中国の自動車用プラスチックス部品の市場概要


中国市場における主な自動車用プラスチックス部品としては、プラスチックバンパー、ラジエーターグリル、燃料タンク、インテークマニホールド、ミラー、ランプアッシー、インストルメントパネル、コンソールボックス、ルーフトリム、ドアヒンジ、シートアッシー等が挙げられる。

●中国の自動車需要量と自動車用プラスチックスの需要量推移 (単位:千台、千トン、%)
2001 2002 2003 2004
見込み
2005
予測
2006
予測
自動車の需要量(台数) 2,360 3,100 3,800 4,600 5,300 6,000
  前年比 131.4 122.6 121.1 115.2 113.2
プラスチックスの需要量 170 230 390 540 760 860
  前年比 135.3 169.6 138.5 140.7 113.2
出典:中国汽車工業協会推定

2002年以降、自動車の需要量の拡大が顕著である。一方、2004年見込みのプラスチックス需要量は、自動車の需要拡大に伴い、54万トン(前年比38.5%増)の需要量が見込まれている。
また、自動車1台当たりの使用樹脂量も2003年以降、顕著に上昇していくことが予測されている。

近年、自動車用プラスチックスの需要量は、樹脂別にはPPが最も多く消費されており、次いで、PVC、PU、ABS、PF、PE、PA複合材料の順に、需要が多くなっている。(現状では、エンプラの需要は少ない状況にある。)


■ 中国自動車用プラスチックス市場の発展経緯

中国自動車用プラスチックスの市場発展は、以下のような段階を経て現在に至っている。

発展段階 年 代 発展の状況・経緯
第1段階 1960年代〜1970年代末 中型貨物自動車の生産需要を満たすため、熱硬化性樹脂を用いて絶縁加工品とハンドル等の製品を製造。
第2段階 1970年代末〜1980年代末 PUR、PVC革、PVC薄膜を利用して、自動車用シート、インストルメントパネル、マット、ルーフトリム、ドアトリム製品等の製造を展開。
第3段階 1990年代初期〜2004年現在 乗用車の国内生産の進展に伴い、中国自動車用プラスチックス製品(部品)の品質は次第に向上している。また、国内の中高級車では軽量化のために、樹脂製のインテークマニホールドが使用されている。但し、中国内ではアルミ合金等の金属製のインテークマニホールドが生産されており、樹脂製の同部品は、輸入品に依存している。
出典:同上

インテークマニホールドは、エンジンルーム内で使用されており、吸気マニホールド、キャブレタから各シリンダに対して、混合気を配給するための分岐管である。

日本市場では、インテークマニホールドの用途において、PAの需要量が年間約2万トンあり、自動車の軽量化と高耐熱特性、機械的特性を有する素材として評価され、近年、PAの採用が特にインマニ用途で増えている。(インテークマニホールドは、PAの樹脂化によってアルミ合金の40%以上、マグネシウム製素材の場合37%の軽量化が可能と言われている。)

■ 自動車用樹脂部品名:インストルメントパネル市場

●インストルメントパネルの生産数量推移 (単位:千セット、%)
年次 2002 2003 2004見込み 2005予測 2006予測
生産数量 3,540 4,250 5,100 6,000 7,100
  前年比 120.1 120.0 117.6 118.3
出典:「中国汽車工業協会」のデータを基に、中聯富士経済咨詢有限公司が推定

インストルメントパネルの表皮には、PC/ABSシートが使用されている。また、インストルメントパネルの骨組みには、PC/ABS樹脂が使用されている。(但し、骨組みの材質は、鋼材、木材、ボール紙が使用されている場合もある。)
中国製インストルメントパネルは、国内自動車メーカーの指定の中国部品メーカーが生産を行っている。
国内で生産されたインストルメントパネルは、基本的には、国内自動車メーカーに販売され、中国国内で消費されている。(同インストルメントパネルの輸出は、現在、皆無に近い状況にある。)
中国製インストルメントパネルの生産数量は、2004年以降、前年比17〜20%増のペースで、拡大していくと予測されている。


総論 「中国の自動車生産 −2006年には691万台、2003年比1.55倍に拡大−」

参考資料:「2004年 中国乗用車・自動車部品産業の展望」
(2004年7月:富士経済)

※本記事は富士経済グループ各社の独自調査により編集したものです。

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