電動自動車関連市場の現状と将来展望 2012

電動自動車関連市場の現状と将来展望 2012

~激動するエコカー市場を「完成車・部品」「インフラ」「技術」「エリア」「派生ビジネス」の観点から徹底分析~

価格 130,000円+税 企業名 富士経済
発刊日 2012年05月31日 体裁 A4版 279ページ

はじめに

 日本国内において、2011年の自動車の新車販売に占めるハイブリッド車(HEV)の比率は1割を超えた。日産自動車が発売した電気自動車(EV)である「LEAF」は当初計画を下回るものの、発売後1年間の販売としてはトヨタ自動車「(初代)Prius」の2倍にあたる販売台数となった。また、両車種の中間的な位置付けにあたるプラグインハイブリッド車(PHEV)は「Chevrolet Volt(米・GM社)」に続き、日本国内においても「プリウス プラグイン」として発売が開始された。HEVはより身近になり、EVやPHEVは静粛性や反応性の良い加速感など新たな自動車の価値観を携えて概ね順調な滑り出しとなったと言える。

 一方で、「エコカー」を取り巻く環境も変化してきている。日本では低燃費を売りにした「第3のエコカー」などとも呼ばれるガソリンやディーゼル燃料を使用するICE車(内燃機関車)が注目を集めており、電動自動車との競合が一層激しくなる見込みだ。

 海外においては、各地域の特性が出てくるが、欧州・インド市場などではディーゼル車、ブラジルではバイオエタノール車がそれぞれ主流を占めており、自動車メーカー各社も先進国・新興国・各種規制を睨んだ地域戦略が求められている。

 充電インフラ市場においては、日本と欧米との規格主導権争いが続く中で、中国が独自路線を選択した。今後の電動自動車市場における普及拡大を見据えれば、どちらを選ぶかではなく、技術的な互換性確保が最重要テーマと考えられ、早期の歩み寄りが不可欠であると思われる。

 本調査資料は昨年刊行した資料名から一部改題し、「電動自動車関連市場の現状と将来展望」とした。

 近い将来、電動自動車市場(HEV、PHEV、EV、FCV(燃料電池車))は単一市場向け戦略ではなく、自動車メーカーにおける先進国/新興国戦略さらに完成車を利用した派生ビジネスなど新たな観点が必要となるはずである。そこで、完成車市場、充電インフラ市場、バッテリー市場などのベース情報に加えて、先進国/新興国の主要各国の市場特性や、部品市場、技術開発動向など、多角的に詳細な普及予測を行い、これらに基づく電動自動車市場動向を明らかにすることを目的とした。

 また、電動自動車は単なる「乗り物」としての位置付けから、V2H/V2Gなど「つながる車」としての新たな価値を創造しつつある。このような背景から、新たなビジネスを構築しつつある異業種にも焦点を当て、電動自動車の今後の位置付けがどのように変化するかを予測している。

 本調査資料が電動自動車関連ビジネスにおける今後の普及拡大に寄与することを願うとともに、各社の事業戦略の基礎データとして活用頂ければ幸いである。

 末筆ながら、今回の資料作成にあたり、多忙な時期にご協力を賜りました関連企業、団体の皆様に厚くお礼を申し上げます。

2012年5月
株式会社 富士経済
大阪マーケティング本部 第一事業部

調査のポイント

  • 主要国別の電動自動車導入状況を比較し、EV普及のカギとなる充電インフラ市場動向に注目する。
  • 開発競争が激化する中、駆動系、電池・電源系、エアコン・冷却系といった構成部品の市場動向を明らかにする。また、技術予測を行い、開発ターゲットの明確化を行う。
  • 電動自動車導入による新たな派生ビジネスの創出可能性を探索する。
  • これらを踏まえて、HEV・PHEV・EVといった電動自動車市場と、低燃費ガソリン車やクリーンディーゼル車などを含む内燃機関車市場を多角的に調査・分析することにより、エコカーの本命を明確化する。

調査対象品目

電動自動車市場動向編
完成車市場 自動車インフラ市場
  • HEV(ハイブリッド車)
  • PHEV(プラグインハイブリッド車)
  • EV(電気自動車)
  • FCV(燃料電池車)
  • 電動トラック・バス
  • LEV(低速電気自動車)
  • 急速充電器
  • 普通充電器
  • バッテリー交換ステーション
  • 水素ステーション
主要各国事例編
  • 日本
  • 中国
  • インド
  • フランス
  • ドイツ
  • スペイン
  • 英国
  • 米国
  • ブラジル
部品市場編
駆動系 電池・電源系
  • 駆動用モータ
  • インバータ
  • パワートレイン用ECU
  • ハイブリッドトランスミッション
  • モータ用減速機
  • 電子制御ブレーキシステム
    (協調回生ブレーキシステム)
  • スタータジェネレータ
  • IGBTモジュール
  • フルSiCモジュール
  • インバータ平滑用コンデンサ
  • リチウムイオン二次電池
  • ニッケル水素電池
  • 車載用充電器
  • DC-DCコンバータ
  • バッテリーマネジメントECU
  • バッテリー電流センサ
  • MOS-FET
  • HEV/EV用リレー
エアコン・冷却系
  • エアコン用電動コンプレッサ
  • 電動ウォータポンプ
  • PTCヒータ
技術ロードマップ編 新規ビジネス探索編
  • パワーストレージ
  • 制御・通信技術
  • 昇降圧技術
  • エネルギー回生技術
  • 給電技術
  • 低消費電力化(カーエアコン)
  • V2H/V2G
  • 自動車関連 
  • 住宅・不動産関連
  • 通信関連
  • カーシェアリング・レンタカー関連
  • 流通関連
  • ホテル・観光関連
  • 資源・リサイクル関連
  • 金融関連

調査方法

弊社専門調査員による対象企業及び関連企業、業界団体等への面接取材を基本とした情報収集と電話ヒアリングをベースとする。


調査期間

2012年2月~2012年5月

目次

I. 市場総括分析編

  • 1.市場総括・ポイント整理 (1)
  • 2.電動自動車の市場ポジショニング分析 (3)
  • 3.電動自動車産業拡大に伴う産業構造分析 (4)
  • 4.電動自動車・インフラ市場ロードマップ (5)
  • 5.電動自動車関連技術ロードマップ(7)
  • 6.充電インフラ普及の現状と将来予測 (9)
  • 7.日本における充電関連システム・サービスの展開 (12)
  • 8.スマート化の対象としての電動自動車の方向性(V2G/V2H、スマート化/ICT化) (15)
  • 9.主要電動自動車メーカーの車種・エリア戦略分析 (18)
  • 10.主要各社の電動自動車ビジネス・バリューチェーン (20)
  • 11.電動自動車関連市場の今後の方向性 (21)
  • 12.品目別市場規模推移 (22)
  • 13.部品別価格動向 (27)
  • 14.エリア別市場規模推移 (28)
  • 15.メーカーシェア一覧 (37)
  • 16.主要部品供給関係一覧 (45)
  • 17.参入企業一覧 (48)

II. 電動自動車市場動向編

<完成車市場>
  • 1.1.HEV(ハイブリッド車) (57)
  • 1.2.PHEV(プラグインハイブリッド車) (63)
  • 1.3.EV(電気自動車) (69)
  • 1.4.FCV(燃料電池車) (75)
  • 1.5.電動トラック・バス (79)
  • 1.6.LEV(低速電気自動車) (83)
【 共通調査項目 】 ※一部の品目で異なることがある。
 1. 製品概要・定義
 2. W/W市場規模推移・予測(2009年~2015年、2020年、2025年)
 3. エリア別市場規模推移・予測(2009年~2015年、2020年、2025年)
 4. メーカーシェア(2011年実績、2012年見込)
 5. 主要車種投入計画
 6. 主要エリア別市場概況
<自動車インフラ市場>
  • 2.1.急速充電器 (87)
  • 2.2.普通充電器 (93)
  • 2.3.バッテリー交換ステーション (99)
  • 2.4.水素ステーション (103)
【 共通調査項目 】 ※一部の品目で異なることがある。
 1. 製品概要・定義
 2. W/W市場規模推移・予測(2009年~2015年、2020年、2025年)
 3. エリア別市場規模推移・予測(2009年~2015年、2020年、2025年)
 4. メーカーシェア(2011年実績、2012年見込)
 5. 主要製品概要
 6. 参入企業一覧

    III. 主要各国事例編

    • 1.対象国別基本データ (107)
    • 2.対象国別自動車販売・インフラ普及データ (108)
    • 3.対象国別主要政策/プロジェクト一覧 (109)
    • 4.国別自動車/充電インフラ市場規模・予測 (114)
    • 日本 (114)
    • 中国 (115)
    • インド (116)
    • フランス (117)
    • ドイツ (118)
    • スペイン (119)
    • 英国 (120)
    • 米国 (121)
    • ブラジル (122)

    IV. 部品市場編

    <駆動系>
    • 1.1.駆動用モータ (123)
    • 1.2.インバータ (129)
    • 1.3.パワートレイン用ECU (135)
    • 1.4.ハイブリッドトランスミッション (141)
    • 1.5.モータ用減速機 (147)
    • 1.6.電子制御ブレーキシステム(協調回生ブレーキシステム) (153)
    • 1.7.スタータジェネレータ (159)
    • 1.8.IGBTモジュール (165)
    • 1.9.フルSiCモジュール (171)
    • 1.10.インバータ平滑用コンデンサ (177)
    <電池・電源系>
    • 2.1.リチウムイオン二次電池 (183)
    • 2.2.ニッケル水素電池 (189)
    • 2.3.車載用充電器 (195)
    • 2.4.DC-DCコンバータ (201)
    • 2.5.バッテリーマネジメントECU (207)
    • 2.6.バッテリー電流センサ (213)
    • 2.7.MOS-FET (219)
    • 2.8.HEV/EV用リレー (225)
    <エアコン・冷却系>
    • 3.1.エアコン用電動コンプレッサ (231)
    • 3.2.電動ウォータポンプ (237)
    • 3.3.PTCヒータ (243)
    【 共通調査項目 】
     1. 製品概要・定義
     2. 対象車種別搭載員数
     3. W/W市場規模推移・予測(2009年~2015年、2020年、2025年)
     4. エリア別市場規模推移・予測(2009年~2015年、2020年、2025年)
     5. 搭載車種別市場構成推移・予測(2011年、2015年、2020年、2025年)
     6. 価格動向
     7. メーカーシェア(2011年実績、2012年見込)
     8. 主要各社別事業体制
     9. 技術開発ロードマップ
     10. 参入企業一覧

    V. 技術ロードマップ編

    • 1.パワーストレージ (249)
    • 2.制御・通信技術 (251)
    • 3.昇降圧技術 (253)
    • 4.エネルギー回生技術 (255)
    • 5.給電技術 (257)
    • 6.低消費電力化(カーエアコン) (259)
    • 7.V2H/V2G (261)
    【 共通調査項目 】
     1.対象技術概要
     2.主要企業の取り組み事例
     3.技術進展推移・予測

    VI. 新規ビジネス探索編

    • 1.新規ビジネス概況 (263)
    • 2.自動車関連 (264)
    • 3.住宅・不動産関連 (266)
    • 4.通信関連 (268)
    • 5.カーシェアリング・レンタカー関連 (270)
    • 6.流通関連 (272)
    • 7.ホテル・観光関連 (274)
    • 8.資源・リサイクル関連 (276)
    • 9.金融関連 (278)
    【 共通調査項目 】
     1.新規ビジネス概要
     2.今後の方向性
     3.新規ビジネスへの展開

    サンプルPDF

    • リンク先のPDFはサンプルの為、数値及びグラフなどのデータは削除しております。
      本ページのサンプルPDFはFK-Mardsで使用しているPDFを表示します。

    データサービス(FK-Mards)

    • データでの部分利用をご要望の方は、弊社サービスである「FK-Mards(エフケイマーズ)」もご検討ください。
    • FK-Mards(エフケイマーズ)」は、富士経済グループが発刊するオリジナル市場調査レポートをインターネット経由でご提供するサービスです。1冊の調査資料を市場別に細分化しデータ化していますので、検索機能を使用することで検索ワードより、複数資料から横断的に必要なデータを抽出・取得できます。
    • データ収載分野も、電子部品・マテリアル・FA機器・食品・化粧品・医薬品・サービス産業など多岐に渡っており、様々なジャンルの有力参入企業に関する市場調査レポート、市場規模やシェア、チャネル動向などが把握できます。
    • 本サービスは法人向けの会員サービスとして入会金(税込:31,500円)及び基本料金をお支払いいただくことでデータをダウンロードできるユーザーIDをお渡ししております。インターネットを介したサービスのため、24時間いつでもご利用可能です。
    • サービスの詳細に関してはFK-Mardsサイトをご覧ください。

    サンプルPDFにすすむFK-Mards 初めての方へすすむ