2012 EV・HEV用プラスチック市場の現状と将来展望

2012 EV・HEV用プラスチック市場の現状と将来展望

価格 97,000円+税 出版社 富士経済
発刊日 2012年1月11日 体裁 A4版 300ページ

はじめに

2012年に入り、EV/HEVの普及拡大する勢いが増している。今や環境対応は自動車メーカーにとって差し迫った課題であり、欧米系・中国・韓国系自動車メーカーも生産計画を相次いで発表している。

自動車全体の生産台数の伸び率が、世界で年率3~5%程度に留まるのに対し、EV/HEVの伸び率は、2012年で200%前後に達すると予測される程、指数関数的に急成長している。今後EV/HEVは次世代スマートグリッド・スマートハウスと緊密に連携しインフラ用としての活用も広がるため、関連機器・部材には更なる高機能化と部品点数の拡大が期待できる。

こうした情勢は、当然ながら、自動車用プラスチック市場全体にも影響を及ぼし始めている。
例えば、動力源が電気へと移り変わることで、電装品用の樹脂部品ニーズが劇的に増加する。既にモーターやコンバーター、電池・バッテリー向けのコネクタやケース、ハーネス類が増加することで、PBTやPPS、SPS等には新規需要が発生している。今後、ステアリングの電動化やワイヤーハーネスのニーズが高まることで、被覆用樹脂が増加することも期待される。
また世界的な燃費・排ガス規制の厳格化に伴い、樹脂化による車体軽量化の動きにも追い風が吹いて来ている。EV/HEVはバッテリー重量が重く燃費効率の改善は喫緊の課題であるため、欧米ではグレージング用PCの需要を拡大する契機にもなっている。日本・欧米系自動車メーカーには、金属の樹脂化を促進する上でCFRPの採用を本格化する動きも見られる。
一方、EV化に伴うマイナス要素も出て来ている。例えばエンジンルームや燃料系部品がなくなることで、インテークマニホールド用のPAを始め、POMやフッ素樹脂等が主な用途先を失う懸念が現実となっている。

今やEV/HEV化に伴うプラスチック需要の変化は無視できず、樹脂関連メーカーには早い段階から変化の胎動を把握する必要性が増している。特に、自動車用プラスチック市場の全体像と、EV/HEV化の影響及び将来動向を調査・分析することが重要である。

上記課題を踏まえて現状の市場動向を正確に把握するため、本書では<樹脂編>と<部位編>に分けて、それぞれの市場を把握できる構成としている。
<樹脂編>では、汎用樹脂(4品目)・汎用エンプラ(7品目)・スーパーエンプラ(6品目)・エラストマー(5品目)・熱硬化性樹脂(5品目)、その他(2品目)の合計29品目を取り上げた。また、競合素材の金属についても「アルミニウム合金」と「高張力鋼板(ハイテン)」の2品目についても特別に調査することにしている。
<部位編>では、合計10品目(エンジンルーム、電気・電子部品、電池・バッテリー、光学部品、燃料系部品、機構部品、機能部品、車体・骨格、内装、外装)の樹脂使用実態を網羅している。
尚、対象車種については、全自動車用、HEV用、EV用について、それぞれ樹脂・部位の使用実態を比較・分析できる内容とした。

本書を活用することで、自動車用プラスチックの全体像のみならず、部位別・樹脂別にも市場動向を把握できる内容としている。そのため当該市場で生産・販売・開発等に携わる方々にとって本書が有用な情報源足りうることを切に願う次第である。

尚、当資料の刊行に当たり、業界関係者の皆様方から多大なるご協力を頂きました。末筆ながら、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

2012年1月
株式会社 富士経済
東京マーケティング本部
第二事業部 ケミカル&マテリアルグループ

調査の目的

全自動車用およびEV・HEV用プラスチック市場について、用途・地域別の需要動向とメーカーの実態を調査


調査ポイント

  • 全自動車用・EV・HEV用のプラスチック市場を把握し、地域と部位別の採用実態を各々数値化する
  • 車種(全自動車・EV・HEV) 別、樹脂別、部位別にクロス分析
  • EV/HEV化により成長/鈍化する樹脂とその要因
  • 注目材料として、CFR(T)P・バイオプラスチック・競合素材(アルミ合金、高張力鋼板)の最新動向

調査対象品目

部位編

分類 品  目 対象車種
部位
1. エンジンルーム
2. 電気・電子部品
3. 電池・バッテリー
4. 光学部品
5. 燃料系
6. 機構部品
7. 機能部品
8. 車体・骨格
9. 内装
10. 外装
日本

樹脂・競合素材編 ※自動車用を調査対象とする

分類 品  目 対象車種
汎用樹脂 PP、ABS、PVC、PMMA 全自動車用
HEV用
EV用
汎用エンプラ PC、POM、PBT、PA6、PA66、m-PPE、GF-PET
スーパーエンプラ PA11・12、芳香族PA(PA6T、9T)、PPS、SPS、LCP、フッ素樹脂
エラストマー TPO、TPS、TPU、TPC、TPVC
熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂(SMC、BMC)、シリコーン
その他樹脂 CFRP(炭素繊維プラスチック)、バイオプラスチック(PLA等)
競合素材(金属) アルミニウム合金、高張力鋼板

調査方法

  • 弊社専門調査員による対象企業及び関連企業・団体などへの面接取材を基本とした情報収集を行う。
  • 販売数量や販売金額などの数値は有価証券報告書などの提出のある企業はそれに準拠し、その他の企業もしくは限定できないものについては弊社調査員による推定値。また特に断りのない限りメーカー出荷数量、メーカー出荷金額として提示。
  • 各カテゴリーの数値は年次ベース(1~12月)とする。

調査期間

2011年10月~2011年12月



調査担当

(株)富士経済 東京マーケティング本部 第二事業部 ケミカル&マテリアルグループ

目次

[A]総括・集計編 (1)

  • 1. 自動車(普通車・EV/HEV)用プラスチック市場の全体動向 (3)
  • 1)全自動車用プラスチックの世界市場 (3)
  • 2)EV/HEV用プラスチックの世界市場 (3)
  • 2. 樹脂種類別(全自動車・EV・HEV用)の販売量・単位使用量と分析 (4)
  • 3. 自動車用プラスチック市場の全体像 (5)
  • 1) 全自動車用 (5)
  • 2) ガソリン車(ICE)用 (5)
  • 3) HEV用 (6)
  • 4) EV用 (6)
  • 5) EV/HEV用 (7)
  • 4.世界の自動車生産台数の推移と予測 (8)
  • 5.各地域(日本・アメリカ・欧州)の燃費規制動向 (9)
  • 1)各地域の燃費規制動向 (9)
  • 1-1) 日本 (9)
  • 1-2) アメリカ (9)
  • 1-3) 欧州 (9)
  • 2)燃費規制強化による各種自動車(ICE、HEV、EV)向けプラスチック市場の拡大要因 (10)
  • 6. EV・HEV化によるプラスチック使用量の変化 (11)
  • 1) HEV化によるプラスチック使用量の変化 (11)
  • 2) EV化によるプラスチック使用量の変化 (12)
  • 7. 一台当たりプラスチック使用量の分析(車種別・部位別・樹脂別)  (13)
  • 1) 部位別 (13)
  • 2) 樹脂種類別 (13)
  • 2-1) 汎用樹脂 (14)
  • 2-2) エンプラ (14)
  • 2-3) スーパーエンプラ (15)
  • 2-4) エラストマー (15)
  • 2-5) 熱硬化樹脂 (16)
  • 2-6) その他 (16)
  • 3)金属(参考)  (17)
  • 8.自動車用プラスチックの市場推移と予測(2010年実績~2016年予測) (18)
  • 1) 汎用樹脂 (18)
  • 2) エンプラ (18)
  • 3) スーパーエンプラ (19)
  • 4) エラストマー (19)
  • 5) 熱硬化性樹脂 (20)
  • 6) その他 (20)
  • 9.HEV用プラスチックの市場推移と予測(2010年実績~2016年予測) (21)
  • 1) 汎用樹脂 (21)
  • 2) エンプラ (21)
  • 3) スーパーエンプラ (22)
  • 4) エラストマー (22)
  • 5) 熱硬化性樹脂 (23)
  • 6) その他 (23)
  • 10.EV用プラスチックの市場推移と予測(2010年実績~2016年予測) (24)
  • 1) 汎用樹脂 (24)
  • 2) エンプラ (24)
  • 3) スーパーエンプラ (25)
  • 4) エラストマー (25)
  • 5) 熱硬化性樹脂 (26)
  • 6) その他 (26)
  • 11. 部位別の需要動向分析(車種別)  (27)
  • 1) 部位別車種別需要動向 (27)
  • 2) 部位別樹脂需要動向 (28)
  • 12. 樹脂別販売数量・販売金額一覧 (30)
  • 1) 全自動車用・販売数量一覧 (30)
  • 2)  〃   ・販売金額一覧 (32)
  • 3) HEV用・販売数量一覧 (34)
  • 4)  〃  ・販売金額一覧 (36)
  • 5) EV用・販売数量一覧 (38)
  • 6) 〃 ・販売金額一覧 (40)
  • 7) EV/HEV用・販売数量一覧 (42)
  • 8) 〃  ・販売金額一覧 (44)
  • 13. 地域別販売数量一覧(車種別)  (46)
  • 1) 全自動車用 (46)
  • 2) ガソリン車(ICE)用 (47)
  • 3) HEV用 (48)
  • 4) EV用 (49)
  • 5) EV/HEV用 (50)
  • 14. 樹脂・部位別販売数量一覧  (51)
  • 1) 全自動車用 (51)
  • 2) ガソリン車(ICE)用 (52)
  • 3) HEV用 (53)
  • 4) EV用 (54)
  • 5) EV/HEV用 (55)

[B]部位編 (57)

  • 1.エンジンルーム (59)
  • 2.電気・電子部品 (64)
  • 3.電池・バッテリー (69)
  • 4.光学部品 (73)
  • 5.燃料系部品 (77)
  • 6.機構部品 (80)
  • 7.機能部品 (85)
  • 8車体・骨格 (88)
  • 9.内装 (91)
  • 10.外装 (96)
調査項目
 1. 樹脂別の主要部品例※
 2. 樹脂別需要動向(全自動車・HEV・EV別)
  1) 樹脂別販売量と一台あたり使用量※
  2) 樹脂別販売比率
   1) 自動車用全体  2) HEV  3) EV
  3) 樹脂の使用動向
 3. EV・HEV用主要自動車部品メーカー例
 4. その他
 ※金属(アルミニウム合金、高張力鋼板)についても記載

[C]樹脂・競合素材編※ (101)

※自動車用のみを対象としている

<汎用樹脂>
  • 1. PP (103)
  • 2. ABS (110)
  • 3. PVC (118)
  • 4. PMMA (124)
<エンプラ>
  • 5. PC (130)
  • 6. POM (137)
  • 7. PBT (143)
  • 8. m-PPE (150)
  • 9. GF-PET (156)
  • 10. PA6 (162)
  • 11. PA66 (169)
<スーパーエンプラ>
  • 12. PA11・12 (175)
  • 13. 芳香族PA(PA6T・9T) (181)
  • 14. PPS (187)
  • 15. SPS (194)
  • 16. LCP (200)
  • 17.フッ素樹脂 (205)
<エラストマー>
  • 18. TPO(架橋型、s-TPO、RTPO) (211)
  • 19. TPS (219)
  • 20. TPU (224)
  • 21. TPC  (230)
  • 22. TPVC (236)
<熱硬化性樹脂>
  • 23. エポキシ樹脂 (241)
  • 24. フェノール樹脂 (247)
  • 25. ポリウレタン樹脂 (253)
  • 26. 不飽和ポリエステル樹脂 (259)
  • 27. シリコーン (266)
<その他>
  • 28. CFRP(炭素繊維強化プラスチック) (272)
  • 29. バイオプラスチック(PLA等) (281)
<競合素材(金属)>
  • 30. アルミニウム合金 (287)
  • 31. 高張力鋼板 (293)
調査項目
 1.製品概要
  1) 特徴・性能
  2) 参入メーカー
  3) EV・HEVの一台あたり使用量
 2.自動車用及びEV・HEV用の世界市場規模推移と今後の予測
 (2010年~2016年)
  1) 自動車用全体(一般車・EV・HEV・他/世界) 
  2) EV・HEV用(世界)
 3. 地域別需要構成(全自動車用、EV・HEV用)
  (地域区分:日本、中国、その他アジア、アメリカ、ヨーロッパ、その他)
 4.部位別需要構成(全自動車用、EV・HEV用)
  1) 部位別販売量(世界) 
  2) 部位別の採用部品
 5.参入メーカーシェア(自動車用全体、EV/HEV用)
  1) 自動車全体(世界)
  2) EV/HEV用(世界) 
 6.価格動向
 7.EV/HEV対応グレードの動向、技術的な課題点、等
 8.新規開発動向
 9.今後の見通し

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