リチウムイオン電池産業の実際とビジネス展開

リチウムイオン電池産業の実際とビジネス展開

価格 65,000円+税 出版社 シーエムシー・リサーチ
発行元 (株)シーエムシー・リサーチ 発行日 2014年09月09日
体裁 A4判、並製、235ページ ISBNコード ISBN 978-4-904482-10-0

刊行にあたって

2014年になっても国内のリチウムイオン電池(LIB)メーカーの苦戦が続いている。小型民生用を中心に、中国、韓国メーカーにシェアを奪われているのが現状である。単価が高い大型LIBの比率が高まっているが、国内全体でみると市場規模の縮小傾向が続いている。2014年以降は、多数の白動車メーカーがEVの新車販売を計画しているが、EV市場の本格的な立ち上がり時期は未だ不透明である。一方、小型民生用LIB市場では、主役アプリケーションが、従来のノートPCからスマホやタブレットPCへ交代したことにより、セル数ベースでの伸び率は鈍化した。

世界を見てみると、LIBの用途領域は、スマートフオン・タブレットPC・ノートブックなどのIT製品から、EV、HEV、PHEV、ESS(EnergyStorageSystem;定置用蓄電池)などへと急速に拡大している。

こうした市場動向を背景に、本書の第1編「LIB関連産業の動向編」では、LIB主要4部材世界市場、HEV・EV・PHEVなどのエコカー市場、車載用LIBと定置用LIBの市場などを記述している。そして、第2編の「LIBのビジネスモデルと技術編」は、前サムスンSDIの佐藤登氏に執筆していただき、小型民生用と車載用LIBのビジネスモデルと技術動向の詳細、日本の電池産業界が競争力を発揮するための条件などを記述していただいた。本書がLIBに係わる多くの方々の貴重な情報源となることを確信し、ご購読をお勧めする。

本レポートの特徴

  • ○電池および構成材料のメーカー動向・市場動向を追跡!
  • ○自動車メーカーのエコカー開発動向および車載用LIBの市場動向を分析!
  • ○定置用LIB市場、住宅用途市場の動向を詳述!
  • ○サムスン社を取り上げ車載用LIBのビジネスモデルと技術動向を詳述!

目次

第1編 リチウムイオン電池関連産業の動向
第1章 LIB業界の動向

  • 1 LIBの市場
  • 2 形状と市場動向
  • (1)円筒型
  • (2)角型
  • (3)ラミネート、フィルム
  • 3 LIB主要4部材世界市場の概況と予測
  • 4 世界シェア
  • 5 韓国
  • 6 中国
  • 7 米国
  • 8 台湾
  • 9 今後の電池コスト予測
  • 10 メーカー動向
  • ① パナソニック
  • ② ソニー
  • ③ ジーエス・ユアサ コーポレーション
  • ④ NEC
  • ⑤ 万向集団
  • ⑥ A123 Energy Solutions
  • ⑦ 日立製作所
  • ⑧ 積水化学工業
  • ⑨ SK Continental E-motion
  • ⑩ 京セラ
  • ⑪ 独ボッシュ
  • ⑫ 村田製作所
  • ⑬ IHI
  • ⑭ 古河電気
  • ⑮ エナックス
  • ⑯ BYD(比亜迪股份有限公司)
  • ⑰ 明電舎
  • ⑱ 日立化成
  • ⑲ 静岡理工科大学

第2章 構成材料の市場動向

  • 1 主要4部材の世界市場規模
  • 2 正極材料
  • 2.1 概要
  • 2.2 市場動向
  • 2.3 正極活物質
  • 2.4 今後の競争環境
  • 2.5 正極材の動向
  • 2.6 メーカー動向
  • 2.6.1 主なコバルト系メーカー
  • ① 日亜化学工業
  • ② ユミコア
  • ③ L&F新素材
  • ④ AGCセイミケミカル
  • ⑤ 本荘ケミカル
  • 2.6.2 主なマンガン系メーカー
  • ① 新日本電工
  • ② 日揮触媒化成
  • ③ 三井金属鉱業
  • ④ ダウ・ケミカル
  • ⑤ 東ソー
  • 2.6.3 主なニッケル系メーカー
  • ① 戸田工業
  • ② 日本化学産業
  • ③ 住友金属鉱山
  • ④ JFEミネラル
  • 2.6.4 三元系の主なメーカー
  • ① 田中化学研究所
  • ② JX日鉱日石金属
  • ③ ユミコア
  • ④ BASF
  • 2.6.5 リン酸鉄系の主なメーカー
  • ① 三井造船
  • ② 電気化学工業
  • ③ 住友大阪セメント
  • ④ ソニー
  • ⑤ GSユアサ
  • ⑥ BASF
  • 2.6.6 その他のメーカー
  • ① 住友化学
  • ② 正同化学工業
  • ③ JNC
  • ④ 伊勢化学工業
  • ⑤ キャボット
  • ⑥ 三井金属鉱業
  • ⑦ NEC
  • ⑧ LG化学
  • ⑨ サムスンSDI
  • ⑩ 日本黒鉛工業
  • ⑪ 大同(TATUNG:台湾)
  • ⑫ 信越化学工業
  • 3 負極材料
  • 3.1 概要
  • 3.1.1 炭素系材料
  • 3.1.2 新材料
  • 3.2 市場動向
  • 3.3 メーカー動向
  • 3.3.1 主な炭素系材料メーカーの動向
  • ① 日立化成
  • ② JFEケミカル
  • ③ 日本カーボン
  • ④ クレハ
  • ⑤ 昭和電工
  • ⑥ JX日鉱日石エネルギー
  • ⑦ 新日本電工(旧中央電気工業)
  • ⑧ 日本コークス工業
  • ⑨ 住友ベークライト
  • ⑩ ポスコ
  • ⑪ 日本ケミコン
  • ⑫ 信州大学
  • 3.3.2 主な新材料系メーカーの動向
  • ① 石原産業
  • ② KRI
  • ③ 東芝
  • ④ キャボット
  • ⑤ ダウ・ケミカル
  • ⑥ 住友ベークライト
  • ⑦ JNC
  • ⑧ 宇部興産
  • ⑨ 深川市貝特瑞新能源材料股分有限公司
  • ⑩ 日本カーボン
  • ⑪ 上海杉杉科技有限公司
  • ⑫ 東邦チタニウム
  • ⑬ 大阪ガスケミカル
  • ⑭ 新日鉄住金化学
  • ⑮ 東レ・ダウコーニング
  • ⑯ 三菱マテリアル
  • ⑰ クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン(KBMJ)
  • ⑱ 産業技術総合研究所
  • ⑲ 岩手大学
  • 3.4 負極活物質
  • 4 電解液・電解質
  • 4.1 概要
  • 4.2 電解液溶質材1料
  • 4.3 市場動向
  • 4.4 全固体電池の特徴
  • 4.5 電解液・電解質の見1通し
  • 4.6 主な電解液メーカーの動向
  • ① 宇部興産
  • ② 三菱化学
  • ③ セントラル硝子
  • ④ 第一工業製薬
  • ⑤ 富山薬品工業
  • ⑥ BASF
  • ⑦ 三井化学
  • ⑧ 張家港市国泰華栄化工新材料有限公司
  • ⑨ 東莞杉杉科技
  • ⑩ PANAX ETEC
  • ⑪ 日清紡
  • ⑫ 昭和電工
  • ⑬ ダイキン工業
  • ⑭ 東京大学
  • 4.7 主な電解質・添加剤メーカーの動向
  • ① 森田化学
  • ② 日本触媒
  • ③ ステラケミファ
  • ④ 出光興産
  • ⑤ リチウムイオン電池材料評価センター(LIBTEC)
  • ⑥ 日本乳化剤
  • ⑦ 東ソー・エフテック
  • 5 セパレータ
  • 5.1 概要
  • 5.2 市場動向
  • 5.3 主なセパレータメーカーの動向
  • ① 旭化成イーマテリアルズ
  • ② 特殊東海製紙
  • ③ 宇部興産
  • ④ ダブル・スコープ
  • ⑤ ITM
  • ⑥ 帝人
  • ⑦ 北越紀州製紙
  • ⑧ 東レバッテリーセパレーターフィルム
  • ⑨ ポリボア
  • ⑩ 三菱樹脂
  • ⑪ CSエナジーマテリアルズ
  • ⑫ 住友化学
  • ⑬ ニッポン高度紙工業
  • ⑭ 三菱製紙
  • ⑮ 三井化学
  • ⑯ KRI
  • ⑰ 三菱化学
  • ⑱ 日本パイリーン
  • ⑲ 深圳市星源材質科技股份有限公司
  • ⑳ 積水化学工業
  • (21)旭化成せんい
  • (22)藤森工業
  • (23)l.S.T
  • 5.4 セパレータの今後の展望
  • 6 その他の材料メーカーの動向
  • ① 東ソー
  • ② NEC SCHOTT コンポーネンツ
  • ③ 昭和電工パッケージング
  • ④ 昭和電工
  • ⑤ ポーラステクノ
  • ⑥ IHI
  • ⑦ トーヨーカラー
  • ③ 東京応化工業
  • ⑨ 栗本鉄工所
  • ⑩ 日本黒鉛工業
  • ⑪ ダイキン工業
  • ⑫ 国立成功大学(台湾)

第3章 ポストLIBの動向

  • 1 概要
  • 2 既存LIBの改良
  • 3 容量が2倍の革新電池
  • 4 容量が3倍以上の革新電池
  • 4.1 金属空気電池
  • 4.2 全固体電池
  • 4.3 ナトリウムイオン電池
  • 4.4 リチウム硫黄電池
  • 4.5 ニッケル亜鉛電池
  • 4.6 企業動向
  • ① 日本触媒
  • ② 日本ガイシ
  • ③ 伯東
  • ④ 古河電池
  • ⑤ 不二ライトメタル
  • ⑥ ファインセラミックスセンター
  • ⑦ 東北大学

第4章 自動車メーカーとエコカー市場

  • 1 概要
  • 2 エコカーの市場動向
  • 2.1 エコカ一市場と車載用LIB
  • 2.2 HEV市場の動向
  • 2.3 EV市場の動向
  • 2.4 PHEV市場の動向
  • 3 自動車メーカーの取り組み動向
  • ① トヨタ自動車
  • ② 本田技研工業
  • ③ 日産自動車
  • ④ 三菱自動車工業
  • ⑤ 富士重工業
  • ⑥ ダイハツ工業
  • ⑦ フォルクスワーゲン
  • ⑧ いすゞ自動車
  • ⑨ マツダ
  • ⑩ テスラモーターズ
  • ⑪ 現代自動車
  • ⑫ D Art
  • ⑬ ピューズ
  • ⑭ ルノー
  • ⑮ シムドライプ
  • ⑯ 中国一汽
  • ⑰ 北汽新能源
  • ⑱ ジェネラルモーターズ
  • ⑲ フォード・モーター・カンパニー
  • ⑳ クライスラー
  • (21)ダイムラー
  • (22)ブジョー
  • (23)万向集団
  • (24)アップル

第5章 車載用LIB市場

  • 1 車載用LIBの市場動向
  • 2 車載用LIBの市場規模
  • 3 車載用LIBの開発動向
  • 4 車載用LIBのコストと課題
  • 5 EVのデメリット
  • 6 車両搭載LIBと電池材料
  • 7 中国の動向
  • 8 米国の動向

第6章 定置用LIBの市場展望

  • 1 概要
  • 2 業界動向
  • 3 大型エネルギ一用途
  • 4 蓄電システムの種類
  • 5 主な定置用LIBメーカーの動向
  • ① パナソニック
  • ② ニチコン
  • ③ GSユアサ
  • ④ 新神戸電機
  • ⑤ 古河電工
  • ⑥ 東芝
  • ⑦ NEC
  • ⑧ ソニー
  • ⑨ エリーパワー
  • ⑩ IHI
  • ⑪ 三菱重工業
  • ⑫ 古川機械金属
  • ⑬ 日立製作所
  • ⑭ 住友電気工業
  • ⑮ シャープ
  • ⑯ エジソンパワー

第7章 住宅用途市場

  • 1 概要
  • 2 市場・業界動向
  • 3 価格推移
  • 4 HEMS
  • 5 企業動向
  • ① 積水ハウス
  • ② 積水化学工業
  • ③ 大和ハウス工業
  • ④ パナホーム
  • ⑤ 住友林業
  • ⑥ トヨタホーム
  • ⑦ LIXIL住宅研究所
  • ⑧ 旭化成ホームズ
  • ⑨ 北海道セキスイハイム
  • ⑩ ソーラーフロンティア

第2編 リチウムイオン電池のビジネスモデルと技術動向佐藤 登

序論 リチウムイオン電池のビジネスモデルと技術動向

第1章 小型民生用LIBのビジネスモデルと技術動向

  • 1 民生用LIBの需要と技術動向
  • 2 サムスンのビジネスモテル
  • 3 民生用LIBで日本勢が存在感を失った理由
  • (1)部材メーカーとの関係を改善
  • (2)日本企業と立場が逆転
  • (3)役員同士での協議が重要
  • (4)市場開拓にも強み
  • (5)競争力はハードだけにあらず

第2章 車載用LIBのビジネスモデルと技術動向

  • 1 EV法規発効から車載用二次電池開発の歴史を振り返る
  • 2 EVからHEVへのシフトと電池開発
  • 3 自動車各社の対応状況
  • 4 電池業界各社の事業展開
  • 5 サムスンのLIB事第展開
  • 6 車載用電池、日本勢の強さの秘密
  • (1)自動車と電池、二人三脚で成長
  • (2)生まれては消える欧州ベンチャー
  • (3)材料選定は他社の動向から判断
  • (4)日本企業の要求に不満も
  • (5)研究開発の効率を高める
  • 7 中国市場で必要となる電動車両
  • (1)電動車両開発に各社が舵
  • (2)新設の電池メーカーも投資に意欲
  • (3)中国の補助金はEVとPHEVのみ
  • (4)中国でEVが普及しないワケ

第3章 車載用電池の信頼性確保と安全性の確立

  • 1 安全性技術確保ための開発プロセス
  • 2 部材開発とLIB安全性技術の構築
  • 3 革新二次電池の研究課題
  • 4 知財権確保による競争力確保

第4章 車載用電池の信頼性確保と安全性構築における協業システム

  • 1 安全性評価試験の事例

第5章 日本の電池産業界が競争力を発揮するための条件

  • (l)サムスンでの業務を通じて見えたもの
  • (2)実践が伴っていない部分
  • (3)果敢なグローバル戦略を
  • (4)知財に基づくビジネス拡大
  • (5)韓国の弱み、日本の強み
  • (6)電池産業界の競争力拡大に向けて
  • (7)開発効率のカギを握る評価機能と機関
  • (8)日本が行うべき6つの施策

第6章 技術戦略と競争力確保

第7章 白熱する電動車両開発、カギを握るのは電池技術

  • (1)多種多様な電動車両
  • (2)EV普及の条件はインフラ整備にあらず
  • (3)小型リチウム電池は当面の主役か
  • (4)FCVは究極の環境自動車か
  • (5)トップを走る日本、逃げ切れるか

おわりに R&D戦略と事業戦略の重要性