調査概要
調査テーマ
『SDGs時代の化粧品容器・パッケージの展望』
~サーキュラーエコノミー実現を目指すコスメ業界の最新動向~
企画の背景と目的
●近年、大手化粧品メーカーではサステナブル(持続可能)な製品づくりが強化されている。特に容器・パッケージへの取組みは顕著
で、脱プラスチック化やリユース・リフィル可能な素材を採用する循環型サプライチェーンや資源の回収・リサイクルといったサー
キュラーエコノミーを目指した取り組みが国内外において試行されている。
●2021年4月に経済産業省は「化粧品産業ビジョン」を公表し、ブランド・イメージがビジネスを大きく左右する産業では企業や商品
の選択基準にSDGs(持続可能な開発目標)の取組みやGuilt-free(注)といった視点は重要であることを明文化した。製造から使
用・廃棄までのライフサイクルの各段階においてごみ問題への具体的な対応が急務であり、今後は日本国内でも業界全体でプラス
チックの資源循環に向けた一層の対策を講じることが求められている。
●本調査企画では、主要団体、原料メーカー、容器メーカー・商社、化粧品メーカーを対象に化粧品容器・パッケージのエコ化および
原料の代替素材に対する取組みや市場動向を調査することで、SDGsに向けて注目が高まるサステナブルな化粧品容器・パッケージの
方向性、さらにはサーキュラーエコノミーを実現したビジネス(資源循環型モデル)の展望を提示することを主たる目的とした。
調査ポイント
▶対象品目ごとの環境対策の動向、バイオプラスチックや紙などの採用動向、リサイクルの実態を明確化
▶化粧品メーカーの主な採用動向を把握
▶サーキュラー・エコノミーを実現した新たな仕組みを提示
調査対象
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区分 | 内容 |
(A) 対象品目 | 1.ボトル容器 2.押出チューブ 3.ラミネートチューブ 4.ジャー容器
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(B) 素材 | ●ポリエチレン(PE) ●ポリプロピレン(PP) ●ポリエチレンテレフタレート(PET) ●ガラス ●アルミニウム ●バイオプラスチック ●紙etc.
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(C) 団体・メーカー | 関連団体、原料メーカー、容器・成型メーカー/商社、化粧品メーカー
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調査方法
富士経済 専門調査員による直接ヒアリング(一部、間接取材)を中心に、Web等によるデスクサーベイを実施した。
調査期間
2021年11月~2022年3月
調査担当
株式会社富士経済 東京オフィス コスメティックスビジネスユニット