一般用医薬品データブック 2012 No.2

一般用医薬品データブック 2012 No.2

価格 150,000円+税 企業名 富士経済
発刊日 2012年04月11日 体裁 A4版 308ページ

関連書籍
 ・一般用医薬品データブック 2012 No.1
 ・一般用医薬品データブック 2012 No.3

はじめに

2011年は3月に発生した東日本大震災では東北地方を中心に甚大な被害を被った。震災以降は生活者の自粛ムードが強まったことであらゆる業界の損失の原因となり、東日本に留まらず全国的に経済面への大きな打撃となった。

一般用医薬品業界でも、一部の生産工場において原材料、包材等の供給難、流通網の混乱が生じ、業務停止や業務停滞を招く事態となった。また、震災発生から2ヶ月ほどは広告活動の自粛により、マーケティング活動全般が停滞を強いられ、製品投入やシーズン製品の施策についても遅滞が生じた。

一方、2011年後半には当該市場では参入各社の迅速な対応による復旧が進み、地震による市場へ与える影響は最小限に抑えられている。しかしながら、生活者の消費行動の変化は一朝一夕に回復するものではなく、領域によっては当面はマイナス影響が避けられない状況となることが懸念される。

さて、当資料の構成については、2011年版より収載品目を再編成し、店頭での棚割に対応したカテゴリー分類としている。また、従来のNo.1-4からなる4巻構成を、3巻構成へと変更しており、今回のNo.2では、感冒関連用薬、花粉症関連、生活習慣病関連、生活改善薬、胃腸・消化器官用薬、オーラルケア、感覚器官用薬、漢方薬のカテゴリーを調査対象として、市場動向を捉えている。なお、2011年版でNo.2に含まれていた殺虫剤と消毒剤は環境衛生用薬としてNo.1に収載している。

感冒関連用薬や花粉症関連の市場については対象疾患の流行の有無に市場が左右されやすい傾向がある。2011年は風邪の流行の出だしが遅く、後半にはインフルエンザ流行に伴う医療機関への需要流出により感冒関連用薬は減少推移となった。一方、解熱鎮痛剤については2011年1月に発売されたロキソプロフェンナトリウム水和物を有効成分とする第1類医薬品「ロキソニンS」(第一三共ヘルスケア)の順調な推移により市場規模拡大に至った。また、「ロキソニンS」発売に伴いシェアを奪われ売上縮小となる製品が見られる反面、従来の売上規模を死守すべく販路の開拓や販促強化により更に実績を伸ばす製品もあり、新製品の発売が市場の活性化に繋がっている。

同様に、花粉飛散量や飛散期間に左右されやすい花粉関連薬は、2011年は花粉飛散量が多かったため対象製品は軒並み実績を拡大し、市場は大幅に伸長した。また、2011年10月に発売されたエピナスチン塩酸塩を有効成分とする第1類医薬品「アレジオン10」(エスエス製薬)は、2012年春は花粉飛散の出だしが遅かったにも関わらず順調に市場占有率を拡大している。「ロキソニンS」同様第1類医薬品であるが、両製品とも疾患特性上薬剤師に症状を相談しやすいことから、今後も適正使用の周知と共に高い効果の期待できるスイッチOTC医薬品として拡販が進められる見通しである。

生活習慣病関連や生活改善薬では、一時の需要喚起による実績拡大が落ち着きを見せ閉塞感が漂う市場が多く見られる。また、痛みや不快感を伴う症状への治療薬とは性質が異なり、生活環境の向上や健康維持のサポートとして使用されるケースが多い領域であるため、感冒関連用薬や胃腸・消化器官用薬等と比較すると優先順位が低く、震災による自粛ムードの影響を最も受けていると言える。

一般用医薬品市場は、景気低迷や低価格志向の高まりも市場に影を落としている。しかしながら、参入企業の度重なる製品の改良や新製品開発、生活者への疾患啓発も積極的に実施されており、より症状や目的に合わせた製品の提案が促進されている。また、服薬コンプライアンス向上や新規成分による新作用機序の導入など、生活者のあらゆるニーズを想定した製品の具現化が進んでいることから、今後は機能性の高さによる訴求が市場低迷を覆す可能性にも期待できる。

最後に、「一般用医薬品データブック2012」シリーズのNo.2製作に際し、弊社の取材活動にご協力を頂いた方々に厚く御礼を申し上げるとともに、本書がOTC業界の発展、理解の一助となることを祈念する次第である。


2012年 4月

株式会社 富士経済
東京マーケティング本部
第二事業部

調査背景/目的

一般用医薬品の主要薬効領域について、各々のマーケットスケール、マーケットシェア等市場動向を明らかにすると共に、関連性の高い品目を一つにしてテーマ設定し、新たなカテゴリー分析を行い、改正薬事法施行や規制緩和の進展を踏まえ、リスク分類別市場や医薬部外品の動向も分析し一般用医薬品の今後の方向性を探る。

調査対象品目

X. 感冒関連用薬
 35.総合感冒薬
 36.葛根湯液
 37.解熱鎮痛剤
 38.鎮咳去痰剤(トローチ剤含)
 39.含嗽剤
 40.殺菌塗布剤
XI. 花粉症関連
 41.鼻炎治療剤
 42.抗ヒスタミン剤
XII. 生活習慣病関連
 43.肥満防止剤
 44.血清高コレステロール改善薬
 45.強心剤
 46.尿糖・尿蛋白検査薬
XIII. 生活改善薬
 47.禁煙補助薬
 48.頻尿・尿もれ改善薬
 49.催眠鎮静剤
 50.眠気倦怠防止剤
 51.育毛剤
XIV. 胃腸・消化器官用薬
 52.総合胃腸薬
 53.健胃・消化薬
 54.制酸薬
 55.鎮痛痙攣胃腸薬
 56.胃腸内服液
 57.整腸薬
 58.止瀉薬
 59.便秘薬
 60.駆虫薬
 61.痔疾用薬
XV. オーラルケア
 62.歯槽膿漏治療剤
 63.外用歯痛剤
 64.口内炎治療剤
XVI. 感覚器官用薬
 65.目薬
 66.耳疾患用剤
 67.ビタミンA・D主薬製剤
XVII. 漢方薬
 68.漢方処方エキス製剤(葛根湯含)

調査期間

2012年2月~2012年4月


調査機関

株式会社富士経済 第二事業部

目次

Ⅹ. 感冒関連用薬 (1)

  • 感冒関連用薬総括 (3)
  • 35.総合感冒薬 (6)
  • 36.葛根湯液 (20)
  • 37.解熱鎮痛剤 (24)
  • 38.鎮咳去痰剤 (33)
  • 39.含嗽剤 (45)
  • 40.殺菌塗布剤 (52)

XI. 花粉症関連 (57)

  • 花粉症関連総括 (59)
  • 41.鼻炎治療剤 (61)
  • 42.抗ヒスタミン剤 (76)

XII. 生活習慣病関連 (81)

  • 生活習慣病関連総括 (83)
  • 43.肥満防止剤 (85)
  • 44.血清高コレステロール改善薬 (92)
  • 45.強心剤 (98)
  • 46.尿糖・尿蛋白検査薬 (104)

XIII. 生活改善薬 (109)

  • 生活改善薬総括 (111)
  • 47.禁煙補助剤 (114)
  • 48.頻尿・尿もれ改善薬 (120)
  • 49.催眠鎮静剤 (127)
  • 50.眠気倦怠防止剤 (135)
  • 51.育毛剤 (140)

XIV. 胃腸・消化器官用薬 (149)

  • 胃腸・消化器官用薬総括 (151)
  • 52.総合胃腸薬 (155)
  • 53.健胃・消化薬 (164)
  • 54.制酸薬 (173)
  • 55.鎮痛痙攣胃腸薬 (183)
  • 56.胃腸内服液 (189)
  • 57.整腸薬 (198)
  • 58.止瀉薬 (206)
  • 59.便秘薬 (214)
  • 60.駆虫薬 (224)
  • 61.痔疾用薬 (228)

XV. オーラルケア

  • オーラルケア総括
  • 62.歯槽膿漏治療剤
  • 63.外用歯痛剤
  • 64.口内炎治療剤

XVI. 感覚器官用薬 (235)

  • 感覚器官用薬総括 (237)
  • 65.目薬 (239)
  • 66.耳疾患用剤 (246)
  • 67.ビタミンA・D主薬製剤 (250)

XVII. 漢方薬

  • 68.漢方処方エキス製剤

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