重要になる。2011年度の家庭用燃料電池市場(日本)ではオフグリッド対策として人気が高まったが、燃料電池導入によるリスク分散が総合的に社会コストを下げることを期待している。社会インフラとして分散電源を組み込むことはかなりのパワーを必要とするが、燃料電池はその有効性を持っている。

『2011年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望(下巻)』では主要燃料電池としてPEFC、SOFC、DMFCに注目し、それらの主要スタック部品を対象にしている。分析には燃料電池タイプ(3タイプ)、需要分野(5区分)、エリア(4エリア)の軸を用意し長期予測を行っている。燃料電池車は、まだ見ぬ卵の状態であるが部品メーカーの注目度は非常に高い。富士経済では2025年時点での主要スタック部品のうちPEFCスタック部品は6割強、燃料電池車向けは4割と予測している。下巻では水素ステーションにも注目しており、自動車燃料として水素が普及すれば水素利用が身近になり、長期的には自動車以外での利用が進むとみている。

今回の市場レポートは海外市場も含めたスタック部品の市場動向を対象にしているが、日本の部品メーカーの中には既に海外市場が主力になっているケースもあり、グローバル市場展開が進みつつある。震災によるサプライチェーンの混乱に関する報道でもみられたように、日本の燃料電池部品メーカーも海外システムメーカーに欠かせないモノを供給している。

燃料電池市場の規模拡大に現実味が増すほどに、部品価格の値下げ圧力も強くなり、市場拡大を優先して低価格化に苦心する部品メーカーも多い。2015年頃までの供給力は確保されているが、その後の設備投資をどのタイミングで決断するかは、どのメーカーもまだ判断していない。現状は期待と覚悟が交錯している。長期スタンスでの規模拡大が期待できる市場であるとみており、メーカー各社の踏ん張りに期待したい。


最後になりましたが、今回のスタック部品市場の予測・分析にあたり多くの皆様のご協力を頂くことができ、心より感謝申し上げます。また、根気と熱意に溢れる皆様から伺いました多くのインテリジェンスに、最先端領域における「開発の意地」を拝見いたしました。国産技術による海外市場展開を見据え、今後の皆様のますますのご活躍に期待申し上げます。

本書が今後の事業戦略、技術開発の一助となれば幸いに存じます。

2011年9月
富士経済
大阪マーケティング本部
電池プロジェクト

調査目的

本調査レポートでは上巻において分析した主要国における需要分野別燃料電池システム市場をベースに、燃料電池システムをタイプ別に区分し、さらにタイプ別の主要燃料電池スタック部品の市場分析を行うことを目的としている。また、燃料電池車の普及に欠かせない水素インフラとして水素ステーションも対象に今後の整備見通しを予測・分析する。
また、各市場分析を通じて、燃料電池関連部品などの開発・販売に関わるメーカー、エネルギー事業者、研究機関、業界団体など市場形成に関わる方々にとって有用な情報を提供することを目的とする。

調査対象範囲

対象エリア

エリア 日本 アジア 北米 欧州
対象国 日本 韓国、中国 アメリカ
カナダ
イギリス、ドイツ、イタリア、デンマーク、
ノルウェー、フィンランド

主要スタック部品

燃料電池システム 主要スタック部品
PEFCシステム 電極材、電解質、セパレータ、ガス拡散層(GDL)
SOFCシステム 電極材(アノード、カソード)、電解質、
金属インターコネクタ/金属セパレータ
DMFCシステム 電極材、電解質、セパレータ、ガス拡散層(GDL)

調査項目

総括・集計編

  • 1.燃料電池市場概観と長期見通し(PEFC、SOFC、DMFC)
  • 2.主要スタック部品市場見通し
  • 3.主要スタック部品のスタック搭載量
  • 4.主要スタック部品平均単価見通し
  • 5.燃料電池システム出荷見通し
  • 6.日本の燃料電池システム市場出荷規模比較(2010年、2015年、2020年、2025年)
  • 7.水素ステーション市場
  • 8.主要スタック部品市場見通し
  • 9.エリア別部品市場
  • 10.主要スタック部品市場データ一覧(240セグメント別)

個別市場編

PEFC部品
  • 1 PEFC電極触媒(電極材)
  • 2 PEFC電解質
  • 3 PEFCセパレータ
  • 4 PEFCガス拡散層(GDL)
SOFC部品
  • 5 SOFC電極材(アノード)
  • 6 SOFC電極材(カソード)
  • 7 SOFC電解質
  • 8 SOFC金属インターコネクタ/金属セパレータ
DMFC部品
  • 9 DMFC電極触媒(電極材)
  • 10 DMFC電解質
  • 11 DMFCセパレータ
  • 12 DMFCガス拡散層(GDL)
水素ステーション
  • 13 水素ステーション

調査期間

2011年4月~2011年9月

調査主体

株式会社富士経済 大阪マーケティング本部 電池プロジェクト

目次

I 総括・集計編

  • 1.主要燃料電池(PEFC、SOFC、DMFC)、主要スタック部品の世界市場(主要11カ国) (1)
  • 2.エリア別市場(燃料電池システム、主要スタック部品、水素ステーション)
  • 2-1 日本 (2)
  • 2-2 アジア (3)
  • 2-3 北米 (4)
  • 2-4 欧州 (5)
  • 3.スタックコスト試算・分析(日本市場) (7)
  • 4.主要スタック部品のスタック搭載量(日本市場)
  • 4-1 PEFC部品 (9)
  • 4-2 SOFC部品 (10)
  • 4-3 DMFC部品 (11)
  • 5.スタック主要部品国内出荷単価見通し(日本市場)
  • 5-1 PEFC電極材 (12)
  • 5-2 PEFC電解質 (12)
  • 5-3 PEFCセパレータ (13)
  • 5-4 PEFC GDL (13)
  • 5-5 SOFCアノード (14)
  • 5-6 SOFCカソード (14)
  • 5-7 SOFC電解質 (15)
  • 5-8 SOFC金属セパレータ/インターコネクタ (15)
  • 5-9 DMFC電極材 (16)
  • 5-10 DMFC電解質 (16)
  • 5-11 DMFCセパレータ (17)
  • 5-12 DMFC GDL (17)
  • 6.燃料電池システム市場規模(kW)順位比較(2010年、2015年、2020年、2025年) (18)
  • 7.燃料電池システム市場集計
  • 7-1 タイプ×分野<台数> (20)
  • 7-2 タイプ×分野<kW> (21)
  • 7-3 タイプ×エリア<台数> (22)
  • 7-4 タイプ×エリア<kW> (23)
  • 7-5 分野×タイプ<台数> (24)
  • 7-6 分野×タイプ<kW> (25)
  • 7-7 エリア×タイプ<台数> (26)
  • 7-8 エリア×タイプ<kW> (27)
  • 8.主要スタック部品市場規模(金額)順位比較(2010年、2015年、2020年、2025年) (28)
  • 9.主要スタック部品市場集計
  • 9-1 PEFC部品市場{部品×分野<金額><数量>、部品×エリア<金額><数量>} (31)
  • 9-2 SOFC部品市場{部品×分野<金額><数量>、部品×エリア<金額><数量>} (35)
  • 9-3 DMFC部品市場{部品×分野<金額><数量>、部品×エリア<金額><数量>} (39)
  • 10.燃料電池システム市場データ一覧(120セグメント)
  • 10-1 PEFCシステム<金額> (43)
  • 10-2 SOFCシステム<金額> (44)
  • 10-3 DMFCシステム<金額> (44)
  • 10-4 MCFCシステム<金額> (45)
  • 10-5 PAFCシステム<金額> (45)
  • 10-6 その他FC(アニオン型、バイオFC含む)<金額> (45)
  • 10-7 燃料電池システム市場合計<金額> (45)
  • 10-8 PEFCシステム<台数> (46)
  • 10-9 SOFCシステム<台数> (47)
  • 10-10 DMFCシステム<台数> (47)
  • 10-11 MCFCシステム<台数> (48)
  • 10-12 PAFCシステム<台数> (48)
  • 10-13 その他FC(アニオン型、バイオFC含む)<台数> (48)
  • 10-14 燃料電池システム市場合計<台数> (48)
  • 10-15 PEFCシステム<kW> (49)
  • 10-16 SOFCシステム<kW> (50)
  • 10-17 DMFCシステム<kW> (50)
  • 10-18 MCFCシステム<kW> (51)
  • 10-19 PAFCシステム<kW> (51)
  • 10-20 その他FC(アニオン型、バイオFC含む)<kW> (51)
  • 10-21 燃料電池システム市場合計<kW> (51)
  • 11.主要スタック部品市場データ一覧(240セグメント)
  • 11-1~4 PEFC部品<金額> (52-53)
  • 11-5~8 SOFC部品<金額> (54-55)
  • 11-9~12 DMFC部品<金額>(56-57)
  • 11-13 主要スタック部品市場合計<金額> (58)
  • 11-14~17 PEFC部品<数量> (59-60)
  • 11-18~21 SOFC部品<数量> (61-62)
  • 11-22~25 DMFC部品<数量> (63-64)
  • 12.水素ステーション市場 (65)

II 個別市場編

主要スタック部品
  • PEFC部品
  • 1 PEFC電極材 (67)
  • 2 PEFC電解質 (77)
  • 3 PEFCセパレータ (89)
  • 4 PEFCガス拡散層(GDL) (99)
  • SOFC部品
  • 5 SOFC電極材(アノード) (109)
  • 6 SOFC電極材(カソード) (115)
  • 7 SOFC電解質 (121)
  • 8 SOFC金属インターコネクタ/金属セパレータ (128)
  • DMFC部品
  • 9 DMFC電極材 (135)
  • 10 DMFC電解質 (140)
  • 11 DMFCセパレータ (146)
  • 12 DMFCガス拡散層(GDL) (151)
  • 水素ステーション
  • 13 水素ステーション (157)

【調査項目】

【スタック部品市場】
 1.製品定義
  (1)対象製品範囲
  (2)製品特性
 2.市場規模推移・予測(世界)
  ・世界市場見通し<数量、金額>
   (分野別、2009年~2025年)
  ・エリア別出荷見通し<数量>
   (日本、アジア、北米、欧州、
   2009年~2025年)
  ・分野別出荷見通し<数量>
 3.市場規模推移・予測(国内)<数量、金額>
  (分野別、2009年~2025年)
 4.市場展開
  ・最新動向
  ・メーカーシェア・出荷動向
 5.出荷単価見通し(国内)
  ・分野別出荷単価見通し(2009年~2025年)
 6.部品搭載量見通し(国内)
  ・分野別部品搭載量見通し
  (出力あたり搭載量、1台あたり搭載量)
 7.技術開発動向
  ・性能、コスト、耐久性、信頼性
 8.主要製品・開発品
  ・部品メーカー製品、研究機関研究成果
  (製品ラインアップ、スペックなど)
 9.主要プレーヤー
  ・主要プレーヤー名称、参入領域、取り組み内容
【水素ステーション】
 1.製品定義
  (1)対象製品範囲
  (2)製品特性
 2.市場規模推移・予測(世界)
  ・世界市場見通し<数量、金額>
  (エリア別、2009年~2025年)
 3.市場規模推移・予測(国内)
  <数量、金額>
  (タイプ別規模別、2009年~2025年)
 4.市場展開
  ・最新動向 
 5.建設コスト見通し(国内)
  ・タイプ部別規模別建設コスト見通し
  (2009年~2025年)
 6.主要プレーヤー
  ・主要プレーヤー名称、参入領域、
  取り組み内容

※ 調査項目は、各調査対象により若干異なります