一般用医薬品データブック 2012 No.1

一般用医薬品データブック 2012 No.1

価格 150,000円+税 企業名 富士経済
発刊日 2012年02月21日 体裁 A4版 295ページ

関連書籍
 ・一般用医薬品データブック 2012 No.2
 ・一般用医薬品データブック 2012 No.3

はじめに

2011年に発生した東日本大震災は東北地方を中心に人的、家屋の甚大な被害を与えただけでなく、経済面への打撃も大きなものがあった。

一般用医薬品業界でも、一部の生産工場が被害を受けたのをはじめとし、原材料、包材などの供給難、物流網の混乱などが生じ、通常の活動が大いに妨げられた。また、震災発生から2ヶ月ほどは広告活動の自粛がなされたため、マーケティング活動全般に停滞を強いられ、製品投入などの施策についても遅滞が生じた。さらには、生活者全体に自粛ムードが強まり、買い控え行動が目立つようになったことも一般用医薬品の消費動向に大きな影響を与えた。

前回版より収載品目を再編成し、店頭での棚割に対応したカテゴリー分類とし、従来のNo.1-4からなる4巻構成を、3巻構成へと変更した「一般用医薬品データブック」であるが、シリーズのNo.1では、ドリンク剤、疲労対策、女性関連、フットケア、美容関連用薬、肩こり・関節痛関連、小児用薬、その他外用薬、環境衛生用薬のカテゴリーを調査対象として市場動向を捉えている。環境衛生用薬は、前回版でNo.2に収載していた殺虫剤と消毒剤が該当する。

2011年のカテゴリー別動向をみると、販売規模の大きいドリンク剤・ミニドリンク剤は、夏場の需要が前年ほどには盛り上がらず、上位企業の生産工場が震災の影響を受けて操業停止となったことの影響も小さくなかったことから前年割れでの推移となったが、一方で、肝臓への機能を訴求した製品や女性ターゲット品が好調に推移しており、ユーザーの裾野の広がりをうかがわせた。

ビタミン剤をはじめとする保健薬は、景況感の悪さに伴う消費の低迷により長期低落傾向が続き、2011年は震災による消費自粛が更に追い討ちをかける形となり、市場環境は厳しさを増している。しかしながら、プロモーション活動の強化により売上を伸ばすブランドも見受けられ、新たなる切り口の提案やマーケティングの注力次第では需要の掘り起こしができるポテンシャルの高さも示している。

外用薬では、2011年3月に発売されたロート製薬「メンソレータム メディクイックH」が頭皮湿疹という今までにはないセグメントでの展開を図り、皮膚治療薬市場を拡大に導いている。同品のヒットは新規カテゴリーの創出により需要を切り拓いた好例といえ、OTCの可能性を示唆している。

外用剤で最大の販売規模を誇る外用消炎鎮痛剤は、医療機関への患者流出やPB品の勢力拡大による低価格化の流れに歯止めがかからず低迷を余儀なくされている。また、水虫薬は衛生環境の向上と効果の高い製剤により罹患率・再発率の低下がみられることで、需要が減退傾向にある。

その他の薬効では、女性保健薬、小児五疳薬、救急絆創膏などで僅かながらも前年実績を上回ったが、いずれの市場も持続的な成長を期待させるような力強さは感じられず、一般用医薬品市場全体としては低調な推移が目立つ状況であった。

東日本大震災という大災害に見舞われた2011年はさまざまな苦難を強いられ、実績を維持すること自体難しい面があったが、震災を機に常備薬としてのOTCの位置づけを見直す動きもみられ、市場再生に向けた活動が今後活発化することを期待したい。

最後に、「一般用医薬品データブック2012」シリーズの製作に際し、弊社の取材活動にご協力を頂いた方々に厚く御礼を申し上げるとともに、本書がOTC業界の発展、理解の一助となることを祈念する次第である。


2012年 2月

株式会社 富士経済
東京マーケティング本部
第二事業部

調査背景/目的

一般用医薬品の主要薬効領域について、各々のマーケットスケール、マーケットシェア等市場動向を明らかにすると共に、関連性の高い品目を一つにしてテーマ設定し、新たなカテゴリー分析を行い、改正薬事法施行や規制緩和の進展を踏まえ、リスク分類別市場や医薬部外品の動向も分析し一般用医薬品の今後の方向性を探ることを目的とした。

調査対象品目

I.ドリンク剤
 1.ドリンク剤
 2.ミニドリンク剤
II.疲労対策
 3.滋養強壮剤(強精剤含)
 4.薬用酒
 5.強肝解毒栄養剤
 6.ビタミンB1主薬製剤
 7.総合ビタミン剤(エネルギー代謝改善薬含)
III.女性関連
 8.カルシウム剤
 9.造血剤
 10.膣カンジダ治療薬
 11.女性保健薬
 12.避妊薬
 13.妊娠診断薬・排卵予知薬
IV.フットケア
 14.水虫薬
 15.イボ・ウオノメ薬
V.美容関連用薬
 16.ビタミンB2主薬製剤
 17.ニキビ用薬
 18.しみ治療薬(ビタミンC主薬製剤含)
 19.ビタミンE主薬製剤(ビタミンEC主薬製剤含)
 20.あかぎれ用薬
 21.乾燥皮膚用薬
VI.肩こり・関節痛関連
 22.外用消炎鎮痛剤
 23.関節痛治療薬
 24.ビタミンB1 B 6 B 12主薬製剤
 25.肩こりドリンク剤
VII.小児用薬
 26.鎮暈剤
 27.小児五疳薬
VIII.その他外用薬
 28.鎮痒剤
 29.救急絆創膏
 30.外用殺菌消毒剤
 31.口唇ヘルペス治療薬
 32.皮膚治療薬
IX.環境衛生用薬
 33.殺虫剤
 34.消毒剤

調査期間

2011年12月~2012年2月



調査機関

株式会社富士経済 第二事業部

目次

I. ドリンク剤 (1)

  • ドリンク剤総括 (3)
  • 1.ドリンク剤 (5)
  • 2.ミニドリンク剤 (17)

II. 疲労対策 (31)

  • 疲労対策総括 (33)
  • 3.滋養強壮剤 (36)
  • 4.薬用酒 (45)
  • 5.強肝解毒栄養剤 (50)
  • 6.ビタミンB1主薬製剤 (56)
  • 7.総合ビタミン剤 (63)

III. 女性関連 (73)

  • 女性関連総括 (75)
  • 8.カルシウム剤 (78)
  • 9.造血剤 (84)
  • 10.膣カンジダ治療薬 (88)
  • 11.女性保健薬 (93)
  • 12.避妊薬 (98)
  • 13.妊娠診断薬・排卵予知薬 (101)

IV. フットケア (107)

  • フットケア総括 (109)
  • 14.水虫薬 (111)
  • 15.イボ・ウオノメ薬 (120)

V. 美容関連用薬 (127)

  • 美容関連用薬総括 (129)
  • 16.ビタミンB2 主薬製剤 (132)
  • 17.ニキビ用薬 (140)
  • 18.しみ治療薬 (147)
  • 19.ビタミンE主薬製剤 (156)
  • 20.あかぎれ用薬 (165)
  • 21.乾燥皮膚用薬 (173)

VI. 肩こり・関節痛関連 (181)

  • 肩こり・関節痛関連総括 (183)
  • 22.外用消炎鎮痛剤 (185)
  • 23.関節痛治療薬 (200)
  • 24.ビタミンB1 B6 B12主薬製剤 (207)
  • 25.肩こりドリンク剤 (214)

VII. 小児用薬 (219)

  • 小児用薬総括 (221)
  • 26.鎮暈剤 (222)
  • 27.小児五疳薬 (227)

VIII. その他外用薬 (233)

  • その他外用薬総括 (235)
  • 28.鎮痒剤 (238)
  • 29.救急絆創膏 (245)
  • 30.外用殺菌消毒剤 (256)
  • 31.口唇ヘルペス治療薬 (263)
  • 32.皮膚治療薬 (267)

IX. 環境衛生用薬 (279)

  • 環境衛生用薬総括 (281)
  • 33.殺虫剤 (283)
  • 34.消毒剤 (291)

データサービス(FK-Mards)

  • データでの部分利用をご要望の方は、弊社サービスである「FK-Mards(エフケイマーズ)」もご検討ください。
  • FK-Mards(エフケイマーズ)」は、富士経済グループが発刊するオリジナル市場調査レポートをインターネット経由でご提供するサービスです。1冊の調査資料を市場別に細分化しデータ化していますので、検索機能を使用することで検索ワードより、複数資料から横断的に必要なデータを抽出・取得できます。
  • データ収載分野も、電子部品・マテリアル・FA機器・食品・化粧品・医薬品・サービス産業など多岐に渡っており、様々なジャンルの有力参入企業に関する市場調査レポート、市場規模やシェア、チャネル動向などが把握できます。
  • 本サービスは法人向けの会員サービスとして入会金(税込:31,500円)及び基本料金をお支払いいただくことでデータをダウンロードできるユーザーIDをお渡ししております。インターネットを介したサービスのため、24時間いつでもご利用可能です。
  • サービスの詳細に関してはFK-Mardsサイトをご覧ください。

サンプルPDFにすすむFK-Mards 初めての方へすすむ