調査概要
調査テーマ
『通販・e-コマースビジネスの実態と今後2022』
~コロナ禍で急伸する通信販売市場の最新動向とポスト・コロナの展望~
調査ポイント
1)カタログ通販、テレビ通販、EC(e-コマース:電子商取引のうち、物販について本資料ではECと記載する)などを含めた通販・e-コマース市場の実態を通販形態別/商品カテゴリー別の市場規模や各参入企業のケーススタディを通じて明らかにすることで、今後の市場/通販形態/商品カテゴリーなどのトレンドを探る。
2)2022年版では、カテゴリーの再編と新設を行うとともに、注目市場としてネットスーパー、オンライン旅行サービス、CtoC向けサービスを展開するメルカリ、BASEを分析した。
調査対象
1)自社物流を使用せず宅配業者に配送を委託している事業を“通販”と定義し、ネットスーパー以外で自社物流を利用した事業については“宅配”として本稿対象外とした。
2)2021年版まではPC/タブレットPC/スマートフォン/フィーチャーフォンを受注形態とする通販を“EC”と呼称し、通販形態別ではEC実績として算出していたが、2022年版ではEC実績をPC/スマートフォン/フィーチャーフォン※の3形態に再分類し分析を行った。
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通販形態 | 分類 |
カタログ通販 | 総合通販、百貨店系通販 専門通販(食品・生鮮品、健康食品・医薬品、アパレル、他) |
テレビ通販 | テレビ通販専門局、番組型ホームショッピング インフォマーシャル、スポット広告型テレビ通販 |
ラジオ通販 | ラジオ通販 |
EC | 仮想ショッピングモール、総合通販、百貨店系通販 専門通販(自社サイトでの運営)、小売店宅配(ネットスーパー) |
その他 | 各社の通販事業に含まれる頒布会、催事販売などを含む |
※ 従来型の携帯電話(ガラケーなどと呼称される端末)を本稿では“フィーチャーフォン”と分類する。
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<仮想モールケーススタディ掲載企業>
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モール名 | 展開企業名 | 概要 |
Amazon.co.jp | アマゾンジャパン | 自社通販実績と「Amazon マーケットプレイス」流通金額の合計 |
楽天市場 | 楽天 | 「楽天市場」の流通金額。自社通販「楽天ブックス」や「楽天24」、「楽天ファッション」等の実績を含む |
Yahoo!ショッピング、PayPayモール | ヤフー | 「Yahoo!ショッピング」、「PayPayモール」の流通金額 |
Qoo10 | eBay Japan | 「Qoo10」の流通金額 |
au PAY マーケット | auコマース&ライフ | 「au PAY マーケット(旧:「au Wowma!」)」の流通金額 |
市場範疇
<市場定義>
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通販・e-コマース (物販) | <対象> カタログ、テレビ、ラジオ、PC、スマートフォン、フィーチャーフォンなどを主軸の媒体として、一般消費者に向けて商品・製品を販売・提供する事業 |
<対象外> 法人・団体を顧客の中心とした事業、金融関連を中心とした事業内容の企業、及び全国の生協通信教育・講座、サービス・デジタルコンテンツ |
<商品カテゴリー>
・2022年版ではカテゴリーの再分類を行い、従来まで「健康食品・医薬品」でまとめていたカテゴリーを「健康食品」「医薬品」でそれぞれまとめた。また「ビューティ 他」でまとめていた化粧品を「化粧品」として単独で市場を掲載し、美容・健康関連器具については、家電は「家電製品・パソコン」に雑貨類は「生活雑貨」にそれぞれ包括した。新たなカテゴリーとして「家具・収納・インテリア」を新設した。
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分 類 | 品 目 |
食品・生鮮品 | 加工食品、菓子類、酒類、飲料、自然食、水産物、農産物 など |
健康食品 | 健康食品、サプリメント |
化粧品 | 化粧品 |
医薬品 | 医薬品(一般用医薬品) |
生活雑貨 | 家庭用品、トイレタリー(化粧品を除く)、食器、台所用品、美容・健康雑貨 など |
アパレル | 婦人服、紳士服、子供服、ベビー服、服飾雑貨、宝飾品 など |
家電製品・パソコン | 家電類、パソコン本体、パソコン周辺機器、パソコンソフト など |
書籍・ソフト | 書籍、雑誌、音楽・映像ソフト など |
家具・インテリア・寝具 | 家具、収納用品、カーテン、カーペット、インテリア用品、ベッド、寝具、布団 など |
その他 | ペット関連グッズ、ホビー関連グッズ、玩具、ゲーム、スポーツ用品、アウトドア用品、文具、カー用品、ガーデニング用品 など |
<商品カテゴリー別の通販形態別>
仮想ショッピングモール(卸通販分)は、以下を対象とする。
Amazon.co.jp(自社通販分)、楽天(楽天24)、アスクル(LOHACO)、au PAYマーケット
~本調査での健康食品の定義~
本調査における健康食品は、健康・半健康状態にある者、あるいは軽い疾病状態にある者が、健康(Health)の維持増進・回復の目的/美容(Beauty)の目的で飲食する食品を指し、機能性成分を添加、強化し効能・効果(機能性)を明記する食品、効能・効果(機能性)を期待できる食品など、弊社が「H・Bフーズ」対象とする商品は全て対象に含める。剤型としては、一般加工食品形状、ドリンク形状、錠剤、顆粒、粉末などの錠剤形状の商品が該当する。
※ 特定保健用食品、機能性表示食品は全て対象とする。
※ 雑穀米、玄米などの米類は対象外とする。
※ 健康茶は健康訴求を明記したもの及び健康食品・美容ブランドからラインナップする商品のみ対象に含める。
調査方法
・弊社専門調査員による対象企業及び関連企業・団体などへの面接取材による情報収集を行った。
・販売金額などは有価証券報告書など提出のある企業についてはそれに準拠し、その他の企業については弊社専門調査員による推定値とした。また特に断りのない限り、発売元出荷(小売)金額として表示した。
・なお、マーケットスケールの算出は年次(1~12月)ベースとし、ケーススタディでの実績は各社の決算期ベースに沿って算出した。本資料では2021年のマーケットスケールは確定値として算出しているものの、調査期間の関係から次年版で確定値の修正を行うこともある。
調査期間
2021年12月~2022年2月
調査担当
株式会社富士経済 東京オフィス コスメティックスビジネスユニット