中国の自動車生産:2006年には691万台、2003年比1.55倍に拡大


世界の投資を吸収し驚異的な成長を続け、世界第4位の自動車生産国になり、世界第3位を視野に入れた中国の自動車市場・部品市場が拡大している。

中国政府は2004年6月1日、13章78条からなる新自動車産業政策を発表した。
政策の目標は、(1) 2010年までに自動車、二輪車、部品の有力ブランドを育成する、(2) 業界再編を促し企業規模と収益を高める、(3) 国際競争力のある大型自動車集団を数社つくり、2010年に世界企業ランク上位500社入りを目指すというものである。


■ 中国自動車市場規模推移(2002〜2006年:予測)

●中国自動車市場規模推移(全車種) 単位(千台、%)
年次 2002実績 2003実績 2004見込み 2005予測 2006予測
生産台数 3,126 4,444 5,210 6,000 6,910
  前年比 142.2 117.2 115.2 115.2
新車国内販売台数 3,248 4,391 5,150 5,900 6,750
  前年比 135.2 117.3 114.6 114.4
出典:「2004年中国乗用車・自動車部品産業の展望」
(中国汽車工業協会のデータを基に中聯富士経済咨詢有限公司が推定。)

生産台数では、既にフランスを抜き、米国、日本、ドイツに次ぎ、世界第四位の自動車生産国である。自動車の生産台数は2002年の313万台から、2003年は前年比42%増の444万台に達した。
2004年以降も成長は多少鈍るものの、引き続き10%台の成長を続けると見られる。2004年は521万台(前年比17%増)、2006年には691万台に達すると予測される。
中国の自動車販売台数は、米国、日本に次いで世界第3位であり、2004年は515万台と見込まれる。

●自動車種類別生産台数推移
年次/種類 2002実績 2003実績 2004見込み
台数
(台)
構成比
(%)
台数
(台)
構成比
(%)
台数
(台)
構成比
(%)
乗用車 1,130,000 36.1 2,020,000 45.4 2,600,000 49.9
バス 1,010,000 32.3 1,200,000 27.0 1,310,000 25.1
トラック 990,000 31.6 1,230,000 27.6 1,300,000 25.0
生産台数合計 3,130,000 100.0 4,450,000 100 5,210,000 100.0
出典:同上

乗用車の伸びは特に顕著であり、2002年の113万台に対して2003年は202万台と前年比80%近い成長を示した。トラックは99万台から123万台(前年比24.2%増)、バスは101万台から120万台(同18.8%増)へと乗用車より低いものの2桁の成長を示した。

●乗用車ブランド別生産台数シェア
順位 ブランド メーカー 2003実績 2004見込み
台数
(台)
構成比
(%)
台数
(台)
構成比
(%)
1 Santana 上海大衆 213,000 10.5 300,000 11.5
2 Jetta 一汽大衆 142,000 7.0 150,000 5.8
3 Passat 上海大衆 124,000 6.1 90,000 3.5
4 Xiali 天津夏利 96,000 4.8 110,000 4.2
5 Buick 上海通用 90,000 4.5 110,000 4.2
6 Accord 広州本田 80,000 4.0 100,000 3.8
7 Bora 一汽大衆 77,000 3.8 90,000 3.5
その他 1,197,000 59.3 1,650,000 63.5
生産台数合計 2,019,000 100.0 2,600,000 100.0
出典:同上

各メーカーの生産能力は、2003年に生産台数が10万台を突破したのは7社に拡大した。(2002年に比べ4社増加)2003年の中国乗用車生産台数は202万台、前年より80%近く増加した。

2003年のトップ5(ブランド別乗用車生産台数ベース)は、サンタナ(上海大衆)、ジェッタ(一汽大衆)、パサート(上海大衆)、シャレード(天津夏利)、ビューイック(上海通用)であった。(上記の表を参照)
2004年はパサートが6位に落ち、アコード(広州本田)が5位(2003年は6位)に上昇するとみられる。
他には、8位以下のブランド(メーカー)は、Audi(一汽大衆)、Alto(長安鈴木)、Poro(上海大衆)等が続いている。

2003年の乗用車国内販売台数も200万台を超え、車種によっては供給が追いつかない状況であった。しかし、メーカーによっては在庫を多く抱えてしまい、減産せざるを得ないところも出てきた。
特に、2003年下半期になって企業間、車種間に差が出てきたことが、2002年と大きく異なった点であり、2004年にはこの差がより顕著になるとみられる。

■ 2003年度 中国自動車部品市場の特徴

○自動車部品企業の輸出拡大
2003年度の中国自動車及び自動車部品の輸出額は、47.1億米ドル(前年比34.3%増)に達した。
その内自動車(NDを含む)輸出額は、4億米ドル(同64.3%増)、部品輸出額は、43.1億米ドル(同32.1%増)である。100以上の国に輸出されており、アジア・北米・欧州地域が3大輸出市場である。
3大地域への輸出額は、総輸出額の約90%を占めている。

○自動車部品企業の競争力拡大
中国の自動車部品企業は、自動車部品輸出において大きな潜在力を有しており、自動車電装品、ブレーキ、アルミホイール、ワイヤーハーネス等は、すでに世界でも重要な部品として位置付けられている。

○中国自動車メーカーの市場開拓能力の増強
近年、中国自動車メーカーの市場開拓能力は、強化されてきており既に、部品の国外調達チャネルを構築しているメーカーも見られる。

○中国自動車部品の供給体制
現在、中国自動車部品の供給体制は、3つのレベルが明確に分かれている。
(1)システム或いはモジュールメーカー(上級)
(2)上級に対して、モジュール或いは部品を供給するメーカー(中級、下級が存在する)
国外部品メーカーは、主に上級もしくは一部中級に相当し、逐次アフターサービス業務や輸出業務に進出している。

■ 中国自動車樹脂部品市場の特徴

中国の国産プラスチックバンパー等は、中国国内における労働力コストが低いために、国際競争力があり優位性のある自動車部品である。

調査対象の樹脂部品は、プラスチックバンパー、ラジエーターグリル、燃料タンク、インテークマニホールド、ミラー、ランプアッシー、インストルメントパネル、コンソールボックス、ルーフトリム、ドアヒンジ、シートアッシーである。

各論 「中国の自動車用プラスチックス部品の市場概要」

参考資料:「2004年 中国乗用車・自動車部品産業の展望」
(2004年7月:富士経済)

※本記事は富士経済グループ各社の独自調査により編集したものです。

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